横浜に新橋のような「線路下」の飲み屋ってあるの? ディープスポットにライター・クドーが潜入!
ココがキニナル!
新橋の線路下のお店のように、横浜に走る鉄道の線路下(または上)にもお店は有るのでしょうか?(秋沙さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
新横浜の「温か家」と黄金町の「じえもん」にて庶民の味、絶品酒場グルメを堪能。
ライター:クドー・シュンサク
横浜でガード下のお店。「新橋のような」お店といえば、駅に近いガード下近辺にあって親しみやすく、仕事帰りのお父さん方が一杯やるお店。
何軒かピックアップした中から、味に定評があるとされるお店を紹介。
まずは、新横浜の線路真下にあるお店から。
どて焼き・串カツから洋食まで楽しめる「温か家」
開店から5年。2014(平成26)年4月からはご夫婦でお店を切り盛りする新横浜のガード下にある「温か家」から、いきたいと思います。
JR新横浜駅、プリンス・ペペ側の出口を出て、新幹線の線路沿いに歩いて5分ちょっと。このあたりで、ガード下の飲食店はここだけのよう。
ガード下に
到着
おじゃまします
店内はカウンター数席とテーブル席がポツポツポツとある。
店の上を走る新幹線が打ち出すリズムが、なんとなく、いい感じ。
ガード下のお店らしくこぢんまりとしていると思いきや。
この奥に
さらにテーブル席
奥は団体で貸切もOKとのこと。お話を伺うのは温か家のご主人、中島静吾(せいご)さん。温か家はオーナーの意向で関西の味「串カツ」と、名古屋の味「どて焼き」を中心としたメニューで「安くて美味い店」をモットーに5年前に創業。そのコンセプトの土台に、中島さんが経験したあらゆるジャンルの料理を加え、サラリーマンを中心に幅広い層に愛される希有なスタイルの居酒屋に仕上がる。ガード下に出店した理由は「新橋辺りにあるお店のように、気軽に入れる店構えにしたかったから」だそう。
予算1500円で楽しめる、毎日来ても飽きない店にしたいと話す中島さん
さっそく、温か家の料理をいただくことに。まずは定番の品から。
どて(牛スジ・ウズラ、2本セットで各180円)
これが期待通りの
ガツンとあまから、見事に酒を呼ぶ味。しっかりと丁寧に下処理をして味噌をたっぷりまとった牛スジは、噛めば噛むほどにジュワとうまみがあふれる。ウズラの卵の黄身と濃厚な味噌ダレはもちろん相性抜群。
そしてこれ
写真のハイボール、大ジョッキのメガハイボール(500円)は午後8時まで半額の250円でいただける。2杯飲んだら酔っ払いそうです。
続いて串カツ(100円~300円)を
ビール(490円)でいただきましょう
ではでは「豚ヒレ(180円)」を
関西の串カツよりもしっかりとした厚めの衣に、二度漬け禁止のソースがしっかりとしみこむ。高温でカラッと揚がっているので油はあまり強く感じず、衣の食感、ソースの旨みがたまらなく美味い。定番の豚(100円)とキス(100円)は人気とのことです。
続いては
塩だれジュージュー鶏もも肉唐揚げ(630円)
カラッと揚がった唐揚げをアツアツの鉄板の上に乗せ、特製の塩ダレをかけてジュワーと歓声があがるのをいただく。自称、唐揚げマエストロのメガネくん(編集部・宮城)が涙目で「おいしいですぅ~」と悶える。
唐揚げの基本、衣パリパリの中はふっくらジューシーをこれでもかというくらい表現している唐揚げ。そこに中華のあんかけのようなあっさりとした塩ダレ。鉄板にふれた部分に焦げ目がついてさらに味の幅を広げる。シンプルながら、ひと手間で絶品に仕上がった唐揚げ。最高です。
とどめは洋食、鶏とキノコのデミグラスソース煮(右、700円)と自家製ナン(150円)
うわー
ガード下の居酒屋で本格的な洋食。20年間洋食屋のシェフをしていた中島さんが腕をふるう温か家のオリジナルメニュー。自家製だというナンは窯で作っているわけではないが、限りなくしっかりとナンになっている。洋食の店は取材でよく訪れるが、その本格的な洋食屋の味にまったくひけをとらない絶品。参りました。
おまけはピスタチオのスパイス炒め(380円)
どこにもない独自の調合がされた数種類のスパイスで炒められたピスタチオ。キャッチコピーは「指までうまいピスタチオ」。これはビールがガンガンすすむ味です。
毎晩来店するという常連の畑山さんが言うには「なんといっても料理が美味しい! ご主人の腕がいい。この落ちついた雰囲気の中、ひとりで考えごとをしながらお酒を楽しめるんですよね」とのこと。いつも「メガハイボール」と「シラスおろし(390円)」、「めかぶ(380円)」をまず頼んでから、そのあとは日替わりでいろいろなメニューを注文する。定休日の日曜には来られないので、月曜日は朝から「何を食べようかな」と楽しみになるそう。
定番からオリジナルまで、どの料理も絶品でした。
ごちそうさまでした