保土ケ谷区「イオン天王町店」閉店直前に独占取材! 42年の歴史とリニューアル後は?
ココがキニナル!
イオン天王町店が2月に一時閉店して建物を壊し建て替えるとの発表がありました。建て替え後はどのようになるのか、そしてニチイオープンから42年の長きに渡る歴史が気になります。(ヤングさん他)
はまれぽ調査結果!
42年の歴史の中で、地域のニーズに応えきれなくなった点が多くなったため大規模改修を決断。そのニーズに応えるコンテンツをパワーアップして2022年に復活予定となっている。
ライター:星野 憲由
浅井店長は地域密着、フレンドリーな接客にこだわってきた
より深く「イオン天王町店」について伺おうと、浅井弥一(あさい・やいち)店長にインタビューをお願いした。浅井店長は、これまで新潟県のイオン県央店、岩手県の一関店、千葉県の稲毛店、島根県の松江店、千葉県の八千代緑が丘店などの店長を歴任された方で、天王町店の店長に就任して4年目になるそうだ。
取材時もハッピを羽織り、さっきまで店頭にいた雰囲気が伝わる浅井店長
――この天王町店の店長に就任されての第一印象を教えてください。
「お客様とスタッフの関係がフレンドリーで、地元に愛されている店だと感じ、まずその良い部分を伸ばしていこうと思いました。ただ横浜は大都会で港町のイメージで、山や丘が多いとは思っていませんでした。その坂道の多いことで、お買物に不自由をされている方も相当数いることを知りました。
そこで、この問題の解決を第一に取り組もうと思いました。具体的には、2017(平成29)年に生鮮食品や日配など約600品目を搭載した移動販売車の巡回、同じ年に三ツ沢や桜ヶ丘などへの無料お買い物バスの導入、ネットスーパーの強化を行いました」
――それらのサービスも今回の閉店で終了してしまうわけですね。
「移動販売車の巡回については、これまで天王町店で実施していた日時そのままに東戸塚店から販売車両を展開してサービス継続を行います。またイオンネットスーパーは東神奈川店と東戸塚店とに分割してサービスは継続します」
――松原商店街との共存共栄については、どのようにお考えですか?
「松原商店街は、生鮮品に強く、まさにフェイス・トゥ・フェイスの接客をされていて、とても勉強になる存在です。こういった接客はイオン天王町店でも積極的に取り入れていて、他のイオンよりもお客様と店舗スタッフの距離が近いと思います。商店街との友好関係も活発で、地域のお祭りでは、店頭をお神輿での休憩場所としてもご利用いただいています。リニューアル後も近隣商店街と一体となり、地元を盛り上げていきたいと思います。
この店は、弊社の基幹店舗の一つとして、有数の支持をいただいてきました。これは、商店街の接客に学び、お客さまのご要望にお応えすることに努めてきたということがあろうかと思いますが、近隣にお住まいのお客さまが、毎日のようにご利用いただいたおかげだと思います」
閉店に伴い、地域の多くのお客様からのメッセージが集まっていた
2年後にオープン予定の新生イオン天王町店の青写真を聞く
――それでは、2年後にオープンする予定の新生イオン天王町店について教えてください。
「正直、まだ確定していないことは多く、構想レベルでのお話とさせてください。まず現在、敷地内に、本館、生活館、イオンバイクの建物、ロッテリアさんの建物、ミスタードーナツさんの建物、パチンコ店の建物と6館が存在します。それぞれの移動にお客様にもご不便をおかけしますし、スタッフの移動も効率が悪いんです。それで全てを1つの建物にまとめたいと考えています。もちろん駐車場も併設します」
――新聞発表にあった、仕事を持つ女性の増加や高齢化など、社会ニーズの変化を踏まえ、食部門の拡充を図り、食卓のメインとなるような惣菜を充実させ、イートインスペースも新設するなど、食部門を強化するという方針はいかがでしょうか?
「今回の建て替えは、お買物環境をより良くする意味もありますが、市場や環境のニーズの変化に対応するために建て替える意味の方が大きいんです。食に関しては、共働き家庭も多いので、調理を担当される方の負担を減らせるような提案をできる売り場にします。
またイートインについても、単にそこで食事ができ、コミュニケーションが取れるというより、イオンで買ったものをその場で食べられる、その場で食べたものをイオンで買って帰れる、そんな新しいイートインの形を考えています。現在、お客様同士のコミュニケーションを取れるスペースが弱いので、そこも強めたいと思います。世の中がモノ消費からコト消費に移っている中、お客様が過ごすのに心地いいコミュニケーションスペースになるよう、付加価値を加えたいと考えています」
――コト消費というと、現在の駐輪場のスペースに、以前は遊具を集めたミニ遊園地がありましたが、ああいったものの復活もあるのでしょうか。また、これまでもあったスポーツクラブの併設もあるのでしょうか。
以前にミニ遊園地が設置されていた、現在の駐輪スペース
「現在も2階にコンパクトなゲームセンターがありますが、改装後は、ゲームセンターとは違う形になるかもしれませんが、アミューズメントスペースは確保したいと思っています。またスポーツジムについては、全くの白紙ですが、イオン系列に「3FIT」というスポーツクラブもありますし、他店でもスポーツクラブがコミュニティの役割をしている事例もありますので、可能性はあるでしょうね」
イオン天王町店のご愛顧ありがとうございました
先頭を切ってお客様と接する浅井店長には顔なじみのお客様も多い
――最後にお客様にメッセージをお願いします。
「42年間、イオン天王町店をご愛顧いただき、本当にありがとうございます。新生イオン天王町店でお会いできるまでの2年の間、ご不便をおかけすることになり誠に申し訳ございません。そして新しい店舗は、より良い体制で皆様をお迎えしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします」
イオン天王町店は、しばらくのお休みに入る
取材を終えて
42年という歴史の中で、地域のニーズに応えきれなくなった点が多くなり大規模改修に至った「イオン天王町店」。閉店に伴い、敷地内のすべてのテナントも閉店になる。各店のウインドウには、閉店の挨拶が貼られている。中でも「横浜珈琲館」の挨拶には、「ご縁がありましたら、又イオン様とともにこちらの場所にて店をオープンしたいと思います」とあった。これは、泣ける!
そんな人と人とのつながりこそが、「イオン天王町店」が愛された理由だったことが、改めて感じられた。
地域住民のニーズに応えるコンテンツをパワーアップして、2年後に復活を予定している。また会うその日まで、ありがとう「イオン天王町店」!
-終わり-
ZORROさん
2020年11月15日 12時57分
保土ヶ谷区にシネコンができる日は遠いんですかねぇ・・・
JS1FMVさん
2020年11月14日 23時00分
エレベーターで痛ましい事故もありました。
ロンさん
2020年02月29日 19時09分
イオン嫌い