鶴見区生麦駅前の「開かずの踏切」を閉鎖へ! 死亡事故を受けて市が歩道橋を整備!
ココがキニナル!
2013(平成25)年8月に鶴見区の踏切を横断中の男性が電車にはねられ死亡した事故を受けて、市が歩道橋を整備。その概要や完成時期がキニナル!(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
悲劇を繰り返さないため、2016年度中にエレベーター付き全長60メートルの歩道橋を整備する。現在の生見尾踏切は廃止する
ライター:はまれぽ編集部
「開かずの踏切」閉鎖。2年で新歩道橋
2013(平成25)年8月23日、横浜市鶴見区の京浜急行線生麦駅前の生見尾(うみお)踏切を、つえをついて横断していた男性(当時88歳)がこの踏切を渡りきれず、京浜東北線の列車にひかれて亡くなった。
この踏切は普段から「開かずの踏切」として知られていた。横浜市道路局計画調整部企画課によると、ピーク時には1時間のうち約45分もの間、遮断機が閉まったままの状態になるという。
生見尾踏切は東海道線、京浜東北線、横須賀線という運行本数が非常に多い路線が通過するため、このような状況になったという。
「開かずの踏切」
市は事故を重く受け止め、同年9月の市会本会議で林文子市長は「抜本的な対策として、自動車や歩行者が安心して渡れる立体横断施設の検討を、スピード感をもって行う」と答弁。
「スピード感のある対応」を約束する林市長
その後、同10月に設計を行うためJR東日本と「測量・地質調査協定」を締結。JR側も踏切にガードマンを配置するなどの措置を取ってきた。
踏切内にガードマンを配置
並行して、地元商店街や町内会と対策検討会を開き、安全対策に関する住民説明会なども行い、2014(平成26)年4月、エレベーターを併設する歩道橋の整備についてJRと合意し、設計協定を締結した。
2014(平成26)年8月18日(月)に発表された概略設計によると、今年度中に詳細設計を確定させ、工事を経て2016年度内の開通を目指す。
新設する「生見尾こ線人道橋」の完成イメージ(提供:横浜市)
現在の生見尾踏切の上に長さ60メートル、幅約6メートルの歩道橋を架け、京急線生麦駅に直結した既存の歩道橋とつなげる、としている。エレベーターは1基40人乗りを想定している。総工費は未定。
これに伴って、現在の生見尾踏切は廃止する。
現在は1日当たり約500台の自動車が生見尾踏切を通行しているが、廃止によって、う回する必要が生じる。
う回路については近隣の「滝坂踏切」や「新子安橋」のほか、2016年度中の完成を目指す「岸谷生麦線」を想定している。
う回ルートの一つ「新子安橋」
同課の上田祐一郎・鉄道交差調整担当課長は「安全対策を第一に考え、今回の計画に至った。1日も早い整備を目指す」と話していた。
取材を終えて
尊い一つの命が失われてから1年での対応だが、完成までには、2年のさらなる年月を要する。抜本的解決策について一定の評価はすると同時に、完成までの間に再び悲劇が起こらないよう、関係者には十分な留意をしてほしい。
―終わり―
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mittiさん
2018年09月27日 17時49分
この近くの滝坂踏切を先日車で通りましたが、2本の線路の踏切を渡るとすぐに4車線くらいの線路の踏切があり、そこに車が2台しか間が無い。間の2台の先頭になり、4車線踏切が開くのを待つが長い、、やっと開いたと思って進んだ途端に踏切がなり始め、バックして戻ったが踏切のバーがバンパーに当たりました。 バックできなかったら閉じ込められたなあと思い、本当に怖かったです。ああゆうあぶない所には 注意表示や標識をしてほしいし、開いてすぐになっても、4車線渡りきれないから開かないようにするとかできないのでしょうか。 あと、間2台も危ない。踏切と踏切の間は1台以上進入禁止とかにしないと危ないと思いました。
loveさん
2015年03月16日 10時47分
街は常に時代により変化しています。街に人が増えたり、人も若いままで居られません。いま若い人は、長い踏切をいっきに渡ることが出来ても歳を取れば老化して腰も曲がったりいっきに渡るのは不可能になる。大きな家に一人で住む老人、もったいないからと売り家にして部屋がバリアフリーのマンションになんか越したりするでしょう。つまり何が言いたいかというと、時代と共に街も様変わりし、人も歳と共に家を変えるということです。商店街の繁栄と、人間の命どちらが大切なのか、よく考えて頂きたいです。自分が不便になるから・・・という自分の半径1メートルしか考えないのではなく、幼児から老人まで、この街に住んでいるのです。利便性よりも「安全、安心」が大切です。歩道橋にはエレベーターもつくのですから分断されるわけではないです。歩道橋を使えばいいのです同じ条件や大きい道路があるために歩道橋を整備された街を見てください。
rincoさん
2015年02月12日 15時47分
この男性だけじゃなくてここは以前から数人の方が渡りきれずに亡くなってます。それでもなかなか動かなかった。新子安も一年位前に踏切を渡りきれず亡くなってるし。(歩道橋を設置した後です。)もう一般の人が線路内に入れないようにどっちにしろした方が良い時代だと思います。先日東京マガジンでもここの事をやっていましたが、踏切を渡れないようにすると商店街が分断されるのが困るようですが…。なので付け焼き刃ではなく、新しい街作りとして色々な可能性を考えて欲しいです。