横浜のアノ店の「まかない」メニューを食べ歩く旅! 自宅で楽しめる味編
ココがキニナル!
横浜市内のアノ店の「まかない」を調査する新企画。第2回は阪東橋「酔来軒(すいらいけん)」と上大岡駅東口近くのバル「HANANOKI(はなのき)」の厨房へ!
ライター:高橋 寿あま
上大岡「HANANOKI」、手軽につまめるまかないは繁忙時の味方!
続いては、京急上大岡駅東口至近の鉄板バルへ。
自然派ワインと鉄板焼きの店「HANANOKI」
豊富なメニューが書かれた黒板と、ワインボトルが目を引く
「HANANOKI」の開店は、2008(平成20)年。
“もっと気軽に、食卓にワイン文化を”という思いから、自然派ワインに合う鉄板料理を中心に展開。こだわり抜いた“自然派ワイン”とは、ブドウの生産からワインの醸造に至るまで、余計な手を加えないワインのこと。何も足さず、何も引かない。
ブドウ本来の味を楽しめる自然派ワインは「ヴァン・ナチュール」とも呼ばれる
料理の多くは、各テーブルの鉄板で仕上げられる
では、鉄板のない厨房では、どんなまかないが作られているのだろうか。
店主の山本慶(やまもと・けい)さん
開店当時からの右腕。社員の鈴木さん
アルバイトを含め、従業員は10名ほど。
素材重視で、多種の新鮮な地野菜や肉を仕入れている「HANANOKI」。まかないとしても余った具材を組み合わせて豊富なパターンがあるそう。
例えば? と聞くと、焼きそば、どんぶりもの、クッパなど幅広い回答が。
彩り豊かで珍しい地野菜の数々は、戸塚や瀬谷など横浜市内から
今回は、忙しい時間帯に作業の傍ら“片手で食べたい”ときや、小腹が空いたときに山本さんが作るという「まかない中のまかないメニュー」を伝授してもらった!
まずは一般的な、卵を溶いたもの・・・と思いきや
「これは、卵に、茶碗1杯分よりも少なめのご飯を入れたものです」
白米を溶き卵に!? いったいどんな調理方法なのか?
ということで、用意する材料はこちら。
【材料(1人前)】
・卵:2個
・白米:茶碗1杯弱
・チーズ(とろけるタイプ):適量
・醤油:適量
(1)卵を溶き、白米と醤油を少量加えたものをフライパンに流し込む
(2)平らに伸ばし、フタをして弱火で4~5分焼く
(3)両面に焼き目がついたら、片面にチーズを乗せて3分焼く
(4)チーズが十分にとろけたら、5分ほどで完成!
材料も洗い物も少なく作れる、お手軽なまかないメニュー。
卵と白米の組み合わせは日本の食でも鉄板だが、混ぜ合わせて焼くとどのような味わいになるのだろうか。
これが「HANANOKI」従業員のみぞ知る
その名も「卵かけご飯焼き」
名前の通り、卵かけご飯を焼いてみたらどうなるんだろう、という考えから誕生したこのまかない。
卵焼きのような、洋風のチヂミのような、例えきれない独特さ。白米が入っていることで、腹持ちも良いんだとか!
断面にはしっかり白米が。ケチャップとマヨネーズをつけて
チーズがかかることで、より味がまとまる印象。自宅の食卓では、日が経って固くなってしまった白米の調理方法としてもおすすめとのこと。これは使えそう!
正規のメニューでは、鉄板焼きだけではなく、ガーリックライス(530円)やソバめし(680円)などご飯物のメニュー展開も豊富。
「卵かけご飯焼きだけでは何ですから・・・」と、そのなかから「クミンチャーハン(680円)」を出してもらった。
コーンと豚肉、たっぷりのクミンを炒める
スパイスのクミン。和名は「ウマゼリ」
クミンを存分に楽しめる、個性的な一皿。カレーのスパイスとしても用いられるクミンは、単体ではピリッと来るようないわゆる“熱い”ような辛みはなく、爽やかな深みが。
夏に向けてのこれからの季節にぴったり。
両手が空くことのない忙しさが生んだ、まかない
厨房の数だけまかないがあることを、肌で感じた。アノ店の工夫の味、レシピに困ったらぜひ実践してみてはいかがだろうか。
取材を終えて
趣の異なる今回の2軒。「まかないを定番化する予定は?」という質問に対して、そろって「その予定はない」との返答だった。お客様にはもっと手の込んだ料理を提供したいから、と。
忙しいさなか、美しさや丁寧さよりもお腹を満たす役目を担う、まかない。資本である身体を支えるべく施された工夫は、まさにお金で買えるものではない、と感じた。
―終わり―
酔来軒
住所/横浜市南区真金町1-1
電話/045-231-6539
営業時間/11:00~21:00
定休日/火曜・第3月曜
HANANOKI
住所/横浜市港南区上大岡西1-4-16 さんるーとビル1F
電話/045-846-2760
営業時間: 17:00~23:00
定休日/不定休
ホトリコさん
2016年04月15日 12時57分
しそラーメン美味しそう!
雲葉 @since1992さん
2016年04月12日 16時42分
HANANOKIはずいぶんと変わりましたね。かつてはお好み焼きともんじゃの店と言いつつランチはマグロ丼もあったり。店名も漢字で「花之木」でした。このごろ時の流れを感じさせる記事が多くて複雑な気持ちです…。
masa7さん
2016年04月12日 12時39分
白米って炊く前のコメの事でしょ 卵に入れるのご飯ですよね