川崎市の男子中学生殺人事件から約1年。主犯格の少年の初公判が行われた横浜地方裁判所の様子は?
ココがキニナル!
川崎市の多摩川河川敷で中学1年男子が殺害された事件、主犯格の少年の初公判の様子はどんな感じ?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
47席の傍聴席を求めて500人近くが行列。今後は2月3日、4日午前10時から審理が行われ、情状や量刑が争点
ライター:はまれぽ編集部
本当のことを話して!
ここで、傍聴希望者になぜ足を運んだのか、どんな視点で裁判を見たいのかを聞いた。
15歳の女の子の孫がいるという横浜市内在住の70代の男性は「亡くなった上村さんの声は聞けないので、少年の口から本当のことを聴きたい」と沈痛な面持ち。
同年代の孫がいるだけに他人事とは思えない様子
母娘で傍聴希望した市内の親子からも聞いた。
「なぜ上村さんは事件に巻き込まれなければならなかったのか、また少年はなぜ、ここまでする必要があったのか。凶悪犯罪は家庭の事情も深く関係すると聞く。詳細を知りたい」という母親(48歳)。
これに娘(16歳)も「今回の事件のきっかけになったのは(スマートフォンの無料メッセージアプリ)LINEのやり取りと聞いている。自分も使っているので怖いし、なぜ犯罪につながるまでに至ったのかということを考えさせられる」と答えてくれた。
大人の目が届かないやり取りが事件を深刻化させたとの見方も(写真はイメージ)
さらに、事件直後からボランティアで現場に備えられた花などの管理を行っていた沼田尚夫(ぬまた・ひさお)さん(68歳)にも話を聞くことができた。
少年が逮捕された日にも供物が(2015年2月27日)
しかし、この献花台も事件から100日経った2015(平成27)年6月末、遺族の意向や安全面も考慮して撤去された。
元の状態に戻った事件現場(2015年9月撮影)
沼田さんは「この1年、短かった」と振り返り「遼太君はバスケットが得意だった。生きていてくれれば2020年の東京オリンピックで活躍してくれたかもしれない」と思いをはせた。
献花台には上村さんが得意だったバスケットボールもあった
そのうえで沼田さんは「少年には、なぜはこのようなことをしたのか本当の声で語ってほしい」と目に涙を浮かべて話し、量刑については「極刑を望む。本人だけでなく、こういう風に育てた親にもみんなの前に出てきて謝罪してほしい」とした。
「これからも遼太君を見守っていきたい」と沼田さん
取材を終えて
起訴状などによると、少年は「何の落ち度もない13歳の被害者の生命を奪ったという結果は重大であり、被害者の無念さや残された遺族の悲しみ、喪失感は察するにあまりある。さらに、社会に与えた影響は極めて大きい」と判断された。
事件から間もなく1年。
司法はどのような判断を下すのだろうか。
―終わり―
tenruさん
2016年02月07日 13時13分
同じ時期にあった鶴見川での17歳が殺された事件はなんで注目されてないんだろう?
マッサンさん
2016年02月02日 22時50分
今回の裁判も含めて、遺族はもうそっとしておいて欲しいのでは? 子どもを守ることが出来なかった自責の念で今も苦しんでおられるに違いありません。
N.G.さん
2016年02月02日 12時47分
初公判の内容に全く触れていないということは、傍聴券は外れたんですかね。