横浜の梅がきれいなスポットと、今年の開花状況は?
ココがキニナル!
桜の特集はよく情報誌などでも見かけますが、梅がきれいな横浜のおすすめスポットが知りたいです。3月には見頃となるはずなので、事前に教えてもらいたいです。(ゆきむらさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
今年の梅は寒さの影響で約1ヶ月ほど開花が遅れている。今回は「三渓園」「大倉山公園」「こどもの国」を用途別にご紹介!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
強い冷え込みが続く今年の冬。
ようやく少しは暖かくなってきたようにも思えるが、寒波による影響は植物にも及んでいる。
梅の開花は例年であれば早咲きのものは1月下旬には咲きはじめ、2月の中旬にはほとんどの梅が見頃を迎えている。しかし、今年は梅の開花が1ヶ月ほど遅れているようだ。
桜と違って、あまり特集されることのない梅の開花情報。
はまれぽでは、きれいに咲き乱れる梅林を様々なシーンに合わせて紹介しようと思う。
※取材日は2月9日、10日の2日間
文化財を堪能しながら、梅を堪能したい! 「三渓園」
最初に紹介するのは、中区本牧にある三渓園。園内には国の重要文化財である建物が幾つも点在する由緒正しき観賞園である。園内には、梅だけでなく桜やハスなど、四季折々の花をじっくり楽しむことができる。
三渓園の入口
横浜駅東口、もしくは根岸駅からバスでアクセスすることができる。入場料500円を払って園内へ入るが、見渡す限り梅は咲いていない様子。早速、管理事務所で話を伺うことにした。
財団法人三渓園保勝会の羽田さん
やはり、今年の寒さの影響で、三渓園では梅の開花は遅れているとのこと。
羽田さんによると、三渓園では梅の開花の指標としている二つの木があるそうだ。
これが指標となる梅の木、すっかり花が咲いている
三渓園では緑萼梅(りょくがくばい)と、臥竜梅(がりょうばい)という二つの梅林エリアがある。
この指標となる梅は、そのどちらのエリアでもなく三渓園茶寮の傍に2本だけ立っている。
指標となる木は白梅だが、かなり早咲きなので、毎年成人式の日に満開となっているという。
それが、2月9日の時点でほぼ満開。つまり、一ヶ月ほど遅れている状態だという。
横浜の友好都市・上海から贈られた緑萼梅
臥竜梅は、竜が地を這う姿に似ていることが名前の由来
緑萼梅も、臥竜梅もどちらもまだまだ咲いていない。
例年では、緑萼梅は2月中旬から、臥竜梅は2月下旬からが見頃である。
羽田さんの話では、「さすがに全ての梅が1ヶ月遅れて咲くことは無いと思いますので、3月上旬頃からが見頃になると思います」とのこと。
三渓園では大池の景色も楽しめる
三渓園のシンボル旧燈明寺三重塔
三渓園には梅などの花木だけでなく、17棟もの歴史的建造物がある。園内をじっくり回れば数時間はかかることだろう。
3月になり暖かくなれば、満開の梅とあわせて、じっくりと国指定の名勝を堪能するのをオススメする。
ぶらりと散歩しながら、梅を楽しみたい! 「大倉山公園」
続いては、大倉山公園の梅林。ここは、東急東横線大倉山駅から徒歩3分という立地が魅力だ。
市内で梅が咲き乱れる公園は、比較的駅から距離のあるところが多い。そんな中、ここ大倉山公園は駅からの距離も近いので、散歩がてらにぶらりと気軽に立ち寄ることができる。何度も訪れて、梅の変化を観察するのも面白いだろう。
このような道を進んで行く
大倉記念館の横を抜けると、やがて梅林が見えてくる。
梅林の入口
ここは元々、東京急行電鉄の梅林であったが、戦時中には、燃料用の薪取りや、食糧難によりイモ畑と化すなど梅林は老朽の一途を辿っていた。その後、昭和62年に横浜市が買い取ることで、梅林が復活している。
200本もの梅が植樹されている梅林
園内にはスタッフが常駐する事務所が無いため、北部公園緑地事務所に電話で確認することに。
対応してくれたのは担当の小林さん。やはり保土ヶ谷公園同様、開花は遅れており、2月になってやっと小さなつぼみが出来ている程度だそうだ。気温にも因るが、恐らくは2月末頃に咲くだろうとのことだった。
緑色の萼(がく)を持ち、白い花を咲かせる月影