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いまや絶滅寸前の「横浜メダカ」ってどんなメダカ?

ココがキニナル!

横浜固有の「横浜メダカ」というものの存在を最近知りました。どういう特徴があるのんでしょうか。また保護・繁殖活動の実態はどうなっているのか興味があります。(まさしさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜メダカは、DNA鑑定で横浜固有のメダカと判定されたもの。外見は普通のメダカと区別がつかない。保護活動は横浜メダカの会が中心に行っている。

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ライター:大和田 敏子

企業の取り組みもご紹介!

企業として横浜メダカの保存に協力しているところもある。今回は、キリンビール横浜工場のビオトープにうかがった。

横浜工場総務広報担当、牧石稔(まきいしみのる)さんと籠倉啓子(かごくらけいこ)さんにビオトープを案内していただく。
 


ビオトープについて教えてくれた牧石さんと籠倉さん
 

ビオトープへ向かう緑の小道


ビオトープを本格的にリニューアルしたのは2012年のこと。NPO法人鶴見川流域ネットワーキングからアドバイスを受けながら、生物の多様性が保てるように樹木の入れ替えなどをしたという。
 


同ビオトープは、池のビオトープと緑のビオトープからなる


池のビオトープでは、絶滅危惧種である横浜メダカ、ホトケドジョウのほか、都市の水辺に広く生息するモツゴなどが生息し、トンボなどの生息地になっている。
 


池のビオトープ。池の上を飛ぶトンボも見かけた!


横浜メダカは、2012(平成24)年にNPO法人鶴見川流域ネットワーキングの横浜メダカの会会員の方から譲り受けたもの。また、近隣にあった東京ガスのワンダーシップエネルギー館が今年3月に閉館したため、そちらのビオトープの横浜メダカも一部、この池に放流したという。
 


横浜メダカは、池のこの辺りにいる
 

横浜メダカが泳いでいるのが見える


「池のビオトープ」は手前に横浜メダカ、中ほどにモツゴ、奥にホトケドジョウと自然な形で住み分けがされているそう。池にはメダカのエサになるアカムシもいる一方、天敵のヤゴもいるので、メダカが増えすぎることはなく、保全されていくのだという。自然な状態にしておくことが大事。もちろん、農薬や殺虫剤などは一切使わない。

横浜メダカを近くで見てもらえるよう、睡蓮鉢に移しての飼育も行っている。
 


横浜メダカを入れた鉢が案内板の前に置かれていた


メダカはとても敏感で、そっと近づかないとすぐに葉っぱの下などに隠れてしまうので、なかなか見ることができない。
 


中央あたりにメダカが・・・。見える?!
 

目前の案内板ではしっかり横浜メダカを紹介!


お話をうかがっている間に、アオスジアゲハが飛んでいるのを度々、見かけた。「緑のビオトープ」では、こうした蝶が生育できるように、蜜を吸うための草木や幼虫のエサになる植物を中心に配置しているのでそう。

ビオトープは単独で成り立つのではなく、近隣の学校、公園、個人のビオトープから生物が集まり、生物のにぎわいが増していくのだそうだ。
 


ビオトープは地域のネットワークで豊かに


ビール工場見学ツアーの中でビオトープをめぐる「自然の恵みを感じるツアー」を毎週日曜日に開催しているほか、年1回程度、自然観察会を行っているという。
 


四季折々の自然が楽しめるようになっている
 

気持ち良く散策できる小路も整備


「生物多様性(=いきものの多様な個性のこと)」は、地球環境の保全につながる。キリンビールでは、日常の足元から生物多様性保全に取り組もうと、こうしたビオトープの整備を行ってきており、地域の生物のにぎわいをバックアップしている。同様の思いから、水源の森の保全や鶴見川の清掃活動にも取り組んでいるそうだ。

同ビオトープは、セキュリティが守られており、外来種が持ち込まれることがない。そうした意味からも、ここは、横浜メダカを自然に近い環境で保全するにふさわしい環境を整えていると言えるだろう。

今回は紹介できなかったが東芝横浜事業所のビオトープなどでも同様に、横浜メダカの保全活動が行われているそうだ。



横浜メダカの保護活動に参加したい! その方法、注意点は?

横浜メダカの会では、横浜メダカ保存のため、個人での里親の募集も行っているが、横浜メダカを飼うにあたっては、他のメダカと一緒に飼わない、勝手に川や池に放流しないことを必ず守ってほしいという。
「生物多様性」を保全し、種の保存するためには、こうしたことが特に重要! ほかにも、会則などがあるので、横浜メダカの会のホームページを参照してほしい。
 


興味のある方は、横浜メダカの会のホームページから連絡を!


また、会では鶴見川水系のメダカの特定にも取り組んでいるそうだ。まだ鶴見川に固有種のメダカが生息していたと思われる50年ほど前に、鶴見川で捕獲したメダカを、ほかの種類のメダカと一緒にせずに飼い続けているような方がいれば、それは「横浜メダカ」である可能性があるのでぜひ連絡してほしいと話している。



取材を終えて

この記事で、横浜メダカというメダカがいることを初めて知った方も少なくないと思う。筆者自身、横浜メダカを通じて、「生物多様性」が地球環境を保全していく上で重要であることを知ることができ、環境問題について、あらためて考える機会となった。

―終わり―

〈関連情報〉
横浜メダカの会ホームページ
http://ymedaka.huruike.com/

キリンビール横浜工場
住所/横浜市鶴見区生麦1-17-1
電話/045-503-8250(工場見学)
定休日/月曜日休館(祝日の場合は営業、次の平日が休館)、年末年始休館
営業時間/10:00~17:00
 

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  • ヤクルト湘南化粧品工場の玄関には 『藤沢メダカ』 を展示しています。地名の付いたメダカって面白いですね

  • 記事にしてくださってありがとうございます。キリンビールのビオトープのような種の保全につながるものについては、行政も金銭面や人的支援をするなどして、この貴重な「横浜メダカ」を将来に渡って守っていってほしいと思いました。

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