横浜で将来予測される津波はどれくらい?
ココがキニナル!
横浜に大津波が来るとどこまで津波が到達するのかな?昔の実績、今回の大津波レベルのものが来たらどうなるのかが気になる。シュミレーションがありますか?(nagatoshiさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
津波は立地上発生しにくいが、最大で平沼橋周辺まで到達する可能性アリ横浜市は元禄型関東地震をモデルとしたシミュレーションを行っている!
ライター:河野 哲弥
横浜駅東口と西口、改めて観察すると顕著な違いがあった
横浜駅東口の地下街入り口
色が濃くなっている近辺
横浜駅の改札を降りて東口方面へ進むと、そのまま階段を降りるかたちで地下街が形成されている。
確かにここが水没する恐れは否めないだろう。
一方の西口はどうなっているのかというと、いつもは気にしていなかったが、上り階段があったことに改めて気づいた。
実は4mほどの段差があった
西口の地下街は、浸水予測図では無色である
「元禄型関東地震」で予測される最大の津波高は2 .1m。
東西のわずかながらの差が、文字通り生死を分ける可能性がある。
もちろん、西口の地下街が絶対に安全とは言い切れないので要注意のこと。
横浜市では、万が一に備え「3mの津波」を想定し「5m以上の高さのある場所」への避難を促している。
これは、ビルの階数でいうと3階以上が該当する。
前回の記事で、一日に成人に必要な飲み水が3リットルだったことも合わせて、
「3m、3階、3リットル」…3mの津波を想定し、3階以上の場所に避難し、3リットルの水を確保する
と覚えておくといいかもしれない。(横浜市に限る)
なお、ビルではなく自然の地形に沿って避難することも考えられる。
危機管理室では現在、「津波浸水予測図」の周知と併せて「標高表示」の設置を検討しているそうだ。
「標高表示」とは、海沿いの地域や海抜0メートル地帯によく見られる「ここは海抜○○mです」という標識のことだ。
これが全市に表示されれば、避難の目安となるだろう。
図書館などでも、防災計画を確認することができる
各図書館に備えてある「横浜市防災計画」(2008年度版)
今回の取材を通して感じたのは、横浜市は「津波に対する備えが不十分」というよりも、「情報の周知が不十分」ということ。
実際には県のサイトでシミュレーションを公表し、前回の記事で分かったように、市内に453拠点の「避難場所(地域防災拠点)」を設け、100万食の食料などを備蓄している。
また、3年を目安に「横浜市防災計画」を改定し各図書館に備えている。最新版は、国の中央防災会議で示された新しい方針を基に編集中とのことだが、喫緊の課題として「津波からの避難に関するガイドライン」を先行して発表している。
「はまれぽ」としてはこの機に、「ヨコハマ、3m、3階、3リットル(※)」という標語を普及していきたいと考える。
皆さんにも是非周知をお願いしたいと思う。1人でも救える命が増えれば本望だ。
※横浜市に限定した標語であり、3階とは木造建築などを除いた鉄筋のビルに限る。
横浜市では、「高いビル」と「高い場所」がある場合、時間がないときには最も早く避難できるほうを勧めている。
―終わり―
秋沙さん
2011年12月16日 14時21分
取り組みが始まったようですね。 「横浜市が海抜表示スタート、市が津波対策で7700カ所へ/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社 http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1112150031/ 」
gekiatsusibosanさん
2011年09月29日 16時46分
ヨコハマ3m、3階、3リットルは我が家の標語にもいたします。津波警報がきたらとりあえず、そごうの地下やポルタは危険ということで、回避ということですよね。ところで3.11の時、ランドマークのアナウンスは「建物を出て臨港パークに避難してください」という内容だったけどそれってすごく危険なのでは?
秋沙さん
2011年09月29日 10時02分
静岡県など幾つかの地域では海抜表示の標識を進めているところがありますね。同時にどこに避難するのかの避難誘導も掲げられていることが多いです。(静岡県静岡市の場合) どんなに周知を行っても相手が知る気が無ければどうしようもないです。見える所に情報を掲示していくのが比較的効果的では無いでしょうか?