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鶴見区の「環境エネルギー館」が15年の歴史に幕。これまでの感謝を込めたイベントも!

ココがキニナル!

鶴見区にある環境エネルギー館ワンダーシップが3月で閉館とのこと。閉館イベントは?跡地は?キニナります(だいこんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

3月1、2日に「15年間ありがとう感謝祭」を行う。16日の閉館に向けイベントも企画中。建物は解体する方向で検討しており、時期や跡地利用は未定

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ライター:はまれぽ編集部

「環境エネルギー館」を案内してもらう



せっかくなので、閉館前に館内を見てみたい。ということで、伊藤さんに案内してもらった。

「環境エネルギー館」が提起するのはガスなどのエネルギー問題だけではない。
地球環境全体を“循環”という視点から捉え、日々の暮らしの中で自分たちも生態系の循環にいることに気付いてもらい、自ら進んで環境問題を解決する手段や方法を考えてもらうことが大きな目的なのだという。
 


地球を愛する力を身に付ける

建物自体も光や風といった自然の力に加え、都市ガスを使って発電する燃料電池や排熱の有効利用を実現する「コージェネレーション・システム」を使用しており、環境負荷を抑えている。
 


風力発電や
 

太陽光発電のほか
 

燃料電池も利用


屋上には「生き物の住む場所」という意味の「ビオトープ」を設置。開館時はヨコハマクロメダカとヤマアカガエルの2種類しかいなかった生物が、今ではアゲハチョウやヒヨドリなど昆虫・鳥類を合わせると約380種類ほどに増えた。植物も人工的に植えたもの以外に鳥や風によって運ばれるなど、その数は徐々に増え、開館時から倍近い320種類ほどになった。
 


メダカなど多くの生物が住むビオトープ。直接水の中に手を入れて触れることも可能




見て感じる、参加・体験型の展示室



環境エネルギー館の目玉は4階の展示室。「循環」「意識」「エネルギー」をテーマに構成されており、解説文などはできるだけ置かずに、来館者がみずから展示物を直接触って動かし、体験することを重視している。

中でも人気なのが、「買い物達人! コンビニエンスストア」という展示で「電気を節約できるもの」や「汚れをきれいに落とせるもの」など、食品や生活用品、文房具など環境に配慮した商品があり、その名から商品を選んで“お買い物ゲーム”ができる。
 


商品はすべて「インタープリター(=解説員)」と呼ばれる職員がセレクト


そのほか、タッチパネルで食物連鎖を完成させていく「つなげっとアース」や、ガソリン車、ハイブリッド車、燃料電池使用車などから車種を選んで環境に負担をかけない運転を体験するドライブシミュレーター「青空のエコレース」は年齢・性別に関係なくにぎわうという。
 


見学に来ていた小学生にも人気


このほか、5階では週末にワークショップ教室を開催。
 


ワークショップで作れる作品例


2階の「環境情報センター」には、絵本や児童書のほか、専門書なども取りそろえている。
 


さまざまな分野の蔵書がある


展示物の一部は「ガスの科学館」に移管が決まっている。

ちなみに、入口にいた彼らは・・・
 


本物の石炭だそうです




取材を終えて



「買い物達人! コンビニエンスストア」を体験した児童は「電池を使わなくても手動で灯りがつくライトを選んだ」という感想を語った。それに対し、インタープリターが「きょう学んだことは、きょうで終わりではありません。普段の生活でも、そうやって考えて、自分たちがやれることをやってください」と、さらに興味を引き出させるように呼びかけたことが印象的だった。
 


最も印象的だった館内の言葉


そして、筆者は閉館を知るまで施設に来たことがなかったことを、もったいないと思った。

これだけの施設を15年間も入館料無料で維持してきてくれた東京ガスに感謝したい。閉館まで残り約2週間。展示も、週末のワークショップ教室も、インタープリターも、これまでと変わらず来館者を出迎える。

残された時間は少ないが、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。


―終わり―

 
※「東京ガス環境エネルギー館」は、2014(平成25)年3月に閉館しました。
 

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  • 我が家も子供達のお気に入りだったので残念。館内の無料映画館も自然をテーマにしたものや、松本零士が手掛けたショートムービーなど上質な内容でした。施設も立派で実に残念です。京浜工業地帯も一望出来る広い休憩スペースも良かったです。せめて市内に残ってほしかったです。

  • 立地から考えると跡地利用は工場になるんでしょうか…子供向けの施設がどんどん減っていくのは寂しいですね。

  • 調査ありがとうございます。仕事の関係で何度も小学生を連れて見学に行っていました。環境エネルギー館に感謝!!

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