中山駅北口にある「横浜夢鉄道」というお店はどんなところ?
ココがキニナル!
中山駅北口に「横浜夢鉄道」というお店があります。室内にレールがあり、お客さんが自分で持ってきたと思われる電車を走らせています。そのほかにどのような事を行っているのか気になります。(まゆさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
巨大なジオラマを持ち、鉄道模型を走らせることを唯一の目的とした「レンタルレイアウト」の店。模型の貸し出し(有料)もある!
ライター:沢村 友美
「レンタルレイアウト」って何?
鉄道模型の世界では、模型列車を走らせるための線路・街並みなどの情景を備えた運転設備のことを「レイアウト」と呼ぶ。そして、その「レイアウト」を貸す店(あるいは貸し出し用の設備そのもの)を「レンタルレイアウト」と呼ぶらしい。
公式ウェブサイトによれば、「横浜夢鉄道」は「レンタルレイアウト」の店。列車を走らせることのできるジオラマを1時間単位で貸してくれるそうだ。
JR横浜線/市営地下鉄グリーンライン「中山」駅から徒歩約3分
それにしても、なぜ「レンタルレイアウト」が必要なのだろう?そんなに需要ってあるの?
鉄道オンチの筆者にはイマイチぴんと来なかったのだが、今回の取材でこのような店が成り立つ事情について多少なりとも理解することができた。
そもそも鉄道模型が好きな人にとって、模型をただ集めたり眺めたりするだけでは物足りない。やはり、電車が本来持つ「走る」という機能を試してみたくなるのだ、ということが大前提。
そのために模型車両を走らせる設備が必要なことは言うまでもない。
そして、その設備がレンタルという形で提供されるに至るには、主に次のような背景があったのだ。
「できるだけ長い車両を走らせたい」のがファン心理
① コストの問題
線路の長さやリアリティにこだわり、大がかりな設備を整えようとすると、莫大なコストが必要となる。一般個人にとってはレイアウトを買い揃えるよりも、レンタルしたほうが金銭面での負担が少ない。
② スペースの問題
大規模なレイアウトを置く空間を個人宅で確保することが難しい。日本の狭く限られた生活スペースの中で、趣味のために広大な面積を割くことができる人なんてそうそういないのだ。
③ メンテナンスの問題
レイアウトをレンタルすれば、自分でレイアウトを保守管理するという面倒さからも解放される。
線路は続くよ、最長23メートルも!
店内に入りすぐ視界に飛び込んできたのが、直線距離8メートルの大きなジオラマ。幅は最大で2メートル85センチ。想像以上の大きさだった。
店舗の大部分を占める巨大なジオラマ
ジオラマは長方形。長いほうのライン2箇所に沿って、コントローラーの置かれたデスクが並ぶ。
みなとみらいの風景が再現された一角
細密なジオラマには商店街、工業地帯、田園風景などがまるで本当の都市のように再現されていて眺めているのが楽しくて仕方がない。駅のホームに置かれた自動販売機、木々を彩る花までもがしっかり作り込まれていて、見れば見るほど新しい発見があり、飽きないのだった。
どこかで見たことがあるような、親しみのある風景
駅のホームには、鉄道マニアのカメラ小僧も!
このジオラマで走らすことができる模型はNゲージと呼ばれるスケールのもの。Nゲージは、1/150の縮尺で作られたレール幅9mmの模型だ。
路線は10路線あり、写真でも紹介したみなとみらい地区を走る路線、新幹線が似合う高架線、通勤電車に適した都市近郊線などから選ぶことができる。
最も長い路線は市街地や山間部を走る7・8番線で、23メートルもある。
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