調査対象を尾行し張り込む、パワフルな女性探偵団“調査員”

契約した案件を実際に調査する調査員。ときには延々と走って尾行し、ときには1日中張り込むことも。
調査員は、体力と忍耐力がキモになる仕事だ。
　

調査員の顔出しはNG。Aさん（写真右）とBさん（写真左）

―調査員の年齢はどれくらい？
20～30代が多いです。

―調査エリアは決まっていますか？
特に決まっていません。調査対象の行動範囲すべてです。
北は北海道から南は沖縄まで、ときには海外に行くこともあります。

―どんな人が探偵に向いていますか？
好奇心旺盛な人です。テレビドラマや小説の探偵にあこがれて…という人にはまず務まらない仕事です。
「想像していた仕事と違ったから」と、1日で辞めてしまった人もいます。

―いつもバッグに入れている必需品は？
カメラ、携帯電話、ボイスレコーダー、飲み物、食べ物などです。
上着や髪の毛を結ぶゴムなども、尾行のときに役立ちます。
　

1日中尾行することもあるので、歩きやすいペタンコ靴で調査

―尾行のときは、看板やポスターのようにバイクで追いかけるのですか？
調査対象がバイクのときはバイク、徒歩のときは徒歩、自転車のときは自転車で尾行することが多いです。
張り込み先が決まっているときは、車で行って車中で張り込むこともあります。
　

バイクを使うこともあるが、このバイクは実際にはないようだ

―尾行中や張り込み中の食事やトイレはどうするのですか？
基本、2人で調査するので、トイレは交代で行きます。食事はパンやおにぎりなど手軽に採れるものを持ち歩きます。

―尾行するときの距離は？
通りの大きさや人の多さによって違いますが、横浜駅前なら人が多いので2～3m程度の距離でも気付かれないです。

―危ない目にあったことはありますか？
今のところは特にありません。

―ご家族はこの仕事をやっていることを知っていますか？
Aさん：親も彼氏も知っています。彼は怪しい行動をひかえているかもしれないですね（笑）。
Bさん：家族には調査の仕事と言っていますが、よくわかっていないかも…。ただ不規則な仕事なので、「体は大丈夫？」と心配してくれています。

―衝撃的な結末を迎えた案件はありますか？
高校生の娘さんの交際相手を調査したら、娘さんが通う高校の先生だったときや、覚せい剤の常習犯だったときは驚きました。犯罪のニオイがしたら、まず依頼者に警察に連絡することをご提案します。

―ちょっと変わった案件はありますか？
ご主人の浮気調査をしていたら、浮気相手が男性だったことがあります。
またご主人のパソコンにたくさんある女性の写真が誰なのか調べたら、ご主人の女装写真だったということも…。

―驚きの結末ばかりですね！ハッピーエンドもあるんですか？
もちろんあります。特に思い出に残っている案件は、数年前に奥さまを亡くされた定年間近の男性から、学生時代の恋人を探してほしいという依頼を受けたことがあります。その女性はご結婚されていましたが、ご健在で幸せに暮らしていたことをお伝えすると、とても喜んでいました。ネガティブな話だけではないですよ。

―最後に、看板の女性探偵は実在するのですか？また、看板は何枚ぐらいあるのですか？
看板の女性はあくまでもイメージです（笑）。写っているのはモデルさんで、調査員ではありません。
看板の数は全国に250枚くらいあります。神奈川県内であれば130枚くらい、横浜市内では半分くらいですかね。
　

インタビュー終了後も調査に出かけて行く調査員Aさん

インタビューを終えて

これまで、テレビドラマや映画でしか見たことがなかった探偵。

今回お会いするまでは、正直言うと少しだけ怖いイメージを持っていた。
しかし、実際にお会いした相談員さんは、声のトーンが低くて落ち着きを感じる、話しやすさ◎のアネゴばかり。
そして、20代の若い調査員さんがいることにも驚かされた。

女性探偵か…。
取材対象とは別の意味で、興味がわいてしまったことは言うまでもない。


株式会社エスポワール アーウィン女性探偵社
本社住所：横浜市神奈川区台町16番1号ソレイユ台町505号室
TEL：0120-139-110
HP：http://www.ahrwin.com/
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―終わり―