サルの種類が横浜イチ多い、よこはま動物園ズーラシアの11種類を一挙紹介!
ココがキニナル!
ズーラシアって、他の動物園と比べてやけにサルが充実している気がします。何かワケがあるんでしょうか?そんな中でもイチオシのサルがいたら教えて!(chinamiさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
ズーラシアで飼育されている動物の1割がサルの仲間。ここでしか見られない希少種も含め、11種類が来園者を楽しませてくれる
ライター:田中 大輔
チンパンジーの森に注目!
続いては、アジア以外で暮らすサルたちを紹介しよう。
ズーラシアで唯一、アマゾン出身のサル。それが、ハイイロウーリーモンキーだ。
角刈り? 右手を置いているのは自分のしっぽ
このサルはなかなかどうして、見ていて飽きない。
なにが面白いかというと、そのしっぽだ。くるりと先端が丸まったしっぽは、まるで5本目の足。
しっぽでもしっかりホールド。器用
多くの時間を木の上で過ごすサルとあって、樹上を移動するときにも器用にしっぽを枝に巻きつけて、体を安定させている。このしっぽの動きを見ているだけでも、かなり興味をそそられるサルなのだ。
続いては、アフリカ出身のチンパンジーとアビシニアコロブスの2種。
現在、ズーラシアでは2頭の子どもを含む、9頭のチンパンジーが飼育されている。
親子で登場!
展示場である「チンパンジーの森」は、彼らの本来の生活環境が再現されていて、動物園とは思えない世界観。同園でも「のびのびと過ごすチンパンジーの姿に注目してもらいたい」とのこと。
まるで本物の森でチンパンジーに出会ったような光景
大きなガラスをはさんで、すぐそこまでチンパンジーが近づいてきてくれることもしばしばなので、ゆっくり時間をかけて観察するのもオススメだ。
アビシニアコロブスは、大きくてふさふさのしっぽと帽子をかぶったような頭が特徴。人間目線でよく見ると、なかなか整ったハンサムな顔立ちをしている。
大人の特徴的な色使いと違って、子どもは真っ白(画像提供:よこはま動物園ズーラシア)
大人は黒と白のツートンカラーでシックにまとめているが、子どもは真っ白。赤ちゃん誕生のニュースがあったら、ぜひ見に行ってほしい。
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さてさて、これでズーラシアで暮らす10種のサルを紹介したことになる。
オススメのサルを、ということなので、今回はタイ東部やカンボジアの熱帯雨林に暮らすボウシテナガザルをご紹介。
ぶらりと登場。ボウシテナガザルの「しまこ」さん
実は、2015(平成27)年は国際自然連合(IUCN)の定めた「国際テナガザル年」だった。テナガザルやその保護に関心を持ってもらおうと、世界的な啓蒙活動が行われた1年だったのだ。
ボウシテナガザルは、帽子をかぶっているように見えることから名づけられたテナガザルで、雌雄で体色が違うという特徴がある。
白い体のしまこ(メス)に対して、こちらは黒い体のオス
(画像提供:よこはま動物園ズーラシア)
取材に訪れた日に展示場に出ていたメスの「しまこ」は、2005(平成17)年に世界初となる人工授精によって誕生した個体だ。
そんな彼女も10歳を迎え、そろそろ赤ちゃんを持つのに適した年頃。近い将来、ズーラシアで暮らす3頭のオスを旦那さん候補に、繁殖を目指す。
寒いのが苦手なボウシテナガザルだが、現在午前10時30分から行われている「とっておきタイム」の時間は別。飼育員さんから好物の果物がもらえるとあって、元気にお客さんの前に飛び出してきてくれるので、この時間に見に行くのがオススメ。
飼育員さんにリンゴを手渡されるしまこ
担当飼育員の小林智男(こばやし・としお)さんは、「ゾウやライオンなどに比べるとメジャーな動物ではありませんが、ダイナミックな動きや響き渡る歌声は見ごたえがあります。ぜひこれを機会に興味も持ってもらえればうれしいです」と話してくれた。
前肢でブラーンと移動するブラキエーションは見どころ
彼らもまた、違法取引や森林破壊によって絶滅の危機に追いやられた種。ボウシテナガザルたちを守るためにも、まずはズーラシアに行って彼らのことを知るところからスタートしよう。
取材を終えて
これで、ズーラシアの霊長類11種を完全制覇。
とはいえ、ここでは紹介しきれない特徴やエピソードが、もちろんまだまだたくさんある。
それは、実際にズーラシアに行って、目にしたり耳にしてほしい。
動物園に行くと、なるべく多くの動物を見よう! と考えてしまいがちだが、ズーラシアのような大きな動物園だったら、今日はサルだけを見る! という日を作るのも楽しみ方のひとつ。
この機会に、ズーラシアでサルを見まくる1日を過ごしてみてはいかがだろうか。
―終わり―
ホトリコさん
2015年12月28日 12時19分
フランソワルトンは赤ちゃんの時だけ全身オレンジで可愛いです。