みなとみらいの「コスモクロック21」、ライトアップの消灯時間が気まぐれなのはなぜ!?
ココがキニナル!
大観覧車コスモクロックのライトアップが消える時間は「0時7分」/「0時8分頃」で中途半端でまちまちでしたが気まぐれなのでしょうか? (し~ちゃんさん/sakuragihamaさん)
はまれぽ調査結果!
気まぐれではなく毎日0時8分にタイマーで消える! 時間が中途半端なのは、毎正時を告げるイルミネーションパターンが8分間であるため
ライター:三浜 詩央
コスモクロック21は今年で24歳
今回お話を伺ったのは、コスモワールドの運営会社であり、葛西臨海公園の「ダイヤと花の大観覧車」など多くの観覧車を手がける泉陽興業株式会社、コスモワールド事務局広報催事課の阿部さん。
柔らかい立ち居振る舞いが印象的で、爽やかに応対してくれた
まずはコスモクロック21の概要について伺う。
コスモクロック21は、1989(平成元)年に開催された横浜博覧会(YES′89)に際し記念モニュメントのひとつとして建設された。世界最大の時計機能を持つ大観覧車として数々のパビリオンのなかでも一番といわれるほどの人気を博したという。
博覧会当時のコスモクロック21(画像提供:泉陽興業株式会社)
その評判から、博覧会終了後も周辺のアトラクションとともにコスモワールドとして存続するも、1997(平成9)年には移設が決定したため一時閉園。1999(平成10)年にリニューアルオープンして現在の姿となった。
コスモクロック21は、全高112.5m、回転輪直径100m、一台の定員は8名で総定員480名という、自社製作の観覧車の中でもトップクラスの規模を誇る大観覧車。世界最大の時計型大観覧車としてギネスブックにも掲載されている。
乗車は一回700円。これは1990(平成2)年の開園からずっと変わらない
ついにコスモクロック21の消灯時間の謎が解ける!
さっそく一番キニナル消灯時間について、阿部さんに伺った!
コスモクロック21は、毎正時・15分・30分・45分にイルミネーションが特別な動きをする。そのイルミネーションパターンはすべて8分間。消灯時もそれが終わってから消えるようにタイマーを設定しているため、あの時間に消えるのだという。
消える時間がまちまちだという投稿があったために、消灯作業は手動だと思っていたが、実はこのタイマーで毎晩消灯されていた!
「手動」「切」「自動(タイマー設定)」の3つに切り替えられる
特別に見せていただいた大観覧車のスイッチ。「自動」とはタイマー設定になっていることを指し、左の「手動」に合わせておくと人の手で消灯することも可能。
ちなみにコスモクロック21の中心に設置されている時計は電波時計のため、時刻が狂うことはない。しかしながらタイマーは若干の誤差が出ることもあり、観察時に消灯する秒数にズレがあったのはそのためだそうだ。
年間を通して消灯時間は変わらず、毎日0時8分に消灯する。例外としては、メンテナンス時にそれ以降の時間帯に点灯していることがあるほか、毎年12月31日~1月1日にかけて行われるニューイヤーイベントでは営業時間に合わせて深夜3時まで点灯している。打ち上げられる花火とともに深夜までコスモクロック21のライトアップを楽しめる貴重な機会だ。
8分間の特別なイルミネーション時は、特に華やかな姿に
横浜市民の心を再び照らすために
嵐でアトラクションが運行していなくても365日点灯してきたというコスモクロック21。しかしながら一時期だけ、点灯をしていなかった時期がある。2011(平成23)年3月11日に起こった東日本大震災直後だ。
震災の影響で、周辺施設と同様節電のためにコスモクロック21もライトアップを自粛した。以前から24時間点灯していた中心の時計のみ点灯させるという形で約1ヶ月続けたが、市民のみならず市長からも全体を点灯して欲しいとの要請があったという。それを受け、2011(平成23)年4月18日より大観覧車の外輪のみイルミネーションの点灯を再開 、8月1日より通常通りのライトアップに戻ったそうだ。
たしかに現在でも消灯してしまうと、一気に街の雰囲気が寂しくなる
震災直後はもっと街はひっそりとしていたのだろう。ライトアップの復活で、少し心に明るさを取り戻した人もきっといるはずだ。
取材を終えて
今回の取材を回想しながら、三浜も実際にコスモクロック21に乗車してみた。
雨の日は寒かったなあ・・・
さすがは都市型遊園地で、すぐ近くにはビル群が立ち並ぶ。しかしそれは、景観を壊すのではなく、都会ならではの煌びやかな夜の息づかいを感じさせてくれるほどよい距離だ。
取材中の4月下旬は気候が不安定で冷え込む日が多く、さまざまな天候のなかで変化するコスモクロック21の表情を楽しむことができた。特に印象的だったのは、低く立ちこめた雨雲にイルミネーションの光がにじみ、周辺の空も七色に変化させているコスモクロック21の姿だった。
クリスマスシーズンの「ピンクレッド」(画像提供:泉陽興業株式会社)
過去には四季に合わせて、イルミネーションのメインの色を変えており、春はグリーンイエロー、夏は鮮やかなブルー、秋はシックなゴールド、冬はピンクレッドとそれぞれ異なる趣を演出していたという。現在は季節を問わず温かみのあるグリーンイエローを基調とし、クリスマス期間限定で可愛らしいピンクレッドへと姿を変える。クリスマスシーズンにはぜひチェックしてみてほしい。
―終わり―
雲葉 @since1992さん
2013年06月09日 14時44分
投稿者さんは見えるところにお住まいかお勤めなのでしょうか。よくお気づきにと感心しました。こうして横浜にまたひとつ、新たなトリビアが(古
秋沙さん
2013年06月08日 16時20分
花火大会の時に、開始直前に消灯して終了後に点灯するので、離れたところから花火を見る時に目印になって助かってます。
幸人さん
2013年06月08日 14時39分
前のようにシーズンなどで色を変えた方がいいんじゃないかなー。その時々で変化する雰囲気を味わいに行く楽しみも増えますし。