どっちが出動!?水上警察署の斜め向かいに交番があるのはなぜ?
ココがキニナル!
大さん橋にある横浜水上警察署。よく見ると斜め前あたりに交番が。何で警察署の前に交番があるのか不思議です。(いちやんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
1日何百件とある道案内や、たくさんの落とし物の届け出など、一大観光地ならではの利用者特性を考慮して交番を設置している
ライター:伊藤 健志
大さん橋交番の役割とは?
横浜水上警察の管内には、山下ふ頭、新港町と、今回のキニナルで寄せられた、庁舎の斜め向かいにある大さん橋の計3ヶ所に交番を設置。
この大さん橋交番は、1921(大正10)年7月に所在派出所として業務を開始したのがはじまりで、当初は大さん橋に関係する事件事故の対応に当たっていた。
その後、戦争や国鉄貨物引込線工事など、いくつかの遍歴を経て、1965(昭和40)年2月に移設され、現在に至っている。
大さん橋交番
さて、なぜ警察署の前に交番があるのか? この投稿の答えを探る前に、少し警察の管轄というものについて触れておきたい。
これは複数の交番の管轄が合わさって、それらを統括する警察署の管轄区域が決まるそうなのである。つまり、交番ごとに管轄エリアというものがあって、その中に警察署も入っているというわけである。
これは県警本部でも同様。中区海岸通に建つ神奈川県警本部だが、例えば県警本部の前で交通事故が起こったとすると、管轄である加賀町警察署が出動することになる。
神奈川県警本部外観
キニナル投稿者の質問の意図には「警察署があれば交番は必要ないのではないか?」という意味も含まれていると解釈できるが、警察署があるだけでは警察は機能しないのだ。しかし理屈からいえば、水上警察署の中に交番機能を組み込むなどしても、別に不思議ではないということになる。
この点については県警の担当者も「警察署と交番があまりにも近すぎる場合には、警察署の中に交番を設置することも考えられるだろう」という。
ただ、それはあくまでも一般的な地域環境の話で、今回の水上警察署と大さん橋交番の置かれた環境下では、話はかなり違ってくる。
確かに距離的には近いが・・・
大さん橋交番の周辺は、いわずと知れた一大観光地である。なにしろ一日で何百件と道案内をする交番なのである。また、その人通りの多さから、落とし物の届け出数も半端ではない。
この交番の機能を、もしも水上警察署の中に移転したとして、果たして利用者はどう思うだろうか? わざわざ警察署の中に入っていくのは、奥まっている場所だし入りづらいはずである。それよりも交番の前におまわりさんに立ってもらっている方が、聞きやすい、入りやすい、利用しやすいのは確かだろう。
取材を終えて
今回のキニナルへの答えは、平たくいえば「道案内ひとつとってもやることがいっぱいあるから、警察署とは別に交番がある」ということ。
その方が、この水上警察署と大さん橋交番の周辺環境に限っていえば、利用する側はもちろん、利用される警察の側も、何かと便利で効率が良い、というわけである。
―終わり―
いちやんさん
2013年12月23日 23時26分
お調べいただきありがとうございました。なるほどと思いましたが,この交番お巡りさんがいないことが多いような気が…
ゆたかさん
2013年12月21日 12時39分
そうそう。これ、不思議でした。おかげでスッキリしました。
baybridgeさん
2013年12月21日 09時53分
赤レンガの駐車場で捕まった田代まさしも水上署に連行されましたね