ほこりだらけの「太陽とこども」のレリーフ、いつ掃除してるの?
ココがキニナル!
横浜駅西口にある「太陽とこども」のレリーフ、いつ見ても埃かぶってて気になります。どのくらいの頻度で掃除しているのでしようか?(かもちゃんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
市民の声により2年前にJR横浜駅が清掃したきり。敷地内の清掃を委託している会社も「太陽とこども」のレリーフは清掃担当外という背景があった。
ライター:クドー・シュンサク
不透明な清掃状況(つづき)
あらためて東日本環境アクセスの駅クリーン事業本部の担当の方に清掃状況を確認したところ、「現在月に一度横浜駅の壁面清掃を行っているので、その際にレリーフも清掃していると思う」との、少々曖昧な回答。レリーフを見る限り、月に一度清掃しているようには見えない旨を伝えると、「おそらく清掃しているはずです」と、またも曖昧な回答が返ってきた。
レリーフ周辺も、月に一度清掃しているとは思えないが・・・
翌日、東日本環境アクセスの駅クリーン事業本部の担当の方から連絡があり、「レリーフについては当社の清掃リストに入っていなかった」との報告があった。
「横浜駅敷地内の壁面は月に一度清掃しているが、レリーフについては高所作業の部類に入るので、当社はそういった清掃作業は請け負っていない」とのこと。
では、一体どこが清掃しているのだろうか。改めてJR東日本横浜支社の相原さんに連絡したところ、意外な答えが返ってきた。
所有・管理にも不透明な部分が
相原さんに確認すると、たしかに「地上から2m以上の高所作業は委託内容に入っていなかった」とのこと。では、レリーフの清掃はどこが請け負っているのか聞くと「現状確認できていない状況」だという。追って確認していただけるとのことなので、連絡を待つことに。
すると翌日、「JR横浜駅の所有物リストに、太陽とこどものレリーフが入っていない」との驚きの回答があった。
「太陽とこども」のレリーフが設置されたのは1982年の4月。当時JRはまだ国鉄の時代だ。レリーフの管理と所有については、横浜駅の敷地内なので駅が管理・所有していたのに間違いはないが、現在書類として横浜駅が所有しているということにはなっていないとのこと。
おそらく、国鉄からJRに変わる際、所有物として書面に残されなかったのではないか、と話してくれた。
清掃についても調べてくださった。それによると「およそ2年間レリーフは清掃されておらず、2年前に、汚れたレリーフを見た市民の方々から清掃してほしいという声が横浜駅まで数多く届き、その要望に応え横浜駅が清掃を行った」のだという。
現状、清掃を担当している業者も取り掛かる業者もいないということだ。
レリーフがホコリまみれになる理由もはっきりした。
時代の流れとともに、管理の所在が曖昧になってしまった
取材を終えて
JR横浜駅西口にあるホコリまみれのレリーフ「太陽とこども」。
宙ぶらりんな管理および清掃状況といえる現状だが、思考を変えれば、市民の声で「レリーフをキレイにしてほしい」との意見によって横浜駅が清掃してくれた事実があることは意義がありそうだ。
おそらく、レリーフがキレイになれば、かなり景観は変わる。そうすれば、駅を利用する方々の気分や心持ちにも良い影響があることは間違いない。
―終わり―
ニックネームさん
2013年03月30日 11時24分
う~ん… みた記憶はある、しかもしょっちゅう。 しかしどこにあるのか明確に思い出せない。 そのくらいホコリまみれだったのかも。 それにしても、相鉄線の駅もホコリまみれの駅が多いのもきになるなあ…
まりたんさん
2013年01月04日 12時50分
はまれぽ編集部鈴木さんのTwitterアカウントでも紹介されてましたが、久しぶりにこのレリーフを見たら、綺麗になってましたね!もともとカラフルなレリーフ、清掃されたお陰で、西口がぱっと明るくなったような気がします。横浜駅界隈の、一体どの事業者が清掃に踏み切ったのでしょう?改めてキニナルに投稿しようと思います!
ushinさん
2012年12月25日 00時24分
資産管理対象からの漏れや、おざなりな役所仕事との指摘があるが、そもそも日本国有鉄道と東日本旅客鉄道は全く別のものであって、物的・人的資産そして鉄道運輸業務を継承したが、国鉄の資産としてそこに有った電車や施設が、そのままJR東日本のモノになったのではなく、新規の民営会社として必要な物をリストアップして受け取り、不要な車輌・施設・土地は廃棄・売却された。その際にリストから漏れた事は不幸だったが、皆が大雑把に「JRの横浜駅」と思っている横浜駅の施設は、民鉄他社や駅ビル会社との所有分界も決められているはずで、現実にJR東日本の所有となっていなかった(勘違いは有ったようだが)のであれば、保全管理対象でもないし帳簿管理対象でもないので、現担当者になんら責任はない。今後、どこの誰と交渉するのかわからないが、横浜駅という施設と切り離せないものとして、JR東日本が善処してくれることを望む。