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エコキャップ推進協会が事業費を役員の給料にしていたという真相は?

ココがキニナル!

またしてもエコキャップ推進委員会に疑惑の報道が。今度は事業費を子会社に回していたという報道があったけど、真相は?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

協会を所管する横浜市は「報道を見る限り直ちに違法とは言えない」との見解。協会の矢部信司理事長は「事実無根」と法的措置も検討

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ライター:はまれぽ編集部

「事実無根」



4157万円の業務委託費のうち3200万円が人件費で、矢部理事長もスタッフルームの社員としての給与35万円と役員報酬20万円の計55万円を受け取っているという報道について事実を確認するため、矢部理事長を訪ねた。

報道では、協会が定款に掲げる発展途上国の貧困救済支援と障害者の自立支援といった事業費が1349万円で事業費全体の2割に過ぎず、人件費を下回っていることを指摘していたが、矢部理事長は「報道には悪意と一部誤認がある」と憤慨。
 


はまれぽの取材に応じた矢部理事長

 
定款に掲げたポリオワクチンについては、世界保健機関(WHO)の統計でその根絶が間近になっていることから、事業内容を「障害者支援にシフトしている最中」と説明。

さらに矢部理事長が「ブラック企業以上」と語った「スタッフルーム」の給与を含む待遇面を大幅に改善したため、「人件費が膨れるのは当然」とし、自身も2016(平成28)年4月以降、給与を受け取っていないことを明かした。
 


協会が作成した広報誌を基に事業説明をする矢部理事長

 
報道では「エコキャップを加工する設備購入のために日本政策金融公庫から借り入れた金を流用して海外への寄付を行ってイメージアップを行った」とあったが、これについても全面否定。

「借入金の一部を使ったことは事実だが、寄付の前に公庫に相談している。その後、設備も稼働しているし、公庫からも『問題ない』との回答をもらっている」とした。
 


公庫からの借り入れで導入した設備でペットボトルのふたを破砕したチップ

 
また匿名のインターネット掲示板では「矢部理事長は高級マンションに住み、フェラーリを乗り回している」との記載もある。

矢部理事長は、これを一笑にふし、「2015年の報道以降、月700万円ほどだったエコキャップによる協会の収益が、現在は250万円まで落ち込んでいて、毎月150万円ほどの赤字」と協会の現状を赤裸々に告白。さらに現在まで2000万円以上の私財を投入して協会の活動を維持していることを明かした。
 


住んでいるのはエレベーターなし4階の築40年以上のマンションですよ

 
なぜそこまでして協会を存続するのかという問いには「エコキャップ活動というのは10年以上前に高校生の発案で始まった取り組み。私個人を攻撃するのは自由だが、事実と異なるイメージが先行するなど、大人の都合で子どもたちの夢をつぶすのは納得できない」と語った矢部理事長。

「不正流用したなどといった内容の報道については事実無根。名誉棄損を含め、民事・刑事両方での訴訟を視野に入れている」と強い姿勢を示した。



取材を終えて



エコキャップ推進協会だけでなく、「NPOは実態の見えない怪しい団体」というイメージを持つ人は少なくないかもしれない。

しかし、同協会だけでなく、すべてのNPOは活動報告を公開している。

実際、エコキャップ推進協会は現在、障害者の就労支援に注力していて、2016(平成28)年には横浜市内に就労支援施設をオープン。今後も障害者を中心に雇用創出を図っていく考えだという。
 


障害者が作成した作品の個展なども企画している

 
「報道がすべて事実とは限らないのでは」という視点でニュースを見てみるのも、いいのではないだろうか。


―終わり―
 

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  • だからアヤシイと前から・・・以下略

  • 何気にソファがコルビジェだったりする。

  • この記事を出したはまれぽ編集部をいくつかの点で批判したい。まず、朝日新聞だと思われる元の報道を参照していないので、何を検証しているのか不明な点。次に、主な検証が理事長の発言に基づいている点。元の報道の趣旨の1つは、理事長側がエコキャップ事業の収益の多くを自分達の給料としてる疑惑だと思うけど、その検証は不十分だと思う。アグネス批判もそうだけど、寄付をネコババしてる疑惑はどの慈善団体にもつきまとう話。2016年4月以前の給料が適正なのか、家族がいるのか、他団体と比較したりしながら検証してこそ意味があると思う。

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