【震災れぽ3】地震による建物の被害はどうなってるの?
ココがキニナル!
Twitterで建物が崩壊してる情報を知りましたが、実際はどのような感じなのでしょうか?
はまれぽ調査結果!
古い建物が崩れ、地盤が盛り上がったりしていました。余震が収まるまでは近付かないほうが賢明です。
ライター:はまれぽ編集部
横浜では壊滅的なダメージが見受けられる
震災から4日経ったいま、色々な情報に溢れ困惑しているユーザーも多いことだろう。
そこで横浜の被害状況を確認すべく、早速現地へ向かってみた。
まず、ユーザーから情報のあった横浜駅西口のダイエーに直撃してみると、多くのギャラリーが見られた。
店舗の周りには『 立ち入り禁止のテープ』が張られており、中には入れない状態となっている。
ダイエー周辺には多くのギャラリーが集まっている
建物周辺を確認してみると、地面に亀裂が入り、ところどころ隆起している。
また、道路標識が倒れ、地震の物々しさが垣間見える。
ダイエー脇の様子。なんとも見ていられない状態だ
地面が隆起し危険な状態に
再開の見通しをダイエー広報部の山口氏に
聞くところによると、ダイエー横浜西口店は1972年に開店したようで、今回の被害は明らかに老朽化が原因と思われる。なお、けが人はでていないらしく、不幸中の幸いといったところだろうか。
建物の一部が崩れ落ち、車が潰されていた
次にTwitterでつぶやかれていた、新横浜のカラオケ店『ヨコハマヴォイス』に向かった。
伺ったところ、「HP上に記載されているように、3月18日までは営業を自粛。19日以降に関しては、現段階では全くの未定」とのこと。
『ヨコハマヴォイス』外観
建物の一部が崩れ落ち、下に駐車していた車の前面が押し潰されている状態。
鉄骨はむき出しになり、地震の大きさを物語っている。
そこでヨコハマヴォイスの店員にけが人や再開の見込みを聞くべく直撃した。
ビルの一部が崩れてしまった状態
崩れた一部が車を押し潰している
-けが人の状況はどうですか?
(店員)けが人がいなくてほっとしています
-再開の見込みは?
(店員)現在、補修作業を行っているので、それが完了次第、再開する見込みとなります。
なお、ヨコハマヴォイスの築年数は約30年のようだ。そこで、ビルの耐震性について店員に伺ったところ、「建築業者に確認してもらい、建物自体は耐震性が高いと言われた」とのこと。また、「おそらくこのあたりは、地盤が沼地だったため被害が大きくなったのではないか」とも言っていた。
ビルの一部が崩れたのは地盤が沼地だったからなのだろうか。
周りのビルは崩れておらず、耐震性に問題があると疑わざるを得ない。
ビル壁が崩れて危険な状態に
最後に、先日はまれぽでもお伝えした関内周辺の様子を調査した。
横浜スタジアムそばの関内SEビルが酷い状況になっているという情報を聞きつけ現場にかけつけた。
関内SEビルの惨状
ご覧のとおり、1階は瓦礫の山となっている
3階のビル壁が多く剥がれ、1階が瓦礫の山となっている。
こちらも横浜駅西口のダイエーと同様、立ち入り禁止のテープが張られていた。
3階の「村田由美子事務所(行政書士・司法書士事務所)」のみ照明が点いていたので、電話取材を試みるが、不在のようでコンタクトがとれない状態だ。
壁が崩れた真下に位置する事務所
築年数を調べてみると、このビルが設立されたのは1976年であり、築30年を超える老朽化したビルだったことが判明。
取材を終えて
今回、取材して分かったことだが、酷い惨状になっている建物の共通点は『 老朽化 』 ではないだろうか。
老朽化が全ての原因ではないかもしれないが、それを補う修繕作業は着手すべきだった。
人は自然の前では脆い。しかし、被害を最小限に抑えるためにできることは沢山あるはずだ。
事故が起こってからでは遅い。老朽化した建物の所有者は早急に対処してほしい。
今後も余震が続く可能性もあるので、皆さんにはくれぐれも古い建物に近づかないようにしていただきたい。
― 終わり ―
- 前へ
- 1
- 次へ