いたち川を中心に広がる癒しの旅。はま旅Vol.5「本郷台編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第5回は、自然美豊かな本郷台駅。いたち川のせせらぎが街全体に広がっているように思えました。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
古民家のある丘へ
いたち川沿いにある本郷小学校のあたりから、ひたすら坂道を上って行くと小高い丘が見えてくる。
それが本郷ふじやま公園だ。
その一角に、旧小岩井家住宅という古民家があり、横浜市の有形文化財に指定されている。
ちなみに、入館料は無料で、毎月第1水曜日が休館日ということだ。
古民家の玄関からは鯉のぼりが見えた
きょろきょろしていると、ボランティアスタッフの方が声を掛けてくれ施設の説明をしてくれた。
交替制で管理しているボランティアスタッフさん
武士階級のみに許された式台がこの家の特徴だそうだ
長くうねりを持った梁もここの特徴だという
夕方の腹ごしらえにはコロッケを
ふじやま公園を抜ければすっかり夕方になってしまい、下校時刻を迎えた小学生や中学生にたくさんすれ違った。
ちょっとお腹が空いたなぁと思っていたら、思わぬ看板に遭遇。
小さく自家製と書かれている
「お爺ちゃんのコロッケ」というフレーズが目に飛び込んできた。きっと心も温まるようなコロッケが食べられるに違いない。
そう思って矢印の指す方に足を向けた。
店先には野菜も並んでいる
「お爺ちゃん」と思われる写真が飾られている
お店の名前は岩崎肉店。気さくな女将さんが迎えてくれたので、さっそく気になる「お爺ちゃんのコロッケ」を買ってみた。
聞けば、商品名となっているお爺ちゃんとは、写真にある方のようで、今でも時々お店でコロッケを作っているそうだ。
コレがお爺ちゃんのコロッケ(¥100/1個)
コロッケは揚げ立てで、ふっくらサクサク。さすがお肉屋さんのコロッケとあって、シンプルな味がすごく美味しかった。
お店のご主人も、このコロッケが一番売れると言っていたので、人気も納得だ。
おわりに
帰りがけに、もう一度いたち川のほとりを歩いていると、小学生たちがザリガニを釣って遊んでいた。
子供たちはザリガニ池と呼んでいた
この街にはたくさんの緑がある。それに、歩いていると何度も子供たちの元気な声も聞こえてきた。
おそらく、いたち川という癒しのシンボルが、街全体を明るくのびやかにしているのだろうと思う。
のんびりした一日を過ごしてみたい方や、自然の中で散歩したい方にはおすすめの駅である。
■今回のはま旅 「本郷台駅」周辺
・「あーすぷらざ」 横浜市栄区小菅ケ谷1-2-1
・「本郷ふじやま公園」 横浜市栄区鍛冶ヶ谷1-20
・「とと’ずきっちん」 横浜市栄区本郷台2-31-12
・「岩崎肉店」 横浜市栄区桂町274-16
― 終わり ―
Dすけさん
2013年05月13日 20時20分
おじいちゃんのコロッケはよくおまけして頂きました。コロッケも美味しいですが、メンチカツが絶品です。
acts29さん
2011年08月19日 21時52分
日常的にはありふれた光景でも、旅人の眼でみればそうかな、という感じ。本郷台駅前広場もお爺ちゃんのコロッケの店も通りすがりの風景に過ぎなかったのに・・・。