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コーヒーとカレーが味わえる居心地の良い横浜の喫茶店を紹介!

ココがキニナル!

三ツ沢から片倉町にいく道路の左側に「コーヒーとカレーの店 ポパイ」というお店があり、夜は混んでます/昔ながらの喫茶店メニューにカレーがあります。おいしいカレーのお店を知りたい(やいさん/もやもやさん)

はまれぽ調査結果!

片倉町の「ポパイ」と戸塚駅前の「自家製焙煎珈琲モネ」を紹介。どちらも絶品カレーとコーヒーが味わえ、マスターの接客にも感服。

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ライター:山口 愛愛

戸塚の生き字引「モネ」で至極の1杯



続いてやってきたのは、戸塚駅東口の駅前「ラピス戸塚」の2階にある「自家製焙煎珈琲モネ(純喫茶モネ)」。横浜の商店街のカレーナンバーワンを投票で決める「ガチカレー」にエントリーし好評だったモネ。カレー目当てに常連さんが足繁く通うというのでその味を確かめに行ってみよう。

 

JR戸塚駅からは歩道橋を歩き30秒程度
 

この店は、「戸塚モディ」内の商業施設ラピスが開業した2007(平成19)年にオープンしたと思われがちだが、店の歴史は1960(昭和35)年ころから続く。

オーナーの片山大蔵(かたやま・たいぞう)さんのお父様の代に床屋さんとして開業し、その後、戸塚駅東口でラーメン店や喫茶店2店を開業。現在は「純喫茶モネ」を営んでいる。駅前の開発事業計画で移転したが、戸塚の顔ともいえる老舗である。

 

こちらはビル内からの入口。コーヒー豆も販売
 

広々としたテーブル席は30席
 

さっそく目当てのカレーをお願いする。

 

サラダ、ドリンク付きのお得なカレーセット(930円)
 

「お母さんのカレー」を想像したが、裏切られた! 具材は豚肉とキャベツやニンジンなどで野菜炒めのカレー和えという印象。口の中がヒリリとするスパイシーなルーだが、キャベツやタマネギを炒めた甘味が融合し、立体感のある独特の旨みになっている。

 

炒めた豚肉など具だくさん
 

「新しいような懐かしいような味でウマイ!」と小島
 

セットのコーヒーはブレンドコーヒー。少し冷めてからも酸味が主張せず、炭火焼きを思わせる心地よい苦みがのどを通っていった。

 

この日のコーヒーはコロンビアとガテマラ、ブラジルのブレンド
 

お次は片山さんおすすめの「チョコレートパフェ(720円)」。2017年6月から開催される、横浜の商店街チョコスイーツナンバーワン決定戦「ガチチョコ」にもエントリーする自慢のパフェをいただく。

幼いころ、町のレストランで見たサンプルのパフェを思い出し、フォルムだけで高揚。

 

今ではあまり見かけない、ロングのパフェ用ガラス容器に山盛り
 

ややかための濃い生クリームにチョコレートソースがたまらない
 

カサを増すためのフレークは使われておらず、たっぷりの生クリームに隠れていたのは、バニラとストロベリーアイスクリーム。

 

間にさっぱりとしたミカンの酸味を挟みバランスが良い!
 

片山さんにコーヒーの美味しさについて伺ってみると、2つのコーヒーを用意してくれた。

 

片山さんがカウンター越しにお湯をそそぐ
 

新鮮な豆はお湯を注ぐと盛り上がる。左がモネのコーヒー!
 

こうして淹れてもらい、まずは某大手のコーヒーをひと口飲む。「まぁ、美味しいと思いますけど・・・」。

続いてモネのコーヒー。「うわぁ、香りとコーヒーの旨みの濃さが違います」。
「もう1回、大手のコーヒーを飲んでみて」と片山さん。
「え? 酸っぱい! お、美味しくない」。

 

すんなり飲み込めない
 

古い豆はとくに冷めてから酸味が増すのだという。「うちでは豆を焼いてから1ヶ月以内の新鮮なものしか使っていない。香りも味も鮮度が大事。もうほかでコーヒー飲めないっていう常連さんがけっこういるからね」と片山さん。

店内で生豆を丁寧に炒り、加熱の温度や時間によって豆の成分が変化を起こし、風味に違いを出している。駅ビルに入り、コーヒーチェーン店と競合になることから、焙煎にまでこだわってコーヒーの美味しさを追求してきた。

 

店の奥には焙煎機がある
 

豆の特徴が書かれているので好みの1杯を探せる
 

ストレートコーヒーの「キリマンジャロAA(480円)」のほか、チョコシロップとカラースプレー(チョコ菓子)を使った「パーマネントコーヒー(510円)」などのアレンジコーヒーも豊富で舌を巻く。フードメニューも大人気の「昔ながらのナポリタン(540円)」をはじめ、20種類以上そろっている。

「お客さんを常に新しいもので喜ばせようと思うとどんどん増えちゃってね。オヤジのころから3代に渡ってきてくれる人もいるから古いメニューも止められないし、値上げもなかなかできなくて困るよね(笑)」といいながら、なんだか嬉しそうだ。

取材の間、次々とお客さんが入ってくる。近所の顔なじみや戸塚出身のサッカー選手やアーティストなども気軽に足を運ぶのは、片山さんが古くから地元に密着しているからであった。

 

以前は東口の駅前の道路添いにあった
 

商店街にあったころの「純喫茶モネ」
 

八坂神社例大祭」や「戸塚音楽祭 Rockin' TOTSUKA78」などの多くのイベントにボランティアスタッフとして参加している片山さん。

「ボランティア活動として意識してやっているわけじゃなくて、地元の人など困った人がいたら助け合うということを、当たり前にやっているだけ」ときっぱり。「平成28年 熊本大地震」のときも救援物資を集め息子さんとトラックで熊本に向かい、現地で被災地支援を行ったが「当然のこと」という。

 

「地域や各世代のコミュニケーションを取れる場がないとね」と片山さん
 

「駅前の花壇が壊されたとかニュースがあるけど悲しくなるね。戸塚の駅周辺のプランターに花を植えているけど、枯れてきたら新しい苗をそっと置いて行ってくれる人がいたり、植え替えてくれる人がいたり、戸塚はそんな街」と話す。

「多くの人が行き来する駅前の店の人が、子どもたちに『おはよう』と声をかけていればその街の子どもたちは、みんな挨拶ができるようになる。50年以上前から駅前で店をやってきた信頼と歴史があってお客さんも長く来てくれているから、戸塚の街にできることはやっていきたいね」と片山さん。

 

「ブレンドコーヒー(410円)」に思いがつまっている
 

「kaho*」さんのCDには「モネ」を歌った「まあるい笑顔」が収録
 

街と人との触れ合いの大切さを感じながら飲むコーヒーは格別であった。やはり、この場所もほっとする憩いの場であった。

 

「とつか宿」(シモン)の豆は深いコクが絶品。お土産におすすめ
 



取材を終えて



チェーン店のコーヒーショップでは味わえない、マスターとの語らいにはありがたみや温かさを感じ、また行きたいと思える価値があった。

もちろん、静かに飲みたいであろう人には気を配り、お客さんによって絶妙な距離感を保っているのが居心地の良さなのかもしれない。

どちらの店も紹介しきれないメニューがたくさんあるので、ぜひ居心地の良い空間で味わってみてほしい。


-終わり-
 

取材協力
ポパイ
住所/横浜市神奈川区片倉2-24-5
電話/045-413-9089
営業時間/11:00~21:30ころ
定休日/不定休

自家焙煎珈琲モネ
住所/横浜市戸塚区戸塚町10 ラピス1ビル 2F
電話/045-864-6834
営業時間/7:00~20:00(カウンターは10:30~)
定休日/水曜日
 

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  • ポパイに行ったとき、2人の若い男の先客が居ました彼らが帰った後に聞いたんですが、あの2人はJリーガーで、何でも新横浜で試合がある日はここでカレーを食べると勝てるらしいんです自分は良い子だったようで、食後にケーキを出してくれました

  • ポパイといったら、岡野だったか平沼にもあったな。今でもやってるのかな?

  • カレーは専門店よりも、そば屋とか喫茶店の方が美味しいと思うのです。専門店の関係者、好みの方々ごめんなさい。

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