中区伊勢佐木町の「伊勢佐木モール」。そこを不思議な車が走っていた。
　

歩行者専用の通りである伊勢佐木モールに・・・
　

変わった車が！？

　
オープンカーのような乗り物の先頭にはハンドルを握る運転手、そして後ろには乗客が乗っているのだが、乗客の足元には自転車のようなペダルが。どうやら乗客が漕いで動く乗り物のようだ。
　

エンジンは人力！？

　
テーマパークなどで貸し出している、多人数乗り自転車を大きくしたようなイメージだろうか。
　

横浜市による「走行実験」と書いてある

　
この不思議な乗り物は、「パーティーバイク」という名前らしい。まちゆく人の注目を集める、その正体はいったい何なのか？

パーティーバイクの仕掛け人の一人であり、走行実験に参加していた株式会社横浜ビールのマーケティング・メディア部部長の横内勇人（よこうち・はやと）さんに、この乗り物について聞いてみた。
　

横浜でパーティーバイクを走らせたい！と奔走してきた

　
「パーティーバイクは、海外では『ビアバイク』とも呼ばれています。乗客が飲食をしながらみんなでペダルを漕いで進む乗り物で、オランダやイタリア、ベルギーなどで実際に走っています」と横内さん。ヨーロッパでは親しまれている乗り物のようだ。
　

チェコ・プラハにはビアバイクをレンタルできるサービスも！（http://beerbikeprague.cz/より）
　

パーティーバイクの全景。運転手含めて9人乗りだ
　

日本にはまだ4台しかないというパーティーバイク。これを「横浜で走らせよう」という計画が進行中という！
関内・関外・港町地区都市計画協議会や地域の商店会が主催して、3月17日に伊勢佐木モール、23日に元町ショッピングストリートで、一般の方が乗ることができる試乗会を予定しているのだ。

この日は試乗会に先駆けて、警察署や横浜市を交えた事前チェックを行っていた。
　

ペダルを漕ぐ乗客6人が動力になる
　

パーティーバイクの車体は軽自動車をベースにしているそうで、ギアはなくスピードは抑えられている構造。6人が一生懸命漕いでも早歩き程度のスピードしか出ず、自転車よりも安全そうな印象だ。
　

歩行者用の動線を確保しながら、モールを走るパーティーバイク

　
今回の走行実験では、ブレーキの効き具合や最大スピード、乗客の揺れなどを確認。走行に問題がないことや、改善が必要な箇所を確認した。
課題になりそうなのが、「切り返し」の部分。パーティーバイクは自転車と同じ構造なので、バックすることができないのだ。