みんな知ってる? 40年前に火事で焼失した鶏肉専門店ハマケイの「幻のアメリカンドッグ」ってどんなメニュー?
ココがキニナル!
「ハマケイ」は横浜市民のソウルフード?/かつて鶏ミンチのアメリカンドッグを販売していました。調理時に出火して以降作るのを止めた記憶が。復活しない?(羽後人さん、山下公園のカモメさん)
はまれぽ調査結果!
ハマケイを知っていたのは28人中4人。しかし、その歴史は驚くべきものだった。再現された幻のメニューは絶品だったが、復活の予定はない
ライター:楪 ゆう子
ハマケイ本社工場に潜入調査!
青空にそびえたつ横浜金沢ハイテクセンターテクノビルと横浜シーサイドライン
八景島シーパラダイスや海の公園などへの観光路線としても知られている、新杉田駅から金沢八景駅までを結ぶ「横浜シーサイドライン(旧・横浜新都市交通)」に乗車。産業振興センター駅より徒歩2分。福浦の工業団地へ。
文明堂食品工業株式会社横浜工場
自動車部品関連や金属関係、食品関係の工場が立ち並ぶ一帯で、目指す株式会社ハマケイのお隣はカステラで有名な文明堂食品工業株式会社の横浜工場があり、直売所に集まる車を誘導する警備員さんの忙しそうな姿。火・金曜日限定の「窯出しカステラ」、また「三笠山」などのアウトレット菓子を買い求める客が相次ぐためらしく、こちらもかな~りキニナりながら歩を進めると。
株式会社ハマケイ本社および工場
古くから横浜で操業する企業・株式会社ハマケイに到着した。
さらにその隣は協同組合横浜市中小食品スーパー連合が(カモメチェーン)
その魅力を探るため、さっそく本社工場を見学させてもらうことに。
白衣に身を包んでイザ出陣!
ハマケイの店舗で販売される美味しいお惣菜の数々は、この本社工場および鶏肉産地にかまえた工場で加工・出荷されているのだ!
まずは粘着シートで白衣の上から下までコロコロ
ハンドソープに爪ブラシ、30秒ルールで手指をキレイに洗浄
食品を扱う工場だけに、とにかく衛生管理が徹底されていてビックリ。
さらに手の殺菌・消毒の上・・・
左右天井から風が吹き出るエアシャワー全身のホコリや髪の毛をはらう
ドアを開けると浅い消毒槽が設置されており、長靴ごと入って両足を殺菌。約40名の従業員全員が、毎日この過程を経て、午前6時30分から稼働を開始するのである。
さっそく鶏肉の加工現場へ。
ハマケイの魅力・その(1)やきとり編
清潔な環境で健康に育ち、薬物残留が無いよう出荷前の一定期間を無投薬とした国産鶏を使用。東北の岩手県と九州各地で時間をかけて大切に育てられた鶏肉が毎日工場に直送されてくる。ネギマ・モモ・ムネなどのやきとり串として一日に約1万9000本を製造し、最短で翌日には店舗に出荷。新鮮な鶏肉は柔らかく臭みも少ないため、店頭に並ぶまで厳密な工程管理がなされている。
ハマケイのやきとりの美味しさは「鮮度」が決め手なのだ!
切りやすい固さに凍らせた生肉を自動切断する機械
一時間で1200本も製造できる自動串刺し機
機械を使うことで人間の体温による肉の劣化を防いでいるんだそうだ。
機械で刺し終わったネギマ。量や形が規定から外れるものは手作業で直す
ハマケイの魅力・その(2)シウマイ編
ボリュームたっぷりのこだわりのシウマイを、全自動シュウマイ製造機を使って一日1万2000個製造。根菜、金時イモ、カレー、枝豆、菜の花、黒豆、コーンといった季節限定シウマイも作っている。
横浜の超有名シウマイ専門メーカーにも負けないという噂の美味しさの秘密は「旨みが凝縮された新鮮な鶏肉」にあり!
全自動シウマイ製造機
蒸し上がりブラストチラー(急速冷凍機)で急速冷蔵したシウマイを箱詰め
季節限定黒豆シウマイ
ハマケイの魅力・その(3)秘伝のタレ
鶏の美味しさを最大限に引き出すタレの味は、創業当時から変わらないまま。照りや粘度といった機能性の部分は改良しても、小さな子どもから大人にまで好まれる、香ばしく甘めの味付けは不変である。
この、やきとりに使用する醤油タレと塩ダレはすべて本社工場で製造しており、そのほかにもみそダレ、から揚げに使う調味醤油、スペアリブのタレなどのオリジナルタレ・・・と本社工場ではタレだけでも月間9トンも作られている。
無料配布の小袋タレまですべて自社製造してしまう「品質と味へのこだわり」がスゴイ!
創業当時から変わらない味の秘伝の醤油たれ
たれ製造機
自動充填包装機で袋詰め
袋ごと水で冷やして寝かせる
小袋タレの自動充填包装機
店頭で無料で付けるタレまで全部本社工場製