大判焼き、黄金焼?横浜ではどの呼び方が主流?
ココがキニナル!
大判焼きって言いますか?黄金(こがね)焼きって言いますか?横浜ではどちら派が多いですか?上大岡では、横浜名物黄金焼きを売っていますが。上大岡だけですか?(ハマっこ3代目さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
調査の結果、「大判焼き」派と「今川焼き」派が半々。「黄金焼」は、かつては県内8カ所で売られていましたが、現在は上大岡のみとなっています。
ライター:河野 哲弥
半世紀にわたる「黄金焼」の歴史が明らかに
横尾専務によれば、横尾商事とは、神奈川県内に9店舗を展開する洋菓子を中心としたメーカーとのこと。「プチ・フルール」という屋号のお店がメインだが、上大岡ウィングの地下1階だけで、「黄金焼」を扱っている。
店舗の名称も「黄金焼」という
基本のメニューは8つ、ほかに、季節限定メニューなどもある
それにしても、洋菓子メーカーなのに、和菓子を扱っているのはなぜなのだろう。この点を専務に聞いてみると、実は同社の歴史は、この「黄金焼」からはじまったのだそうだ。
横尾商事の創業は1965(昭和40)年。しかし、「黄金焼」の販売は、それ以前の1962(昭和37)年から、旧横浜駅西口ビル内で行っていたとのこと。このときは個人商店として営業をしていた。
同商品を考案したのは、現社長の母親にあたる初代(はつよ)さん。よくある完全な円形ではなく、あえてだ円形にして、見た目が小判のようだったことから「黄金焼」と命名したそうだ。それ以上の詳しいことは、同社の資料にも残っていないらしい。
ただし、この手の焼き菓子を販売したのは、横浜では最初になるのではないかと、横尾専務は話していた。
だ円の形と、珍しい銅製の型で焼くのが特徴
熱伝導率のいい銅製の型で焼くと、焼き目がきれいになるだけでなく、表面がパリっとするそうだ。そんな「黄金焼」は、そのおいしさが評判となり、次第に人気を呼んでいったようだ。
そこで同社は、1965(昭和40)年に、横尾商事として多店舗展開を開始。まずこの年に、京浜急行上大岡駅店、鶴見駅ビル店、藤沢名店ビル店の3店舗を開店した。その後も、二俣川、追浜、平塚、イトーヨーカドー上大岡店など、県内の合計8店舗で「黄金焼」を販売するようになった。
厚みもあり、ガッシリとしたボリュームが特徴
しかし、和菓子の人気は、時代と共に次第に下火となっていったそうだ。そこで同社は、1971(昭和46)年から「プチ・フルール」などの洋菓子事業をスタート。
「黄金焼」については、1996(平成8)年、現ウィング地下に店舗を開店したのを期に、他店舗を全て閉店しまったとのこと。従って、現在ではこの店でしか、創業の味を楽しむことはできない。
地元の人の感想は
では、同店を訪れる人に、「黄金焼」の感想を聞いてみることにしよう。
ちょうどそんなタイミングで現われたのは、「はまれぽ」をいつも見ているという読者の方だった。
ほぼ毎日、お店の前を通りがかるというKさん
Kさんによれば、「黄金焼」はボリュームがあるので、おなかがすいたときに立ち寄ることが多いそうだ。この日は、春限定商品の「さくらあん(90円)」を購入していた。
また、お店の方によれば、「あん無し(60円)」も隠れた人気なのだとか。別売のメープルシロップをかけて、ホットケーキのように食べるのが通だという。
作られはじめてから、今年でちょうど半世紀を迎える「黄金焼」。同店では、平日で1日約500個、土日には約1,000個も売れるそうだ。他の呼び方をされる商品とは、形も少し違い、厚みもかなりある。未体験の方がいらっしゃったら、一度味わってみてはいかがだろうか。
-終わり-
◆黄金焼
横浜市港南区上大岡西1-6-1 ウイングB1
TEL:045-848-7838
定休日・営業時間はウイングに準じる
よそのりさん
2015年05月11日 01時02分
京浜急行の追浜駅の信号を渡ってすぐのところにも、黄金焼がありますよ。今でも健在。二十年位前?に、くろあん、しろあん以外にかぼちゃやらチーズやらがでてからは、そればかりを買っていました。
なにちゃんさん
2014年09月06日 22時16分
この黄金焼きで育った世代です。父があんこが大好きで、よく買いに行ったものです。懐かしい~ 確かによそでは、「黄金焼き」と売っていなかったな…昔は、鎌倉街道沿いに店がありました。近所が立ち退きで、昭和55年頃まで上大岡で生まれ育ちました。もう今は全く昔の面影がなくなり寂しいです。
浜っ子五代目さん
2014年04月27日 17時10分
上大岡の調査結果が予想外で残念…上大岡なら「黄金焼」!上大岡の再開発前は1階改札口前の飲食街にありましたね〜あの飲食街を通って鎌倉街道へ通り抜けしていた頃が懐かしい(^_^;)