横浜~戸塚駅間の東海道線から見える謎のマンションの正体とは?
ココがキニナル!
東海道線の戸塚〜横浜間で電車内から見えるマンションが気になります。坂道に面して建てられていて、三戸分くらい、宙に浮いてるというか、渡り廊下みたいな造りになってて面白いです。(ZNDさん)
はまれぽ調査結果!
1999年に竣工した「東急ドエル 横浜ヒルサイドガーデン」。保土ケ谷の丘陵を生かした構造と、オリジナリティあふれるデザインを売りに226戸が分譲された
ライター:はまれぽ編集部
「ガーデニア共和国」の秘密
東急不動産の担当者によれば、東急ドエル横浜ヒルサイドガーデンは1999(平成11)年に竣工した分譲マンション。226戸が販売されたようだ。
残念ながら当時の事情をうかがうことはできなかったが、販売時のパンフレットをご提供いただけることに!
すると、確かに相当力を入れて開発されたマンションであることが分かった。
「ガーデニア共和国」という単語にパワーを感じる(販売用パンフレットより)
改めて全景をみると、やはり面白い形だ(販売用パンフレットより)
パンフレットによれば、ヒルサイドガーデンは南面ひな壇の形状を生かし、全住戸の約半分にルーフバルコニーを設けているのが最大の特徴。住む人がそれぞれにバルコニーを飾ることで、美しい街並みが形成されることを意図したつくりになっているという。
バルコニーを緑豊かに飾る住民が多いようだ
また、見ることは叶わなかったが敷地内には水と緑の広場が設けられ、花々で彩られた回廊が設けられるなど、公園住宅としての側面も持っている。階段部分はヨーロッパの街並みを意識して設計されており、どこか異国の雰囲気を醸し出している。
「浮いている」エントランスは、ギリシャ・ローマ建築風らしい
226戸の住宅は120タイプのバリエーションに分かれており、住まいによってがらりと条件が変わるらしい。
階段はパリの「エスカリエ」がモチーフ
独特の形状をしたマンションということで、階段の多さは気にかかっていたところだが、敷地内には「斜行エレベーター」も完備されており、丘陵地帯でも快適に暮らせるよう工夫がされている。
丘に沿ったエレベーターが完備(販売用パンフレットより)
電車の窓から目撃すれば、記憶に残るのも当然といえば当然のこと。保土ケ谷に作られた共和国は、異国の雰囲気を打ち出した個性派マンションだった。
取材を終えて
保土ケ谷の丘陵地帯の形状を生かして、日当たりのいいバルコニーをたくさん設けたマンション。実際に近づいて見上げるとそこまで奇妙にも感じないが、取材帰りに電車から見直すと、やっぱり印象に残る形状をしていた。
丘に建っているだけでどこかのお城みたい(近くの別のマンション)
実は、保土ケ谷には斜面に建てられたマンションはほかにもある。取材中にもお城のような建物を見掛けたが、遠目に見ればそこまでびっくりはしない。
満員電車に揺られながら一瞬目に映る光景であるということが、このマンションのユニークさをいっそう引き出しているのかもしれない。
ー終わりー
ポスポスさん
2019年11月05日 16時17分
階段状マンションは美しい!
ねこみくさん
2018年07月16日 07時57分
メールコーナーはカーブを描いて設置されていて変わった作りになってます。
丼さん
2018年07月12日 18時32分
階段状のマンションは、栄区のグリーンテラス本郷台もありますね