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日吉の西口の有名老舗喫茶店まりもが閉店という話を聞きました。是非取材を!(ポスポスさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

店主の体力面や跡継ぎの問題で、2017年12月20日に閉店。馴染みの客が「最後の来店」に訪れていた。

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2017年11月14日

ライター:はまれぽ編集部

多くの学生が勉学に励む街、港北区日吉。
慶応義塾大学の日吉・矢上キャンパスがあることで名前を知っている人も少なくないのではないか。

中心となる「日吉駅」は、東急東横線・目黒線、横浜市営地下鉄グリーンラインの3線が乗り入れ、西口側では4つの商店街が街を活気づけている。
 


西口を出ると4つのアーチが出迎える

 
そんな日吉の街を38年間見守って来た喫茶店「まりも」が、2017年12月20日に閉店することとなった。
気兼ねなくくつろげる喫茶店として親しまれていた「まりも」の歴史を振り返り、店主と地元の方々の想いをここに記す。
 


シュガーポットには茶色のコーヒーシュガー

 
 
 
「まりも」38年間の歴史
 
日吉駅の西口を出てサンロードを歩くと、1分もしないうちにレンガ造りの建物が見えてくる。
 


ラーメンどん、とんかつ三田と同じ通り

 

「珈琲」「MARIMO」という文字が目印だ。

 


年季の入った外観

 
まりもが誕生したのは、1979(昭和54)年の7月。戦前から代々続いていた米穀店を、オーナーである加藤政義(かとう・まさよし)さんが喫茶店としてリニューアルした。米穀店でしか購入できなかった米がスーパーなどでも買えるようになり、売り上げが減少したことがキッカケとなったようだ。
 


字体が「まりも」にぴったりはまっている

 
この場所で何ができるかと思い悩んでいた加藤さんは、川崎市の新丸子駅近くで喫茶店を営んでいる親戚に相談した。その親戚の店が、喫茶店「まりも」という。

「近くに慶応大学があるでしょ? 学生さんはお茶を飲むし、食堂へ行かずに外へ食べに出ることが多いみたいだよ」とアドバイスを受け、喫茶店を始めることに決めた加藤さん。椅子の座り心地や机の高さ、照明の明るさなどのノウハウを親戚から教わり、「まりも」の“のれん”を分けてもらったそうだ。

店名には、時間をかけて成長する「まりも」のように、お客さんに末長く可愛がってもらえる場所にしたいという想いが込められている。
 


本店(新丸子店)と同じ注文票

 
そして満を持して開店した「まりも」日吉店は、開店早々現実を突きつけられた。
当時は自動販売機やファミリーレストラン、コンビニなどがない時代。ちょっとした休憩やお茶をする場所は喫茶店と相場が決まっていたが、「まりも」の目の前には「café COLORADO(カフェ コロラド)」という巨大なライバルが立ちふさがっていたのだ。
 


夕刻のサンロード。写真左手に見えるのがコロラド

 
お客さんが来ないというピンチを救ったのは、慶應義塾大学のイケメンアルバイト3人衆だった。3人はテニス部、ソフトボール部、バドミントン部に所属しており、「何でもやるので、何でも言ってください!」と、さわやかな笑顔で働いてくれたとのこと。

大勢の友人を連れてきてくれることも珍しくなく、次第と学生たちの集まる憩いの場として繁盛していったそうだ。
3人衆のうちの一人は今でもたまにお茶を飲みに来るようで、「彼らが流れを変えるキッカケを作ってくれた」と、加藤さんは昔を懐かしむ様子で話してくれた。
 


優しい目元が印象的な加藤さん

  
閉店を決めた経緯を加藤さんに伺うと、「跡継ぎがいないことや自分の体力的な問題があって、一番良い時に辞めようとずっと思っていたんだよ」とのこと。友人のほとんどは定年退職しており、今が良いタイミングだと思ったそうだ。
閉店後は、一度更地にして5階建てのビルを建設予定だ。
 


加藤さんは11月23日で71歳になる

 
開店から数年は年中無休で働き、学生さん向けメニューの考案にもいそしんだ。「まりも」が38年間続けてこられたのも、加藤さんの人柄と努力が積み重なった結果だろう。

そして、「まりも」に人が集まるもう一つの理由は、提供している「昭和喫茶らしさ」にあるのではないか。
その魅力をお伝えしたい。
 
 
濃いナポリタン、手作りプリン、フカっと沈み込む椅子、すべてが愛おしい≫

 

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