これまでに行われた40周年記念イベント

横浜市主催の40周年記念イベントとしては、6月に、俳優の関口知宏さんによる「関口知宏が旅した中国～出会い・ふれあい～」という講演会が行われた。
　

関口さんは、あのタレントの関口宏さんの息子さんだ。（横浜市HPより）

また、公益財団法人・横浜市ふるさと歴史財団主催で、4月から7月までの間、「上海と横浜 波濤（はとう）をこえて －夢・汗・涙が都市をむすぶ」と題した展示会が、横浜開港資料館にてとり行われ、横浜開港期から昭和初期にかけての貴重な資料などが展示された。
　

「上海と横浜 波濤をこえて －夢・汗・涙が都市をむすぶ」（横浜市HPより）

市民レベルでも両市の繋がりは深く、友好都市提携となる前からスポーツ交流などが頻繁に行われてきた。

横浜中華街では、9月末～10月10日まで40周年を記念した「横浜中華映画祭」が行われた。実は上海は、中国の映画文化を担ってきた文化都市でもあるのだ。
　

日本で一番中国を体感できる場所。横浜中華街！
　

節目じゃないけど、来年も是非やって欲しい

このような 市民レベルのイベントにも見いだせる両国の緩やかな「繋がり」は、単純に気持ちが良いことだと思う。
　
　

まだ間に合う！！！　40周年記念イベント

今年5月、上海で開催されたベーカリーチャイナというパンやお菓子作りに関する国際展示会では、泉区の障がい者施設の方々が実際にパン作りの実演を行った。そして、この出会いが新たな交流に繋がる。来る11月30日に開催されるパン作りのイベント、チャレンジドカップに、上海の障がい者の方々を招くことになったのだ。これこそ、草の根の交流のお手本だろう。
　

第6回チャレンジドカップ（チャレンジドカップHPより）

また、その前日、11月29日には、40 周 年を記念して、上海市の市花である「白玉蘭(和名ハクモクレン)」が横浜市に寄贈され、植樹式がとり行われる。しっかりと横浜に根付いて、上海や中国をより一層身近に感じるきっかけになればよいと思う。

なお、投稿にあった「上海まで行って、あちらでは横浜との友好都市提携についてどのような行事が予定されているのか、市民の意識なども調べてもらえると最高です」については続編にて上海からレポートする予定だ。
　

取材を終えて

国レベルで考える時、また一人の日本人として、今の中国の主張や理屈に必ずしも納得出来ないところはあるし、実際問題として両国の国民感情が良い状態にあるとは言えない今日このごろ。

だからこそ、「古くからの友人である横浜市と上海市だからできる、市レベル・市民レベルでの交流が、未来に向かう良好な両国関係、相互理解に繋がって欲しい」と国際政策室・三枝さんはおっしゃっていた。
　

最近良く見る地図。近い？　遠い？（Google マップより）

　
国レベルでできないことを市民レベルで行う。それを自治体がサポートすることで将来的に良好な関係を築く・・・。そんなキレイ事、そんなイイ話があるんだろうか？

でも、ほかならぬ横浜だからこそ、それができるのだと思いたい。



―終わり―
　
参考リンク
横浜市・横浜上海友好都市提携40周年HP
第6回チャレンジドカップHP