毎年恒例!中華街で行われる「春節」の見どころは?
ココがキニナル!
旧正月前日と旧正月当日の中華街の様子は?今年は、1/23が旧正月です。中華街では、大みそかにあたる前日の夜から、爆竹を鳴らして大騒ぎするそうですね。そんな様子を教えてください。(きいちさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
中華街コンシェルジュの方に、前もって見どころを聞いてきました。カウントダウンの様子は当日のレポートをご覧ください!
ライター:吉澤 由美子
中国では今も、西暦より旧暦の新年を盛大にお祝いする。旧暦の新年は「春節」と呼ばれ、今年は1月23日(月)。この時期に中国全土で起こる帰省ラッシュは毎年大きな話題になる。
横浜中華街でも春節には、賑やかな行事が繰り広げられる。約2週間に渡って行われる春節イベントは、獅子や龍が舞い、爆竹が鳴り響き、華やかで楽しい。
横浜中華街の春節フライヤー。ここに掲載されていないイベントもたくさんある
中華街コンシェルジュで、子どもたちに獅子舞の指導もされている謝さんに春節の見どころや楽しみ方をうかがった。
「美の壺」(NKHの教養番組)で獅子舞の解説をしたこともある謝さん
横浜中華街春節イベントスケジュール
○爆竹の轟音で春節の到来を祝う カウントダウン&初参り
西暦の大晦日から新年にかけての年越しカウントダウン
カウントダウンの後、大量の爆竹が鳴り響く。この爆竹は、音で「邪気を払う」という意味があり、午前2時頃まで至る所で爆竹が鳴らされる。西暦の大晦日と違い、この日には獅子舞などはない予定だとか。
■カウントダウン&初参り
1月22日(日) 24:00 場所:関帝廟、横濱媽祖廟
※22日の開廟時間は関帝廟・媽祖廟ともに9:00~翌2:00
どちらも、24時の15分前には廟前に着くようにしよう。
■ 関帝廟、媽祖廟の初参り
春節当日1月23日(月)9:00~21:00(以降通常通り9:00~19:00)
関帝廟。特に商売繁盛のご利益で有名。他にも交通安全・入試合格などさまざまなご利益があるとされている
関帝廟に祀られている關聖帝君は三国志で有名な「関羽」のこと。実在した武将だ。
媽祖廟。航海安全、家内安全、良縁成就、心願成就などのご利益がある
媽祖廟に祀られているのは「天上聖母(媽祖)」。父や兄弟を海難事故から救助する夢を見て、実際に帰宅した父や兄弟に話すと「その通りだった」という伝説が残る。のちに航海安全の守護神となった。
また、媽祖廟では、「神輿くぐり」も行われる。
これは、神輿の下をくぐることで厄を落とし、福を授けてもらうもの。そして、来られなかった人の身の回りのものを持ってくぐると、その人にご利益をいただくこともできるのだとか。それぞれの事情や想いを受け止めてくれる大らかさがなんだか大陸的だ。
神輿くぐりには作法があるけれど、神様に捧げる金紙やお線香のセットを購入して、媽祖廟に掲示されている神輿くぐりの方法通りにすれば大丈夫。作法通りにすることはご利益をいただく上でも大事で、さらに異文化に敬意を払うことにもつながる。
■神輿くぐり
1月22日(日)旧暦大晦日 23:00~翌1:00
1月23日(月)旧暦元旦 8:00~19:00
1月24(火)~29日(日) 9:00~17:00(最終日は終了時間変更の場合あり)