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ココがキニナル!

青葉区美しが丘の県道13号線に閉鎖された橋がある。4丁目だけでも2カ所ありフェンスで固定されている。この橋が使われたことがあるのか、耐震など何らかの事情で使えなくなったのか知りたい(s-ヤックさん)

はまれぽ調査結果!

1972(昭和47)年の区画整理の際に建設された橋で閉鎖時期は不明だがそれ以前は使われていた。橋の付近は交通量が多く危険なため、閉鎖された。

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2015年06月02日

ライター:小方 サダオ

周辺住民に話を伺う

せっかく橋がかかっているのに閉鎖されているのはもったいない気がする。そこで地元の人たちに話を伺うことに。

通りかかった男性は「歩行者が渡ると危ないため、金網で閉められているようですよ。ここは横断歩道でも車が止まってくれず、危険です。昔は車の交通量が少なかったからつくったものの、今は使いづらくなったため閉められたのではないでしょうか」とのこと。

橋を利用する車や歩行者の事故防止のために閉鎖されたようだ。

あらためて交通の様子を見てみると、片側2車線の道路は交通量が多く、スピードを出して走行している車が多い。

 

交通量が多いと感じた場所
 

特に上の画像、赤丸をつけた平原橋の交差点付近では、道路は緩やかなカーブを描いているため見通しが悪く、特に危険かもしれない。

また車体の長いトラックなどが橋を利用する場合、橋の長さを超えるものは道路上にはみ出す形になってしまい、橋の上で待機していることは危険といえるだろう。

 

事故防止のために閉鎖されたという橋
 

道路沿いにお店を構えるKさんは「30年前は川のこちら側(多摩区方面)しか車は通れませんでした。しかし向こう側の道路をつくり両側を通れるようにしたため、交通量が多くなり、橋を車やバイクや人が好き勝手に通るようになり、事故が増えました。しかしフェンスの隙間から人は通れるようになっています。危ないから開かないほうが良いですよ。信号のある交差点でも、右折車と直進車の事故が多いです」とのこと。

 

隙間から通る人もいるようだ
 

信号のある交差点でも事故が多いという
 

交通事故の被害者への献花だろうか?
 

次に道路沿いに会社を構える男性に伺うと「この道路沿いには消防署があるんだ。そのため緊急時に消防車などが右折しづらくて問題なんだ。そのため消防署から右側(多摩区方面)に向かう場合は、まず左折して、先にある信号のある交差点でUターンして、向かわなければならないんだ。大回りだし、信号で渋滞に巻き込まれることが多いので、地元の議員に消防署の前に橋を作ってくれ、と頼んでいるんだ」と答えてくれた。

 

大回りをして右折する救急車
 

消防署の近くにある橋は歩行者しか使用できない
 

そこで消防署の職員に伺うことに。

「当消防署から西の方角に向かう時には、前に橋があり右折できると便利です。今は左折をして平崎橋をUターンして目的地に向かっています。しかし消防車も救急車も車体が大きいため、小さな橋を利用するのは事故の危険性があり、あまり使用しないようにしています。たとえ緊急時でも、大回りでも安全な大きな交差点を使用する方が賢明です。渋滞の起こっている場合でも、アナウンスをして道を譲っていただけるので、あまり問題はありません」と答えてくれた。

 

青葉消防署元石川出張所
 

消防署からの車両が右折する場合は、大回りして平崎橋をUターンする
 

さらに閉鎖された橋の前に家を構える住人に伺うと「この道路は、以前は一日に車が数台しか通らないような道路でした。昭和40年ごろに区画整理があり、川は山のふもとを流れていたのですが、位置を変え、その両側に道路を通す形にしました。そのころに交差する道路の自動車や人の横断のために、橋をつくったのですが、すぐに柵ができてしまいました。自宅から車を右折させたい時には、橋があると便利だったのですが、左折してから大回りしてUターンしなければならないので、迷惑しています」とのこと。

 

特に橋の目前に家がある人にとっては利用したい思いは強いだろう
 

つぎに歩道上で清掃をしていた女性は「このあたりは、以前は田畑でした。この道路づくりは市会議員・Yさんの政策でしたが、橋をつくってすぐに、危険なため閉鎖したようです。最初私たちは何で作ったのにすぐにふさいだんだろう、と思いましたが、あの橋は車が通れるようにすると危険なのです。特に道が曲がっている場所では先が見えにくく事故が多いです。このあたりではバイクが1台、橋から川に落ちたことがありました。しかしフェンスには隙間があって『通りたいならば通っても良いよ』といっている感じがしますね」と答えてくれた。

ここでYさんに会うことをすすめられたので、自宅に向かうことにした。

Yさん宅に着くと、本人は接客中とのことで、息子さんから話を伺うことにした。

「当時父は区画整理の役員をしていました。この地区は1966(昭和41)年に区画整理が行われたのです。港北ニュータウンのような市が指導した規模のものではなく、民間で行われた区画整理でした。当時私たち地主は組合をつくり、T不動産に事業を行ってもらったのです。私たちは工事費として土地を譲渡する形になりました」

「それ以前はこのあたりは『横浜のチベット』と呼ばれるような場所でした。“武蔵野”の風情がありましたが、地元の農家は、早渕川の周りにわずかな田んぼをつくり、雑木林の多い山では段々畑にして農作物をつくっているような場所でした。川の下流の広い土地をもつ人達の方が、田畑の面積も広く豊かだったといえます」

 

昭和30年ごろの平川の地形(横溝潔『山内のあゆみ・石川編』)
 

「区画整理では、県道の位置に沿わせるように、川の位置を変え、その片側にも道路をつくり、川を挟んで片側2車線の道路にしました。本当は川を暗渠化したほうが便利だったのかもしれませんが、川の姿を残し左右に道路を通すことで、自然と融合した町のデザインの形を再現しようとした、と聞いています」

 

県道(黄色)の位置に合わせて川(青)を移動させた
 

一方通行の道路の間を川が通る。以前の県道と現在の道路(多摩区方面)の位置はほぼ変わらない
 

「しかしそれがアダとなって、右折やUターンをする車にとっては、橋の欄干やガードレールがあるせいで視界が遮られ、対向車線から来る車の姿が見えなくなる道路となってしまいました。特に平崎橋交差点での事故は多く、ひどい時では一週間に一回ほど事故が起こりました。そのため信号を上下線で異なる表示にする交互通行にしました。そのため事故は少なくなりましたが、渋滞が起こりやすくなりました。道路が完成した当初は、広い道路のため交通量が増えることを予測はしていましたが、このような状況になるとは思いませんでした」と答えてくれた。

Yさんとお別れをした後、先ほどは気づかなかった「平崎橋の交互通行」を確認することにした。

 

西区方面の車線が青の時は、多摩区方面が赤になる
 

つづいて本線と交差する車線が青になる
 

そして多摩区方面の車線が青になり、対向する西区方面は赤になる
 

信号が青になっている時間は短く、これが渋滞の原因になるかもしれない。



土木事務所に話を伺う

青葉土木事務所の青木さんに、閉鎖された橋に関して伺うと「この地区は1972(昭和47)年に元石川第二土地区画整理組合が整備を行い、その時に橋も建設されました。そして、1973(昭和48)年に横浜市が組合から引き継ぎ、管理しています」

「橋の付近は、片側2車線で交通量の多い路線であるため、人を横断させるのは危険、と判断し閉鎖されましたが、いつごろ閉鎖されたかは定かではありません。橋の維持管理に関しては、2006(平成18)年には損傷度などを調べる橋梁点検を行いました。本年度は、今後の橋の管理について検討する予定でおります」と答えてくれた。



取材を終えて

事故が起こりづらい便利な道路づくりは誰もが望むことだが、暗渠化するより川を挟んだ道路をつくった理由が「自然を感じさせる街づくりをしよう」という自然への愛着からくる組合の人たちの思いからだった、というのは、この道路を一概に問題視することを考えさせられた。

「自然を感じる余裕を持ちながら、ゆっくりと譲り合いの精神で走る意識を持つことが交通事故の防止につながる」ことを教えてくれている気がした。

 

道路の真中を流れる早渕川
 


―終わり―
 
 

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  • 最近この道をよく利用するのですがこのフェンスにはまったく気が付きませんでした。確かにこの道はちょっと飛ばしてしまいますね・・。

  • 私もかつてその「すきま」を通って渡ったことがあります。ではなぜ橋を撤去せず残しているのかについても言及してほしかった。あくまで推測ですが災害時に徒歩での避難誘導を容易にするためでしょうか。それなら「すきま」があることも納得できるのですが。

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