性春時代がよみがえる? 「私の香り」が買える大人の自販機に大興奮!
ココがキニナル!
厚木の飯山温泉付近に「こっそり堂」という小屋がありました。何かお店みたいなんですけども突撃取材をお願いします。エ〇自動販売機ってまだありますか?(ところてん・ぷよぷよさん)
はまれぽ調査結果!
「こっそり堂」には、大人自販機が多数設置してあり、とても破廉恥な空間。また大人自販機は、神奈川県全域でも絶滅寸前!? 現存する3店舗をご案内!
ライター:黒澤 陽二郎
こっそりと35億(つづき)
こっそり堂内にて物色していると、一人の若者が入店。
ここは紳士の場。暗黙の了解で、筆者は外へ出るが、デリカシーのない岡田は、声をかけてしまった。
青年は原付に乗り、こっそりやってきた(プライバシー保護のためイメージ画像)
聞けば、この春高校を卒業し、就職のため地元の東北からはるばる神奈川県まで来たらしい。以前、偶然見かけた「こっそり堂」が気になっており、初めて覗きに来たんだそうだ。
親元を離れ、さみしい思いを慰めてくれる「こっそり堂」。こうした青年たちを救うためにあるのかもしれない。
青年に別れを告げ、帰路につく
あぁ、ロマンが詰まっていたな。青い春を楽しんでくれ。
帰り道は、二人とも黙りこくり、物思いにふけった。
通りすぎる風景が、エモーショナルだった
「こっそり堂」を2つ見つけ、キニナル投稿の調査は終了。しかし、帰りの車中で感傷的になった心に、引っかかりが残る。
筆者が小学生のころ、地元にあった破廉恥自販機は、もっと人目をはばかり、ひっそりと佇んでいた記憶がある。
アングラな雰囲気の大人たちしか入れないような印象で、子どもたちは近づくことさえ許されないような、恐ろしさをはらんだ空間だったはずだ。
やっぱり思っていたよりは、ポップすぎる気がする
「こっそり堂」は入りやすい雰囲気だが、うさん臭さが足りないというか。店内に入るまでのドキドキがもっと欲しい。
後日、岡田にその思いを話すと、急に不敵な笑みを見せる。
「そう言うと思ってたんだよ。本当にこっそり稼働している破廉恥(ハレンチ)自販機が見たいんだろう?」と岡田。
思えば、学校では教えてくれないまったく役に立たない無駄な知識は、こうしたちょっと変わった先輩がいつも教えてくれていた。こうやって大人になってきたんだと、懐かしくなった。
暗闇に光る自販機は、性春の輝き
真夜中に走り出した車は、藤沢方面へ向かう
住所は藤沢市だが、綾瀬市とほぼ市境にあるという最後の破廉恥自動販売機。神奈川県道45号線沿い、小田急江ノ島線「長後駅」より車で10分ほどの場所にある。
あっ! あれだ!
怪しい小屋を見つけると、大の大人二人が歓声を上げる。
稼働していない自販機が外に立ち並んでいた
ぱっと見、怪しすぎるのだが、「ただの普通の小屋ですけど?」とでも言いたげで、素知らぬ顔をして建っているのである。
午前4時。あたりは真っ暗だ。それでいてしんと静か。破廉恥というよりかは、少しホラーに近い雰囲気を醸し出している。
自動販売機がいっぱいで、気味が悪い
しかし、筆者のリビドーは恐怖をしのぎ、好奇心ばかりが大きくなっていく。「なんか怖い・・・」と怯える岡田を尻目に、勇気を出して小屋の中に入ってみる。
いかにもイケてない大人の空間という感じ
「パッ」足を踏み入れた瞬間に光る照明。
驚きで少し体がビクッとしたが、目の前に広がるのは、あのころ地元で見つけた、憧れの風景だった。
ほとんど手入れがされていないような、年季の入った自動販売機の数々。コンドームやさまざまなデザインのパンツ、媚薬や勃起促進の薬? らしきものまで販売されている。
だいぶ古い自動販売機のようだ
先ほど紹介したこっそり堂はとてもきれいで、魅せるために作られたというイメージ。
対してこちらは、見えそうで見えない、でもよく見ると・・・あっ! みたいな、男心をくすぐる絶妙な男臭さを残した自動販売機だ。
小屋の奥の方へ行ってみると、怪しい山を発見。
水着のお姉さんが見つめてくる箱が、無残に捨てられている
懐かしすぎるVHSも! 手書きのタイトルに涙!
「〇央ちゃん一本勝負」「×××夢枕」・・・キニナルビデオも発見した。こういう破廉恥スポットに捨てられたビデオたちの哀愁は、破廉恥感の底上げには欠かせない要素ではあるが、不法投棄はいかんです。
なんだか秘密基地を探検しているような感覚に陥る。そんななか、キニナル商品を発見した。
「私の香り」だと・・・?
さまざまな妄想が、思春期脳に戻っている筆者の頭を駆け巡る。えっ、本当に「私の香り」がするの? もしかしてだけど・・・まさかね。
気がつけば、手にはお札
こんなにドキドキワクワクするのはいつぶりだろうか。
生唾を飲み込み、ボタンを押す。
買っちゃった
中身を開けてみると、
あれ? ちょっと思ってたのと違う・・・
パッケージのお姉さんはビキニを着ていたので、てっきりビキニだと思っていた。写真はイメージって書かれているけれど、ここまで現実と差があるとは。
破廉恥自動販売機は社会の厳しさも教えてくれるみたいだ。
一度気持ちを落ち着かせ、私の香りに集中だ。
スンスン。ん? クンスカクンクン
ん〜〜〜〜? 実家のタンスに長年しまってあった服の匂いに近い気がする。
いや、ちょっと待ってくれ。私の香りってオカンの香りじゃん。
高揚しきった気持ちを、いともたやすく萎えさせてくれた。ちくしょう。
でも、勝手にドキドキして、思うようにいかなくて落ち込んだりすることに懐かしさがこみ上げる。青春時代、片思いをしていた時の気持ちだ。
気がつけば、もう外は明るい。
小屋前の「女坂」という名のバス停に嬉しくなって記念撮影
取材を終えて
いろんな経験をする分、大人になると何をやるにも既視感があって、心からワクワクすることが少なくなってしまったような気がする。
退屈な毎日を打破したい。そんな思いを抱えて訪れてみると、昔の自分に出会えるかもしれない。
それが、大人の自動販売機の役割なのかもなと思った。
Forever young!
―終わり―
othellounoさん
2017年06月15日 10時01分
エッチはもともと いかがわしい行為なんだからいかがわしい場所で売ってこそ価値があがると思う。コンビニでエロ本が自由に陳列っていう状態が異常なんだよ。ドンキーのアダルトコーナーみたいなのがいいと思う
bubukaさん
2017年06月15日 09時01分
高校時代くらいまで近所にもエロ本自販機あったなぁ。人通りが無い時に買いに行った青春の思い出。あと時効だから書くけど市内にはウラVHSの自販機もあったなぁ、沢山の客が来てたよ。
かにゃさん
2017年06月15日 06時00分
最後の失敗がいいんだ。この悔しさを味わいながら、みんな大人の階段を登っていくんだよ。久しぶりのエロ記事に、はまれぽの醍醐味を感じたけど、販売機を設置している会社の情報も知りたかったな。しかし、PTAによって完全に駆逐されたと思われていた物がよく生き残っていたなぁ。