本業はどちら? ◯◯なのに◯◯のお店! (美容室編)
ココがキニナル!
戸塚に美容室なのにアンティークショップという謎の店があります。調査をお願いします。また、こういう○○なのに○○のお店を紹介してください。(きゃりーさん)
はまれぽ調査結果!
戸塚区の美容室なのにアンティークショップも兼ねる「Cutting Love」と、中区本牧の美容室兼カフェ「Hair&Cafe M.A.T」をご紹介!
ライター:黒澤 陽二郎
年季の入りまくったグローブとか
地獄突きで数多のレスラーをマットに沈めてきたとは思えないひょうきん顔とか
ガチャコンという音が心地よいスロットマシーン「DIAMOND 3 STAR」とか
トモダチみっけ! E.T!
ドリームランドのチケットまで
煩悩を揺さぶられる品の数々が目白押し
なかでも売れ筋はアンティークトランク
入荷状況にもよるがアンティークトランクは、3000円〜9000円程度とかなり安価な価格設定。ふらりとやってきたお客さんが、両手に抱えて帰ることも多いのだとか。
マニアをも惹きつける商品ラインアップは、戸塚区や大和市の骨董市に足しげく通い身につけた、品定めセンスによるものなのだという。
もちろん美容室としての設備も充実している
美容師としてのお話を伺おうとしたが、「そっちの話はいいや」と言う藤田さん。
でも、技術には絶対の自信があるようで、「今の雑誌に載っている髪型は全部できるし、若い子には負けないよ」とニヤリとして見せた。
古い高価な髪形の歴史本もある。さすがです!
ちょっぴり不思議な空間だけど、髪を切ってもらいながら自分だけの宝物を探すことができる、ワクワクするお店だった。
中区の美容院なのにカフェ! なお店
お次は、ガラリと雰囲気が変わる美容室×カフェのお店へ。
JR根岸線「山手駅」に降り立つ
商店街をまっすぐ抜けて、交差点にぶつかったらすぐ右へ
イギリスの雰囲気をまとったシックなお店が今回の目的地
「Hair&Cafe M.A.T(マット)」を切り盛りするのは、松尾崇弘(まつお・たかひろ)さんと三惠(みえ)さんご夫妻。
美男美女のお二人。キラキラと眩しいです
美容室兼カフェとして2015(平成27)年の12月に同店をオープン。カフェは店内でドリンクをいただけるほか、テークアウトも可能。カットやパーマなど、美容室で3000円以上の施術を受ければ、1杯無料でカフェドリンクを楽しめる(一部追加料金あり)。
テラス席もあり、風を感じながら気持ちいいコーヒータイムを過ごせる
ここで本題、なぜ美容室とカフェを同店舗で行っているのかを伺う。
美容師の崇弘さんと、カフェでの勤務経験のある三惠さんのお二人でお店を始めるにあたり、美容室兼カフェという店舗形態になったのは、自然な流れだったそう。
しかし、お二人の出会いはなんともドラマチックだったようで。
店内の雰囲気に負けず劣らず、オシャレなお話
東京都で6年間美容師として働いていた崇弘さんは、さらなる技術向上のため、美容界の帝王「ヴィダル・サスーン」を生んだイギリスへ渡る。
だが、全く英語ができなかったという崇弘さんは、現地の語学学校へ入学。そこで共通の友人の紹介で、三惠さんと出会ったのだという。しかも職場も一緒。三恵さんが美容室の受付、崇弘さんが美容師として働いていた。
そして、ビザの関係により2年で帰国し、二人は結婚。現在に至る
異国の地で出会い、結婚して、夫婦でお店を営む美男美女。出来すぎている。
普段、金ピカ男(編集部・小島)や、一回り以上年上のおじさま編集部・岡田とばかり一緒にいる筆者は、嫉妬のあまりフィクションであってくれと願うばかりである。
カットもカフェも、海外仕込みの本格派
センチメンタルになった心を落ち着かせるのは、一杯のコーヒーだ。三惠さんにお店の人気メニューを作っていただく。
カフェメニューはこちら。コーヒーやオーガニックティーなど18種類!
エスプレッソには特に力を入れており、イタリアのコーヒーブランド「illy(イリー)」を使用している。
エスプレッソマシンも海外から取り寄せたんだとか
カフェスペースはこぢんまりした印象を受けるが、かなりのこだわりが伺える。では、自慢のドリンクをいただきます。
「塩キャラメルモカ(左・500円)」と「バナナ&ストロベリースムージー(550円)」
「塩キャラメルモカ」の塩キャラメルは自家製だそうで手間のかかった一品。ほんのり感じる塩気がキャラメルの甘みを引き立たせ、コーヒーのにがみが味に深みを与えてくれる。ホッとする一杯である。
「バナナ&ストロベリースムージー」は編集部・岡田がゴクリ
スムージーには栄養価の高いナッツが数種類ブレンドされており、とっても健康に良さそう。朝一番に飲めば、1日中元気でいられちゃいそうなパワードリンク!
カフェとして気軽に利用してほしいとの思いから、コーヒーチェーン店をイメージし、メニューを凝りすぎないようにしたと三惠さんは言っていたが、どちらのドリンクもかなり本格的だった。
ここで、スムージーを飲んで元気いっぱいの岡田が、散髪したいと言い出す。わがままおじさまを快く受け入れてくださる崇弘さん。イギリス仕込みのテクを見せてくれた。
機敏な動きでシャシャシャッとカット
美味しいドリンクと気持ちよいサービスを受けて岡田もご満悦
お二人とも自然体で仲良しなご夫婦なので、リラックスでき、おしゃべりも弾む。髪型を変える予定がなくてもつい寄りたくなってしまう、そんなパワーを持っているお店だった。
取材を終えて
1.別事業を同じ店舗に同居させるって正直、ちょっと変わったことをして目立とうとしているようなイメージを持っていたので、自らの邪な心を戒める取材となった。
2.店舗とも好きなことを突き詰めていった結果、「当たり前」のようにお店ができていったようで、真っ直ぐ好きなことに突き進める人は強いと感じた。
-終わり-
取材協力
1.Cutting Love
住所/横浜市戸塚区矢部町251 ハマグランデ1B
電話/045-865-5539
営業時間/10:00~19:00(日曜祭日18:00)
定休日/火曜、第1・3・5の水曜、第3日曜
2.Hair&Cafe M.A.T
住所/横浜市中区麦田町4-99カーサメディコビル1F
電話/045-873-6653
営業時間/9:00~20:00
定休日/毎週月曜日・第二火曜日(月曜祝日の場合、翌営業日)