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戸塚にある南戸塚小と下郷小は、どうしてあんなに近いの?

ココがキニナル!

戸塚区にある南戸塚小学校と下郷小学校ですが、直線距離で100mぐらいしか離れてません。どうしてこんな近いところに小学校が2校もあるのでしょうか??(tomohisa0222さん)

はまれぽ調査結果!

過大規模校だった南戸塚小学校から、児童の適正数を保つため学校を分離新設させる必要があり、条件に合う広い敷地がたまたま近くにあったから。

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ライター:一藁 雅之

学校が隣接したキニナル経緯とは?

さっそく横浜市教育委員会の学校計画課に取材を試みた。
 


今回お話しいただいた須藤(すとう)さん


―今回の件について、詳しくお話ししていただけますか
「はい。と言いましても、実はごく単純な理由でして・・・」
思わず緊迫する筆者。

「この地域にもとからあったのが南戸塚小学校です。こちらが1995(平成7)年に“過大規模校(31学級・児童数1000人以上の大きな学校)”となり、学校を分離新設させる必要が生じました。そして新たな場所を探した結果、たまたま今ある下郷小学校の位置(元は公園の予定地)を見つけたのです」

―な、なるほど。しかし偶然とはいえ近いですね
「たしかにそうですが、学校の敷地に必要な面積はおよそ1万平方メートル以上(野球場と同じ程度の広さ)で、そのスペースを確保するのは簡単ではないんですよ。それに加えて児童にとって通いやすいことや、周囲の建物や環境といった要素も考慮していくと、自ずと候補地は限定されていきますよね。その結果、もっとも適している場所がたまたまもとある学校の近くだったという認識です」

小学校の敷地面積には、文部科学省の定める設置基準がある。

たとえば校舎であれば、児童数が40人以下であれば500平方メートル、41~480人なら500+(児童数-40)×5 平方メートル、それ以上なら2700+(児童数-480)×3 平方メートル、という具合。運動場は、240人以下は2400平方メートル、241~720人は2400+(児童数-240)×10 平方メートル、それ以上は7200平方メートルだ。

さらに、校舎と運動場のほか、(特別な事情を除き)体育館などを設置する必要がある。

実は、そもそも南戸塚小学校も、戸塚区戸塚町にある横浜市立戸塚小学校から分離独立する形で1971(昭和46)年に開設した。

戸塚小は昔からのマンモス校で、1951(昭和26)年より東戸塚小、汲沢(ぐみざわ)小、矢部小というように段階を踏んで児童の適正数を保っていた。南戸塚小が分離独立する3年前の1968(昭和43)年には、児童数が2000人を超えていたそうだ(戸塚小学校120周年記念誌より)。

横浜の小学校は原則的に「歩いて通えること」を基準としている。学校からの距離が均一になって通いやすくなるので、特に苦情や要望等がくることもなく、大きな問題も生じなかったという。児童数も平均化され、今でも大きく変動することはない。今後も統廃合の可能性はほぼないと見ている。
 


分離独立したことで、通学が遠距離になる児童数を減少させられた


ちなみにだが、須藤さんのいる教育委員会の学校計画課では、そうした学校の運営についての調整や、今回のような学校の設立地についての検証などを行っているそうだ。



取材を終えて

児童数は南戸塚が585名、下郷が409名(2013年現在)と、それぞれの規模を考えると適正数といえる。それぞれが掲げる教育目標に多少の差はあっても、義務教育なので当然、学習指導領域等のカリキュラムに違いはない。

南戸塚と下郷の両校は、卒業後にそれぞれ同じ南戸塚中学校へと進学する。それぞれの学校で流行っていたものや、共通の文化を共有して楽しむことができるので、親しくなるきっかけがつくりやすく、交友関係を深めていくのに役立っていたのだろう。


―終わり―


横浜市教育委員会ホームページ
横浜市教育委員会学校計画課

横浜市立 南戸塚小学校
横浜市立 下郷小学校

 

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  • 保土ヶ谷区の保土ヶ谷小学校と帷子小学校もカナリ近いですよ。

  • 神奈川区の西寺尾小と西寺尾第二小も道路を挟んで超すぐそばに存在しています。確認してけろ。

  • 矢向小と新鶴見小も線路を挟んですぐそばに存在しています。

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