いよいよ着工! 2020年完成予定の横浜スタジアム増築・改修工事の状況は?
ココがキニナル!
横浜スタジアムの客席拡張工事は2020年までにどのような順序で進められるか調査お願いします。(けーたりんぐさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2017年11月から2019年3月まで右翼側スタンドとバックネット裏を2019年11月から2020年3月まで左翼側スタンドの工事を行う。2020年3月完成予定
ライター:はまれぽ編集部
2017日11月13日現在、横浜の改修工事起工に伴って、スタジアム周りの道路やYデッキはすでに改修工事が行われている。
1ゲート前の工事の様子
通行止めのお知らせ
道路工事の様子
いよいよ11月25日から、スタジアムの増築・改修工事が起工される。工事が始まるにあたり、横浜スタジアム・横浜DeNAベイスターズの岡村信悟(おかむら・しんご)社長から具体的に決定した内容を説明する記者会見に参加した。
増築・改修計画の大まかな内容については、以前の記事を確認してほしい。
岡村社長
増席数について
今シーズンは約198万人が訪れた横浜スタジアム。チケットが取れず、スタジアムの外で応援するファンが約3000人にのぼったそうだ。
岡村社長は、「チームの強さはファン、地域の方々の支えなくして成立しません。今シーズンも“支えられて勝つ”試合ばかりだった、感謝してもしきれないです。そんなファンの方々が球場に入って応援できないのは深刻な問題」と、増席工事に意気込みを見せていた。
具体的には、ライト側に3800席、レフト側に2700席、新設される個室観覧席が600席、合計7100席増席する予定。現在稼働している席を一部潰し、差し引いて6000席増席の運びとなる。
球場の3分の2が「横浜ブルー」になる予定
工期にしてもコスト面からみても、更地に建て直す方が合理的である。
しかし、肩と肩が触れ合う席の感覚、登るのに苦労する傾斜も横浜スタジアムの独自性と捉え、そこから生み出される一体感を壊さない増築・改修の道を選んだ。
そういった思いを受け、横浜市は、通常12%の建ぺい率を38%にする大幅な規制緩和を承認した。
建築面積は既存の1万7850平方メートル+約5950平方メートルの増築で、合計約2万3800平方メートル。
延床面積は既存の3万4000平方メートル+1万2000平方メートルの増築で、合計約4万6000平方メートルとなる予定だ。
高額なチケットの転売問題についても、「チケットの販売方法については、DeNAのAIを生かし切れていない。転売等の問題にも真摯に向き合って改善していきたい」と岡村社長は話していた。
工事スケジュール
工事期間は、足掛け4年。2017年11月25日に起工式を行い、11月中には着工するとのこと。
岡村社長は、「増築・改修工事による物理的な制約があるのは来シーズン。スタジアムへ入場する際の導線が著しく制限されるかと思います。ファンの方々をはじめ、近隣住民の方々には2020年の完成まで、温かく見守ってほしい」と協力を求めていた。
エレベーターを8台新設予定だ
2017年11月~2019年3月まで右翼側スタンドとバックネット裏を、2019年11月~2020年3月まで左翼側スタンドの工事を行う。グランドオープンは2020年3月の予定だ。
また、新設される回遊デッキや飲食、物販スペースの工事は横浜公園内で行われるため通行できない場所もでてくる可能性があるようだ。
横浜公園のイメージ図
年月をかけた大がかりな工事に対して岡村社長は、「横浜スタジアム増築・改修工事は、横浜市民の方々の協力があってこその取り組みです。改修を契機に、野球を通して人と人が出会いコミュニケーションが生じる“コミュニティ ボールパーク”の具体化を意識して作っていきたい。そしてこれまで以上にファンが参画する試合空間になってほしい」と話していた。
公園内に置かれている工事のお知らせ
改修を記念して、2017年11月20日~23日まで「ハマスタの“今まで”と“これから”」を振り返る特別展示(入場無料)を開催。
最終日の23日には、横浜スタジアム40年の歴史を支えた監督、選手が勢ぞろいする「ハマスタレジェンドマッチ」が開催される。
レジェンドマッチのチケットは完売しているが、その告知ポスターが秀逸だとネット上で話題になっているので、少しだけお見せしよう。