横浜スタジアムの「ウィング席」が完成、車椅子席も増席! 30°の傾斜、ファンならきっと大丈夫!
ココがキニナル!
横浜スタジアムの「ウイング席」について調べてほしいです!楽しみな半面、今までのライトスタンドよりもグラウンドが遠くなるので、野球の見え方とか、高すぎて怖くない?とか心配してます(南南西さん)
はまれぽ調査結果!
約30°の傾斜は階段の昇降が大変、恐怖感を感じるファンもいるかもしれない。その分グラウンド全体が見渡せ、広い視野でゲーム展開を追えそう。バックスクリーンは問題なく確認できる
ライター:はまれぽ編集部
※カップホルダーの写真を追加いたしました(3月18日)
2017(平成29)年11月25日より着工した横浜スタジアムの大規模増築・改修工事。2018(平成30)年の改修に続き、2019年シーズンから供用を開始する3つの新設エリアが完成した。
今回、2019(平成31)年3月15日に行われた報道関係者向けの見学会に参加。ライト側スタンド観覧席「ウィング席」と3月16日よりオープンするフードエリア「BAYSIDE ALLEY(ベイサイド・アレイ)」の様子をレポートする。今後の観戦に役立てていただきたい。
ウィング席
ライト側スタンドのウィング席は、ホーム・ビジター問わず応援することが可能なエリア。BAYSIDE(ベイサイド)の内野座席から外野座席にかかる上段に位置し、建物の別棟という意味を持つ「ウィング」から命名された。
赤丸部分がウィング席
約3500席を増設し、一番上には500名定員の立見席を設けている。
ずら~っと並んだ横浜ブルーの新しい座席
これだけ高さがあるので、見える景色も段違い。選手一人ひとりの表情はバックスクリーンを確認するとして、球場全体を見渡せるため広い視野でゲームの流れを追うことができそう。
ウィング席の中段くらいから見える景色
ウィング席の一番前は、今まで企業広告が並んでいた場所。ここには安全柵が設けられており、下のスタンドへ直接行き来することは出来ない。
ウィング席の一番前から見た景色
このポコッと飛び出ている部分は・・・?
安全柵に等間隔に設置されているポコッと飛び出た部分は、下のスタンドの階段がある部分と同じ箇所に設置。もし階段で転んでしまった場合、そのまま下のスタンドの階段まで転がっていかないように柵を高くしたのだとか。言われないと気付かないが、そういった細やかな配慮をされていることがうかがえる。
30°の傾斜、ファンならきっと大丈夫!
もはやハマスタの名物とも言える「傾斜」だが、ウィング席はとくに傾斜を感じる座席だろう。まだ座席や手すりが設置されていない時は、その急勾配をダイレクトに感じて少なからず恐怖感もあったが、実際に工事中の様子と比べてみるとドキドキ感は少々薄れたかも?
2018(平成30)年11月15日の様子
3月15日の様子
座席の位置にもよるが、階段は一番段数が多いところで90段以上ある。運動不足の人には、高さよりも階段を上る大変さの方が勝りそうだ(笑)。
約30°の傾斜がある
子ども(80~100cmくらい)の目線だとこんな感じ
お酒を飲みながら観戦する方も多いと思うので、これまで以上に足元に注意し、入退場の際は譲り合って行動してほしい。
カップホルダーは各席に設置。座席によって位置は異なる
上から下まで移動するだけで良い運動になった
立見席
一番上の立見席は球場全体の雰囲気や熱気を肌で感じられそう。
実際にこの場所がファンでいっぱいになったら、グラウンドからはどんな風に見えるのか・・・。選手たちもいっそう力が入るに違いない。
立見席から見える景色
さらに立見席の後ろはガラス張りになっているため、振り返れば海を望み「港町横浜」の風景を見ることもできる。今までよりもずっと、地元・横浜の球団を応援している気分になれるはずだ。
見晴らしも最高!
ファンの声
この日、報道関係者以外にも見学会に参加した人たちがいる。そう、横浜DeNAベイスターズ公式ファンクラブ「B☆SPIRIT友の会」から選ばれし100名だ。
武内誠司(たけうち・せいじ)さんも、その一人
「読売ジャイアンツの小林誠司(こばやし・せいじ)と同じ誠司です」と笑う武内さんに、ウィング席の感想を聞いてみた。
「思っていたよりもずっと良い席でした。前の座席との間隔が広いので動きやすいし、これだけ傾斜があるのでホーム全体を見渡せて、とても見やすい。ホームランボールが出た時に、すーっと綺麗な放物線を見られそうですね! 自分は高所恐怖症なんですけど、どちらかと言うと息切れの方が大変です(笑)。手すりなど細かい所にも気遣いを感じました。この高さなら、横浜のどこかで花火が打ち上がっても見えそう。夜景もとても綺麗だと思います。この位置だと、ちょうどスタージェット(風船)が飛んできそうですね(笑)」。
さすがだ・・・。的確なレポートありがとうございました!
実際に座ってみると、確かに窮屈さは感じなかった
車椅子席は5席増席
内野席に近いウィング席には車椅子席を5席増席した。
新設したエレベータから30秒もかからない場所
これまで内野スタンド席にあった6席と合わせると、計11席。決して多いとは言えないが、球場まで応援に来たくても席がなくて来られなかったファンには嬉しいお知らせだ。
車椅子席から程近い場所に新設したエレベータ、多目的トイレ、ゴミ箱、新設されるフードエリアも設置されているので、同じフロア内で観戦するには事足りるだろう。
ピッカピカの多目的トイレ
ウィング席を利用するにあたり、注意事項が2つある。
まず、基本的には座席に座っての観戦。次に、スタージェットは場外に向けて飛ばさないようにすること(強風時には、ウィング席のみスタージェットが禁止となる場合もある)。
新設された席なので、実際に供用開始してから不便なことや問題点も見えてくるかもしれないが、ここに集まる皆さんは同じ「横浜DeNAベイスターズ」を応援する同志だ。
譲り合いの心を忘れずに、選手たちが最高のパフォーマンスができるように、共に闘っていこう。
ウィング席の注意事項(クリックして拡大)
続いて、ベイスターズオリジナルの新商品が食べられる「BAYSIDE ALLEY(ベイサイド・アレイ)」を紹介しよう!