ナポリタン学会会長の店も? 井土ヶ谷の「宿るや商店」ってどんなところ?
ココがキニナル!
井土ヶ谷にできた「宿るや商店」がどんな場所か気になります!(miyukidさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「宿るや商店」は、人の温もりが感じられるコミュニティスペースだった! 自転車屋さん、曜日ごとに替わるカフェ、ハンモックがあるフリースペースも
ライター:大和田 敏子
横浜発祥の味も楽しめるカフェスペース
店を入ってすぐのスペースでは、社会福祉法人「青葉仁会(あおはにかい)」が運営する障がい者の作業所で、製造している商品を販売。
青葉仁会で製造された商品の販売コーナー
下北沢の某有名カレー店監修のレトルトカレーは絶品だとか
近所の主婦の方が手作りしたジュエリーを販売しているコーナーも
ではキニナル、カフェスペースを見ていこう。
カフェスペースでは現在、木~日曜日に飲食店が日替わりで出店している。今後、火曜日も入店の予定があるとか。月曜日・水曜日は募集中。
カフェスペース1ヶ月のテナント料は土日3万2000円、平日2万8000円。初回はカフェメンバーの登録料は一律3万円、保証金(テナント料1ヶ月で償却。曜日により異なる)がかかる。
基本は曜日固定で借りられ、3ヶ月更新。空いていれば、規模の大きなホームパーティなどで1日だけの利用も可能だという。
現在カフェスペースは、以下のようなスケジュールで営業している。
木曜日 カタルーニャおばんさいとワインの【Oyaji食堂】18時〜22時
金曜日 ヴィーガン食堂・野菜販売の【ツナグ】12時〜20時くらいまで
土曜日 日本ナポリタン学会アンテナショップ【横浜ナポリタン物語】12時〜20時くらいまで
日曜日 ベトナムサンドイッチのバインミー【THAO'S】12時〜19時くらいまで
※営業終了時間については、Twitter・Facebookなどでご確認を!
出店中の店をちょっとご紹介! 各店の出店理由も合わせて聞いてみた。
木曜日 カタルーニャおばんさいとワインの「Oyaji食堂」
出店前に、スペイン・カタルーニャまで仕入れに行くほど本格的。
店主のSaiさんの出店理由は「カタルーニャのおいしいご飯とワインを皆さんに食べてもらいたいから」という。
パエリアは2人前より1500円。パテ&レバーペーストは1皿500円
金曜日 ヴィーガン食堂・野菜販売の「ツナグ」
ヴィーガン料理は、動物性たんぱく質を一切使わない野菜を中心とした料理。マクロビオティックや食学士(食の安全、食べ物の問題全般)資格取得のため勉強していて、その一環として料理を実践するのが一番良いと思い開店に至ったそう。
全粒粉の和風パスタ(スープ、デザート・ドリンク付きで1000円)
今日のランチセットメニューはこれ
今日のカフェメニューは黒糖のマフィン(300円)
「ツナグ」店主の南雲(なぐも)信希さん
出店した理由は、「ここは勉強し、ビジョンを描き、理想の形を見つけていく場所。ここで店をやっていない日は、別の飲食店で働きながら、自らの店の開店を目指している。
安全で心と身体に本当に良いものと、お客様をツナいでいきたいから。」という。
土曜日 日本ナポリタン学会アンテナショップ「横浜ナポリタン物語」
土曜日はなんと、日本ナポリタン学会の田中健介会長が店主をつとめていた!
イベントやナポリタンを提供している店舗の登録認定などを通して、地域の活性化を
図ってきたが、活動をさらに広く知ってもらう場をつくりたいという思いから出店を決めたという。
ナポリタンハンバーグ(ナポハン)950円(左)、ナポリタン700円
日曜日 ベトナムサンドイッチのバインミー「THAO'S」
出店前にベトナムまで買い付けに出た本格派。パンも日本人の感覚でいういわゆるバケットではなく、あくまでも現地のバケットに近づけるよう特注でパンを仕入れている。
ベトナムサンドイッチ。ドリンクセットで800円
店主であるYUKIさんの出店理由は「ベトナムサンドイッチのバインミーの美味しさを地元横浜で広げたかったから」という。
宿るや商店は、シェアすることで毎月の固定費や初期費用を押さえられるため、出店のハードルが下がるので、いろいろな人達にチャンスの場を提供できる場になっている。「自らの店をオープンするためのワンステップとして」出店を決めた店主の方が多いようだ。
サロンスペースには、3月からはアメリカアンティークのオモチャ屋さんが週2、3回営業予定だが、それまでは1時間/500円で貸し出し中。
2階には、2月中にモロッコスタイルのサロンがオープン予定。
最後にもう一度、石井さんに「宿るや商店」の今後について聞いてみた。
「将来、宿るや出身の方がみんな出世して、宿るや出身の店だからおいしいんだとか、良い店なんだと思ってもらえるような場所になってくれればと思います。
何はともあれコンテンツではなくて“人”が大事だと考えています。東京、横浜から、わざわざ来てくれる場所になればいいですね」
宿るや商店スタッフの皆さん
取材を終えて
「宿るや商店」は、単なるシェアスペースとは、少し違っていた。単に場所をシェアしているのではなく、それぞれの店の方、お客さまの間に、自然に温かなつながりが生まれてくるスペースとして成り立ちつつあるように思う。
オープンして半年あまり、まだ多くの苦労がありそうだが、石井さんの温かな人柄や熱意にたくさんの人達が集まり、動かされていくのではないだろうか。この先が楽しみな場所だ!
―終わり―
宿るや商店
住所/横浜市南区井土ヶ谷下町28-13
電話番号/045-315-3553
定休日/なし
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