1月15日にパシフィコで催された脱原発世界会議の様子は?
ココがキニナル!
今月14日(土)に開催される「脱原発世界会議」のことについて、気になります。横浜市民&神奈川県民の多くの方々の参加を望みます。(jiyuezhnjiさん,まこPさん,秋沙さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
14日に続き、会場には多くの来場客が訪れ、原発の在り方を改めて考えさせられる内容だった。
ライター:松崎 辰彦
議員やアイドルグループが登場
会場に姿を見せたのは社民党の福島瑞穂議員。もちろん脱原発の立場である。
「多様でクリエイティブな催しが脱原発を実現すると思います。関わってくれる人が多様で豊かであればあるほど、すそのが広くなり、脱原発が実現しやすくなると思います」
福島瑞穂議員
続いて会場に現れたのはアイドルグループ制服向上委員会。
「ダッ! ダッ! 脱・原発の歌」なる歌が人気だという。
作家の雨宮処凛(かりん)さんとトークを行い、まだ十代の彼女たちは原発に関してどう考えているか、学校の出来事などとからめて語った。
トークライブ
しかしこうした歌が人気を博するとは、一体どういう時代なのであろう。
山本太郎の体験談
今日のイベントのもっとも大きな目玉は、やはりこの人物であったろう。
山本太郎。タレントにして脱原発運動家。TVタレントとして順調なキャリアを積んでいたにもかかわらず、3.11以後は脱原発の旗色を鮮明にして、仕事を失うことも辞さずに脱原発行動を続けている人物である。
山本太郎さん。面構えがいい
ドイツを訪れて、原発関連のデモに参加し、警官に排除されるまでの自分を克明に動画に撮影したものを披露する。
環境保護団体グリーンピースのメンバーと、さまざまなことを話し合う山本さん。暴力を使わずに、意思表示をするとはどういうことかをユーモアを交えて説明した。
グリーンピースのメンバーと話し合う
グリーンピースの話もおもしろい。座り込みなどで排除されそうになったら、腕は肩より上げてはならない、殴ってくると思われるからだ等という話は興味深かった。また排除されるときは力を抜くこと、そうすれば重くなる、という話を山本さんが実行した。
「やってみます……皆さん、さよなら!」
本当にドアの外まで運び出された
閉会イベント
山本太郎さんや東京大学名誉教授の上野千鶴子さん、社会学者の宮台真司さんらを招いての閉会イベントは、盛大な2日間の終章を飾るにふさわしい、エネルギッシュな未来への希望を抱かせるものであった。
とりわけ上野千鶴子さんの話はスゴ味を感じさせるものであった。
「日本だけ脱原発でも意味がない。朝鮮半島や中国が原発を作り、万が一事故を起こせば汚染は日本に及びます。汚染には国境がありません」「このイベントで私が感じたのは“大丈夫 私たちは原発がなくてもやっていける”“大丈夫 原発に変わる代替エネルギーは確実に手に入る”ということです」
きわめつけは
「この会議をちゃんと報道しないメディアは許さないからね……!」
閉会イベントの様子
取材を終えて
人々の意識は確実に変わりつつある。もう経済一辺倒の時代ではないのだ。そして山本太郎氏のような大手メディアや行政に頼らない、独自の情報網と行動力を持った人間が出現し、あるべき社会を目指す時代に入りつつあるようである。
横浜でこの一大イベントが開催されたことは、歴史に残る快挙であろう。新たな歴史はここから始まったと、後世に伝えられるようになりたいものである。
―終わり―
だいだいまきさん
2012年01月17日 15時16分
私もこの催しに参加してきました。記事には「山本さんが注目されていた」、みたいに書かれていますが、決してそんなことはなく、至って真面目な会議や講演会でした。殆どの方は山本さんに別に興味ありません。原発の問題はもちろん、放射性物質や内部被曝の問題、今後のエネルギーシフトの問題などの講演会、各地で原発や汚染に取り組むグループなどの企画が出ていたり、とても熱気あふれる催しでした。原発の問題は何故かタブーとなっていたりします。でも、実際は私たち横浜市民も直接被害を受けており、もっと身近に語っても良い問題だと思っています。もしも第2弾があったらぜひ、参加してみてください。外にはお巡りさんがいたりしてちょっと物々しかったけど(反国策だからしょうがない?)別にイデオロギーがかったものではありませんでしたよ。