南本牧の放射性廃棄物問題の今後は?
ココがキニナル!
南本牧の下水汚泥焼却灰の埋め立て計画はこれからどうなるんでしょうか?(横浜市民さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
周辺住民や港湾関係者に納得してもらえるまでは「凍結」にするようだ。今後は代換え策によって計画を進めていくとのこと。
ライター:はまれぽ編集部
放射性廃棄物の今後は?
(続き)
まず、林市長は開口一番、「今回は十分な説明もせずに市民の皆さまを不安にさせ、申し訳ないことをした」と陳謝した。
そして今後の対応として、南本牧最終処分場への下水汚泥焼却灰の埋め立ては「凍結」すると発表。下水処理の汚泥問題は深刻だが、海面投棄は市民に対して納得するまで説明をし、その上で進めていきたいと述べた。
記者会見で配布された資料
今回事前に十分な説明もなく、実施しようとしたことに対して、市民や港湾の方々が十分に納得できるよう時間をかけて説明すべきだったが、役所内でのコミュニケーションが足りずに今回の事態が起きてしまい遺憾だとも市長は述べていた。
なお、環境局長の発言から、本牧周辺の自治会や町内会へ事前の説明はあったようだが、実際は1回のみの説明という有様。市長としては、部下がきちんと説明したものだと思っていたみたいだが、実際にはそれが全くできていなかったようだ。
今後は時間をかけて納得のいく説明をするという
このようなことから今回凍結という措置を取ったが、現在の横浜市において、下水汚泥焼却灰を処理できる場所探しは厳しい状況にあり、代換え策の模索が必要だとも述べた。
これから代換え策を考えるよう関係局に指示し、国にもこの問題についてもっと考えるべきだと要請するとのこと。あくまで、計画の「撤回」ではなく、「凍結」という措置を取り、その間に代替案の模索と国への働きかけをする方針のようだ。
取材を終えて
当月に急きょ決定したこの問題は、ひとまず「凍結」という形に落ち着いた。
だが、今回の件で、杜撰な市の組織体制が浮き彫りとなった。
最終的に市長がGOサインを出したのであれば、それは全てトップの責任であることは明白であり、「知らなかった」で済まされる問題ではない。
また、環境局長の「自治会や町内会への説明は1回のみ」という発言には呆れて言葉を失うほどだ。
今回の件を踏まえ、市民あっての市であることを自覚していただきたい。
ただ、いずれにしても放射性廃棄物の処理は、避けて通れない問題である。
市が万全な対策を講じるのはもちろんだが、今回の件で市民が力を合わせ、市を動かしたように、市民自らもこの問題について知恵を出し合い、市と市民の双方が納得できる案を考えていくべきであろう。
市に頼るのではなく、「自分たちの街は自分たちで守る」という強い気持ちが大切だ。
―終わり―
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横浜市会議員 井上さくらさんのブログ
井上さくらのトキタマ日記
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熱烈餃子さん
2011年09月22日 15時09分
デリケートな問題にもかかわらず市のトップの対応がこの体たらくとは飽きれる。正に住民不在、議会まともも機能しておらず、役人が台本を書いてそのまま進められたに過ぎない。このような市長を選んだ市民もどーかしている。市長は選挙で票を入れなければ落ちるが、役人は辞めさせられないし責任も取らない。
kasa51さん
2011年09月16日 21時57分
市民を無視はできるが東電に対して何故強い態度がとれないか?