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ケーキが無いケーキ屋!?瀬谷に存在するお菓子屋工房keiminとは?

ココがキニナル!

ケーキがないケーキ屋さん!?瀬谷区長屋門公園の近くにあるらしい!お菓子工房keiminさんの事知りたい!(mikoさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

瀬谷区にある「お菓子工房keimin」は“普段はオーダーメイド”、“月に一度店頭販売”を行っているお菓子屋さんだった!

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ライター:松宮 史佳

大ピンチ到来&“救いの女神”が登場!

ここで緑区中山から車で来た女性三人組グループにお話を伺う。
中山で韓国料理店を経営しているというYさんは「友達からの口コミで来店するようになった」という。

3人ともかなりの量のケーキを購入されたようだ。他のお客さんも「まとめ買い」をしている。
ここでYさんから「お菓子、売り切れちゃうから取っておいた方がいいですよ」とのアドバイスをいただく。

「えっ?」

ふと陳列されたお菓子を見る松宮。

「ああっ~!!!」

取材に夢中になりまったく気づかなかったが、商品がほとんどない!
 


開店後1時間でほぼ完売!


取材に来たのに撮影する商品がないとは!
自分の段取りの悪さを再認識し、茫然とする松宮。すると…。

「私のケーキ、どうぞ」とYさんとお友達。

「いえ、そんな!本当にいいです!」と松宮。
わざわざ車で来て買いに来たのに。申し訳なさ過ぎる。

「でも、イチゴがあった方が(写真が)華やかだから…」
お二人の本当にやさしい心遣いにグッとくる。

「…すいません…。おいくらですか?」と言うと、お二人は「いえ、いいんですよ!いい記事を書いてください」と立ち去った。

お菓子を譲ってもらうのもありがたいのに、まさかいただいてしまうとは…。
多くの方に協力していただき、取材が成り立っていることを実感する。
 


イチゴタルト(350円)&イチゴシフォンロール(300円)


いただいたカスタードムース入りのイチゴシフォンロールは甘さ控えめでとっても上品。
しっとりとしたシフォンとカスタードムースが絶妙!
 


カスタード入りイチゴシフォンケーキ


イチゴタルトはしっとりと厚みのあるタルトが甘酸っぱいイチゴにぴったり!

どちらのケーキも甘さ控えめ。上質な“素材そのものの美味しさ”を堪能できる。
ホッとするやさしいママの味だ。
 


絶品イチゴタルト!厚みのあるタルトはしっとり!




4人の子育て&自宅でお菓子工房を開くパワフルママ!

開店から1時間が過ぎ、店内が落ち着いてきたので、オーナーのKeiminさんにお話を伺う。

Keiminさんは台湾出身で現在46歳。1984年、18歳の時に来日し、2年間独学で日本語を勉強。
その後、建築関係の学校に進み、「ケーキ屋さんなどでアルバイトをしていた」そうだ。

学校ではインテリアデザインとコーディネートを学び、建築関連の会社に入社。取引先の会社にいたご主人と24歳で結婚し、「子供が帰って来た時、家にいたい」と専業主婦になり、4人の子宝に恵まれた。
 


店内はKeiminさんのコーディネートセンスが光る


Keiminさんは建築会社にいる時にインテリアコーディネーターの資格を取ろうとしたが、当時22、3歳。25歳以上でなかったため、受験資格が無く「資格を取ることができなかった」という思いがずっとあったそうだ。

ずっと“なにかやりたい”という思いがあり、まず「家でできることは何があるのか」考えたという。

「一番下の子が小学校に上がる頃に自分が何歳になるのか」を逆算し、もともと好きだったお菓子の世界へ。34歳の時に通信制の製菓学校で学び、製菓衛生師の資格を取得した。

その後は子育てをしながら年二回のイベントや貸しホールなどでお菓子を販売していた。
だが、ホールを借りていた会社が合併し、諸事情により借りることが不可能に。


そこでご主人に相談し、2009年1月より自宅でお菓子と雑貨の販売を開始。「新鮮なものを提供したい」とお菓子はすべてオーダーメイド。子育てとの両立をするため、店頭販売は月に一回、最終土曜日のみ行っている。
 


店内では作家さんが作った雑貨も販売している


店の人気商品を尋ねると「かぼちゃちーずです」とKeiminさん。
「かぼちゃちーず」は瀬谷区の逸品にも選ばれた店の看板商品だ。

これを取材しないでどうする?!だが売り切れてしまった…。

すると、「明日、友人が来るので『かぼちゃちーず』を焼きます。よかったら…」と言ってくれる。

今日は人々に支えられ、生きていることを実感した一日だった。
Keiminさんにお礼を言い、明日再訪することに!



ついに瀬谷区の逸品「かぼちゃちーず」と対面!

…翌日。15時頃お菓子工房に再び来店。そこにはソフトボールから帰ったというKeiminさんのご主人猛廣さん、台湾から来たという友人のKennyさんとAliceさんご夫妻の姿が!

Aliceさんは台湾でキルトの先生をしており、キルト展を見るためにご夫妻で来日したという。
 


「かぼちゃちーず」ホール2,400円


楽しく会話をしながら「かぼちゃちーず」をいただく。

かぼちゃちーず」はとってもなめらかで、かぼちゃとチーズが絶妙に絡み合い、濃厚な味わい!
下はクッキー生地になっており、アクセントになっている。
 


なめらかで濃厚な味わい!2ピース 600円(2ピースから販売)


Keiminさんのお菓子は国産の材料を使用し、(チーズはオーストラリア産)着色料や保存料はなし。
やさしく“こころとからだがよろこぶ味”。瀬谷区の逸品に選ばれたのも納得だ!
 


左からKennyさん、Aliceさん、Keiminさん、猛廣さん




取材を終えて

「お菓子工房」のオーナー、Keiminさんは一言で言うと“聡明な人”。頭の回転がとても速く、常にさり気なく周囲に気を配っているのが印象的だった。お店は常に開放的で、“人が交流するサロン”のよう。

Keiminさんのお名前は漢字で「継民」と書く。内面からパワーが溢れているが、穏やかで明るいKeiminさんの周りにはお名前の通り「人が継ぐ、集まってくる」のだろう。

Keiminさんをはじめ、ご主人やお客さん、お友達など取材にご協力いただいた多くの方々に感謝したい。


―終わり―


◆お菓子工房 Keimin
〒246-0023 横浜市瀬谷区阿久和東2-37-19
営業時間:店頭販売は月末土曜日のみ(11時~15時)
駐車場:なし
アクセス:希望ヶ丘駅より徒歩13分 長屋門公園・阿久和消防出張所の近く
TEL:090-5564-4285
HP: http://www.keimin-sweets.com/
blog:http://keimin.exblog.jp/
E-mail: keimin-sweets@ai.wakwak.com (PC)

※注文は2日前までにPCメールまでお問い合わせください。
 

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