計画から30年! 再開発が本格スタートした金沢八景駅はどう変わる?
ココがキニナル!
金沢八景の再開発、進展は?(kirimisoさん、ラブンコさん、nobさん、hiroyukiさん、ターサンさん、TNCさん、bausackさん、粗茶さん)
はまれぽ調査結果!
2016年6月10日から本格工事が開始。京急とシーサイドラインの金沢八景駅を約58メートルの自由通路で結ぶ。2019年3月末に完成予定
ライター:はまれぽ編集部
やっと!
2年の工期延長を加えると、事業計画決定から30年。地元住民にとっては待ち望んだ工事だ。
「計画が決まった30年前から立ち退いた人たちもいる。やっとという感じ」というのは、50代女性。「(横浜市立大学の)学生たちなんかも多いので、駅前広場の工事が終わると歩きやすくなるのでは」と期待を込める。
30年待ち望んだ工事
東西自由通路の完成を心待ちにしているという60代男性は「図面を見る限りは、屋根付きの通路。国道を渡らなくていいし、特に雨の日などはぬれなくて済むので、京急とシーサイドラインの乗り換えには便利になると思う」と話す。
一方で、高校時代に金沢八景駅を利用していた30代男性は「久しぶりに来たが、ゴリラ(の像)がなくなっている。全然面影がなくなってしまうのはさみしい気もする」と当時を振り返ってくれた。
この角度からゴリラが見えたそう
年代は不明だが、工事現場には過去の駅周辺の様子も掲示されている
将来に不安
一方で、再開発事業によって移転を余儀なくされた小売店は将来の経営に頭を抱えている。
現在、京急線金沢八景駅近くに「せとこみち」という仮設店舗が集まった一角がある。
「海辺の下町・和モダン」をイメージした外観の「せとこみち」
「せとこみち」はもともと余裕を持たせて22ブースを確保していたが、区画整理の際に廃業するなどした結果、銀行ATM(現金自動支払機)を含め12ブースしか埋まっていない。
そのなかに、はまれぽでも取材した「三本コーヒーショップ」も入居している。
移転前の同店(2015年撮影)
現在はまさに「仮住まい」といった雰囲気
「せとこみち」は2019年3月末の工事完了までの営業となるが、入居している店舗はどう考えているのか。工事現場の写真にもあった「六浦園」で話を聞いた。
以前の六浦園と
現在の六浦園
同店によると「工事が終わったからと言って元の場所に戻るのかどうかも含め、まったく未定」とのこと。その理由については「橋上化することで、人の流れが下(地上)から上に変わる。路面店にとっては厳しくなるかもしれない」とのこと。同様のことは、三本コーヒーショップも懸念していた。
この点について、大城課長は「今はハードを整備している段階だが、その後のソフト整備が必要になってくる」とし、「魅力的なまちづくりのため、地元の意向を反映できるガイドラインやプランを調整したい。そのために地元と協議を続けていく」とした。
横浜市が提案するイメージ(横浜市ホームページより)
取材を終えて
30年の時を経てようやく本格的に動き出した金沢八景駅周辺のまちづくり。
利用者の利便性はもちろん重要だが、それだけを優先して地元商店のあり方も併せて考えなければ街としての活力を失ってしまう。
今後の開発がどのようになっていくのか。この案件については随時レポートしていく。
―終わり―
hakkei1さん
2018年09月01日 02時00分
駅前の再開発が要約完成の目途が付き楽しみですが、マンションが立ち並び地域住民の利便性は無視されがっかりです。少しはましな設計は出来なかったのでしょうか他の再開発から見ても地権者優先で非常に残念です。工事にしても、工事優先で朝の通勤、通学時間に歩道を占領し歩行者の安全を考慮しないお粗末な工事を横浜市の工事監督者が認めていること自体も残念です。事故につながらなければ良いと思っております。
弘明寺婆さん
2017年06月03日 09時45分
三本コーヒーさんが、移転して営業してたのをこの記事で知りました。たった一回しか行ってないのに、前の店舗の雰囲気が好きだったので、なくなっていてガッカリしていました。ぜひまた、居心地のいい空間を作ってほしいと思いました。
peachpurinさん
2017年05月14日 17時57分
新杉田から先に延伸しないの?三渓園・本牧・中華街へと連結すればいいのに