「ドンドン商店街」って今はどうなってるの?
ココがキニナル!
昔、ドンドン商店街の周辺に住んでましたが、今はどうなっていますか?(ぶるですさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
寂れた状態となり、高齢化社会問題に直面しています
ライター:高橋 光二
さびれた面影が漂う
ドンドン商店街とは、京浜急行の南太田駅近く、南太田一丁目と庚台(かのえだい)の間の道沿いに約400mに渡って続く商店街であり、南区に昭和28年(1953年)に設立された。地域に密着し、地元住民に愛されて60年近く経つという歴史があるようだ。
しかし、20年近く前に近くに大型スーパーができてから衰退が始まったといわれ、今ではちょっとさびれた面影が「昭和」の雰囲気を色濃く残している。
2003年に50周年を期して改修されたゲートが立つ
昭和の生活文化を守り残す佇まい
まずは、ドンドン商店会協同組合の理事長であり、米穀や雑穀を売る「前川商店」のご主人である前川政治さんにお話を伺った。
前川商店・前川政治さん
「その昔はずいぶんにぎやかな商店街だったけど、今はもう昔からここに住む年寄りの人しか買い物にこないよ。若い人はみんな大きなスーパーとかに行っちゃうんじゃないのかな。残っている店も、昔ながらの古い店ばかりだしね」
昔ながらの商店の面影が色濃く残る
前川さんによると、南区は横浜市で最も高齢化が進んでいる区域らしい。この前川商店も相当な年季が入っており、聞くところによると戦前から代々この地で米穀商を営んできたそうだ。
売れるのは、墓参りの花と仏壇用の花
山口花店・竹花忠雄さん
続いて「山口花店」の竹花忠雄さんにお話を伺った。
「自分で3代目。この場所では、2代目から商売してます。お客さんは地元の人がほとんどだけど、ちょっと遠くから買いに来てくれる人もいますよ。年配の人が多いね。近くにはお寺がたくさんあるから、墓参りの花がよく売れるね。普段売れるのは、家の仏壇に飾る花。仏花ばっかりだよ(笑)」
お店は間口は狭くても、奥が深い
ここでもやはり「高齢化」の話だ。取材したのは平日の昼間ということもあるが、商店街には人影がまばらだし、若い人の姿は見当たらない。「近くに大型スーパーができてから、若い人はみんな取られちゃったね。いつ潰れるかわからないよ(笑)」
花の宅配サービス「花キューピット」に加盟したり、近くの葬儀店と提携するなど、いろいろ経営努力もしているが、この商店街で昔ながらの業態には限界を感じているようだ。明るく笑って答えてくださるところに、かえって「潔いあきらめ」のようなものを感じた。