一度食べるとトラウマに? イセザキ・モールの激辛360度の「麻辣湯」を出す「寅馬」に突撃!
ココがキニナル!
伊勢佐木モールの「寅馬」。辛さを度数で選べ36度から360度+αまである。初めての人が360度をオーダーしようとするとお店の方に激しく止められます。どのくらい辛い?(miyukidさん、Mですさん)
はまれぽ調査結果!
社長が全て味付けをイチから考案したという「寅馬(いんま)」の春雨スープの辛さの単位は体温に例えられており、360度を頼むとすごく心配される。
ライター:山崎 島
トラウマ? いえ、インマです(つづき)
厨房で黙々と仕事する料理人さんは容赦なさそうだし
まずは36度(白湯)をちょっともらった。
春雨だー
うん、おいしい、マイルド。複雑な香辛料をこんなにまるーくまとめられるなんてすごい。山崎は辛さを感じなかったが、食べているうちにお腹からじんわりと温かくなってくる。これは女性も男性も子どもも大人もお年寄りも博士もおいしくいただけるはず。具材も山岸が選んだものがとても合っていた。
ちょっと味に飽きてきたらこの黒酢を入れたり
ちなみにこのお酢は中国の穀物酢で、日本では大変珍しいのだそう。スープに入れると味が締まり、さらにコクがでる。
後に山岸は360度のスープを少し足して自分に挑戦していた
で、いよいよ360度(!!!???)
自信がありません
思い切ってスープからズバッといただいた。
うーっわーあ・・・ん? なんか、大丈夫だ。唐辛子のびりっとした刺激はあるが、非人道的なほどの辛さではない。辛さに奥行きがあるというか・・・口に入れて、ペっとしたくなるような、表面的な刺激じゃなくて、偉いお坊さんが「ぅうむ、辛い」としみじみおっしゃる感じ。でも、一気にすすれない。ちょぼちょぼ少しずつ時間をかけて食べないとむせる。
しかもこの餃子が絶品
餃子、皮モチモチで旨味がぎゅっとにじみ出てきて、美味。食感が楽しいレタスとエノキ、そしてこの餃子の組み合わせ、おすすめ。
隣の席の女性に教えていただいたお茶
辛くなったらこの王老吉(オーローチー)という、甘いお茶で舌をいたわってあげると○。
美味しくいただきました
辛くてもおいしかったら食べられるんだなあ。春雨だし、具材も自分で選べるし、新陳代謝も促せるしで、良いことだらけ。ごちそうさまでした。
食べ終わってしばし茫然としていると、風のように店内に入ってきた男性が。
社長の王文成(おう・ぶんせい)さん
ご多忙なのに終始にこやかな方でした。王さんにはお店の成り立ちや麻辣湯のこだわりなど、いろいろお話を伺った。
寅馬の激辛スパイス
同店がオープンしたのは2014(平成26)年9月。四川省出身の王さんが「横浜にはいろいろな中華料理があるけど、春雨を使った“麻辣湯”のお店はまだなかった」と思ったとのことから店を始めた。15歳から中国で手打ちそば、刀削麺の修行を始めた王さんは、1997(平成9)年に来日。同店から徒歩約5分、国道16号線沿いにある「華隆餐館(かりゅうさいかん)」という刀削麺の店も経営している。
ラーメン二郎関内店の向かい
日本でお店を持とうと思った理由は「日本のラーメンのスープは濃くてとても美味しいけど、麺は中国四川のほうがおいしいな、と感じました。じゃあ日本のスープと、四川の麺を合わせたらおいしいものができる、と考えました」とのこと。
自分の思い描くラーメンの味を考えながら、横浜の広東料理店や中華料理店で働いた。
王さんは日本語が話せるが、時折漢字を書きながら取材をしていく
そもそもどうして日本に来られたんですか? と聞いてみると「中国は一人っ子政策でしょ。2人目ができたら高額な税を払わなければならないんです。でも日本はそんなことない。ほんとうに良い国です。日本大好き」とおっしゃっていた。ちなみに、王さんは3人の息子さんのお父さま。息子さんたちのことをとても愛おしそうに語られた。
で、キニナル辛さの度合いについては「はじめいろいろ考えたのですが、体温に例えたら分かりやすいのでは、と思いました。36度は平熱、37度はちょっと熱っぽいなあ、39度は高熱救急車、360はうわーawhfhopshrta!!」と身振り手振りで表現される王さん、素敵。
ちなみに、360度の次はプラス2度で、これを頼んだ人は今まで2人しかいないそう。360度に挑戦する人も少なく、スープまで完食する人はいないんですって。辛さに自信がある方は、スープまでいっちゃってください。
基本の白湯スープは、王さんがイチからレシピを考案した
豚の頭と足、野菜が煮込んで作られる白湯スープ。臭みが全くなく、あっぱれなほどのまろやかさは、15歳から料理の道に進まれた王さんの確かな技術と味覚の賜物なのだなあ。辛さはこのスープをベースに、調味料を追加していくのだそう。
唐辛子とスパイスを丁寧に煉り合せたこちらのペースト1と
辛そうだけど食欲をそそるペースト2
ご飯にかけてもおいしそうな、香ばしいニンニクが香るペースト3
それから14時間かけて作る自家製タレと、16時間かかる山椒油を入れるんだそう
さすが中国、4000年の歴史・・・!! 調味料を並べただけで、その歴史の深さが伺えるのはなんでだろう。手をかけられた調味料が集まって、偉いお坊さんも納得な、あの麻辣湯スープができるのね。同店や「華隆餐館」には、王さんの味に魅せられた有名人も足繁く通っているそうな。
ありがとうございました
王さんは「この店の味が好きで、楽しみに来てくれるお客さんを本当に大切に想っています。大切にしていきたい」と、最後温かい言葉で絞められた。確かな腕の料理人さんが作る、刺激的で美味な麻辣湯、これからの寒い季節にも美味しくいただけることでしょう。今度はスープまで完食できるように、鍛えてまいります。
立ち上がってみてお腹が熱いことに気が付く。心配そうに見守ってくれるおかあさん
取材を終えて
最近新陳代謝率も図れる体重計をもらい、測ってみたら思ったよりも代謝率が悪くて凹んだ。走ったり踊ったり風呂に入ったり、麻辣湯を食べたりして、あの日の代謝を取り戻したい。
―終わり―
寅馬
住所/横浜市中区長者町7-112 伊勢佐木センタービル 1F
電話/なし
営業時間/11:00~14:00、17:00~23:00
定休日/月曜
ららら横浜市民さん
2020年01月13日 12時32分
旨辛いものが食べたくなるとこちらにお邪魔します。辛党の方は、39度あたりが丁度良いのではないでしょうか。2回360度にチャレンジしましたが、とても美味しいのに辛さが強烈でスープをすべて飲むのは難しいと思います。食べたことある方ならわかると思いますが、歩くと飲み込んだスープが胃壁に当って痛いんですよねwこれより辛いものを食べられる方は四川の方なのではないでしょうか。スープを飲まなくても無茶苦茶からいので、マルヲさんには是非挑戦して頂きたいと思います。
中山さん
2018年01月15日 11時49分
最近の激辛は 味も良いみたいですね? でも辛い! 昔はただ辛いだけだったが、残して罰金とか?
ななここさん
2016年07月15日 08時38分
是非行ってみたい