中華街で車イスOK&リーズナブルで美味しいお店はどこ?
ココがキニナル!
中華街で車イスOKでリーズナブルな美味しいお店を教えて。(たっちょさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
中華街では街全体でバリアフリー化に取り組み、車椅子で入りやすい店舗も増えている。その中からはまれぽが選ぶおトクで美味しい3店舗を紹介!
ライター:松野 孝司
バリアフリーに対応したリーズナブルで美味しいお店を紹介!
いよいよ本題。はまれぽが調査した、バリアフリー対応でリーズナブル、かつ美味しいお店を紹介しよう。
一軒目は「状元樓 横濱本店」。創業56年を誇る上海料理の老舗だ。
創業は1955年。親子三代続く上海料理の老舗「状元樓 横濱本店」
入り口から店内まで段差がなく フラットになっている | エレベーターも入り口の すぐ近くにある |
同店では老朽化に伴い6年前に改築した際にバリアフリー化に踏み切った。
バリアフリーのエレベーターと3階の宴会室にバリアフリーのトイレを設置した。店内も段差がほとんどなく車椅子での移動もラクラクだ。
「以前は車椅子のお客様がお見えになると、テーブルやイスを移動させてたりして大変だったのですが、今はすぐにご案内ができ、お客様にも喜んでいただいています」というのは同店の総務部長の村山容子さん。
車椅子対応のトイレは3階の宴会場のみのため、トイレのみの使用はご遠慮いただいているとのこと。
3階は100名まで収容できる宴会場になっている
3階にあるバリアフリー対応トイレ
店内は1920年代上海のフランス租界にあった邸宅をモチーフにした高級感漂う空間だが、実はランチはおトク。
同店はフカヒレ料理がウリで、ランチタイムには自慢のフカヒレ入り茶碗蒸しスープ仕立てやフカヒレ入り小龍包など10品目のコースが2800円で味わえる。本格上海料理が一品選べるサービスランチに至っては1000円。主菜は5品から1品を選べるので、グループでシェアすれば満足度もアップすることうけあいだ。
「高原畑の彩り野菜ヘルシー湯麺」。これにデザートで杏仁豆腐がついて1000円
二軒目は「重慶飯店 新館」だ。
同じ龍門グループのローズホテル横浜内にある四川料理店。同ホテルにはバリアフリー対応の客室もあり、身体障がい者への応対にも定評がある。
「重慶飯店」は中華街にあるローズホテルの1階と3階にある
「当ホテルはチェーン系ホテルにはない木目細やかなサービスを心掛けています。バリアフリーへの対応もそのひとつです」というのはeコマース事業室の山根愛子主任。
バリアフリーに対応された部屋もある。 隣の介護者用の部屋と行き来できるようになっている |
同ホテルには1階と3階に「重慶飯店」があり、3階は宴会場と個室になっている。
「中華料理店では珍しい和室の個室もあり、ご家族連などの少人数のグループの方にご利用いただけます」(山根さん)
ランチも1050円から用意。自慢の麻婆豆腐や坦々麺+焼売、点心(7種類)などから選べる。点心のランチをいただいたが、味、ボリュームとも大満足。
1階はテーブル席。ホテル内にあるだけあって格調高い雰囲気だ
3階には色々なタイプの個室が用意されている。こちら中華料理店では珍しい和室
麻婆豆腐や坦々麺が有名だが、点心も美味
そして最後は、中華街を満喫できる食べ歩きスタイルでご紹介しよう。
「江戸清本店」はブタまんの元祖の店として有名だが、中華街で“食べ歩き”というスタイルを生み出した店でもある。
ブタまんの元祖「江戸清本店」。今年1月に改装したばかり
入り口から店内までフラットな床が続く
同店はビルの老朽化に伴い今年1月に改装。その際にバリアフリー化にしたそうだ。
「お昼時などお客様が集中する時間は、足元が見えずつまずく方もいたので、改装するときにバリアフリー化して段差をなくし、通路も広くとりました」というのは管理本部の山本綾子係長。
バリアフリー化したことによって、以前と比較すると車椅子や足の不自由な方も気軽に足を運んでくれるようになったという。
アツアツのブタまんはランチ時には行列ができることも珍しくない
もともと肉屋さんだけあって、お肉のうまさには定評があるブタまん
このほか「同發(どうはつ)別館」「萬珍樓 本店」「萬珍樓 點心舗(てんしんぽ)」などバリアフリー化している店はこの数年増えているし、平日のランチタイムなら1000円前後で食事を楽しめる店が多い。
横浜中華街発展会協同組合やチャイナタウン80(横浜中華街インフォメーションセンター)では、バリアフリー店の情報も教えてくれるので、最新情報を知りたい人は連絡してみるといいだろう。
取材終えて
神戸南京町、長崎新地中華街に並んで「日本三大中華街」と呼ばれている横浜中華街。今回の取材を通じて、我々が気づかないうちに着実にバリアフリー化が進んでいることが分かった。
ハンディキャップを負った人でも、気軽に異国情緒を堪能し、美味しい中華料理に舌鼓を打てる、これからもそんな街を目指してほしい。
― 終わり ―
浜ピさん
2012年12月28日 12時21分
取材お疲れ様でした。車椅子対応トイレは写真付きで良かったです。そこでもうひと汗かいていただきたかったのが車椅子対応駐車場の写真の掲載です。普通車スペース約2台分位は必要です。トイレも駐車場も、「車椅子対応」と銘打っていても実際には車椅子で使用できないことが今までたくさんあり困った経験数知れずです。現地にせっかく辿り着いても失望してそのまま帰らざるをえない、なんてことがなくなるように希望いたします。利益還元期待できますよ。
TIJIさん
2011年10月25日 16時09分
バリアフリーをしたことで確かに経費はかかる しかし新たな顧客獲得などの目線で見た場合、必ず店にひいては街全体の利益に繋がるはずです