綱島に幻の桃があるらしい!?
ココがキニナル!
綱島で生産されている「日月桃」ってどんな桃なんですか?(ペニーニさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「日月桃」は明治時代後期に綱島で作られた桃の品種。甘酸っぱく、香りの強い桃で6月下旬に実る極早生であることから初物の桃として喜ばれた!
ライター:吉澤 由美子
日月桃のデザート ビール (続き)
新横浜にある「ラ ピエスモンテ」へ行けば、日月桃を使ったデザートを食べることができる。
プリンスホテルの近くにあるラ ピエスモンテ
ラ ピエスモンテはオリジナルオーダーのウェディングケーキから生まれたケーキ屋さん。
カフェスペースでケーキやコーヒーを楽しむことができる
こちらでは、3年前から池谷さんの日月桃を使ったデザートを作っている。
パティシエである菅原智大(すがわら ともひろ)さんが、地元のよい素材を探していて、たまたま数年前に日月桃を見つけてほれ込んだ。
「完熟した果物を使えるのは、とても贅沢でありがたいですね」と菅原さん
香り高く、果物本来の酸味がある。普通に手に入る果物は酸味が少なく、お菓子にする場合、他のもので酸味を補わないと味がぼやけてしまう。でも、日月桃であれば本来の酸味を生かして作ることができる。
デリケートな桃を優しく扱う
収穫がはじまったばかりだった6月21日には、フレッシュな桃がある短い期間のお楽しみである「日月桃のショートケーキ(460円)」があった。少しヨーグルトが入ったクリームが、日月桃の酸味と香りを引き立てる。
飾りのバラの花びら。これも神奈川産の食べられるエディブルフラワー
数量が限られているが、桃のメレンゲ「ムラング・フリュイ(350円)も販売されていた。
メレンゲは桃の味と香りが口の中でゆっくり溶けていく優雅な味わい
そして、7月からは日月桃と白鳳(はくおう)で作ったシャーベットを使ったパフェが提供される予定。白鳳も池谷さんが作られた完熟桃。こちらは甘味の豊かな品種だ。
今年は試験的に日月桃のジャムも作った
また、横浜ビールでは「地元の食材を地元の方々に楽しんでいただきたい」という思いで綱島の桃を使ったビールを出している。
池谷さんの日月桃と白鳳を使ったフルーツビール「桃エール」の仕込みは、桃をビール釜に入れた途端、仕込み室内が素晴らしい桃の香りで満たされるとか。
横浜ビールの「桃エール」※画像提供:横浜ビール
こちらは秋冬限定ビールで、主な販売店はイトーヨーカドー綱島店とそごう横浜店。桃エールができる秋ごろには、直営店である驛の食卓でも少量ながら提供される予定だ。
取材を終えて
桃の収穫が終わるころになると、池谷さんが毎年「近所に来たついでだよ」と、ラ ピエスモンテに顔を見せてくれるそう。
大切に育てた桃が、パティシエによって綺麗で美味しいお菓子になった姿を見る時、池谷さんはきっと愛娘の花嫁姿を見るようなまなざしになっているのではと思う。
香り高く、鮮やかで豊かな酸味があり、ジューシーな日月桃。
日月桃を手に、優しい笑顔の池谷光朗さん
綱島の桃には、豊かな歴史と、地元を愛する人によって守られた美味しさが詰まっていた。
― 終わり―
ピーチゴルフセンター 公式ページ
http://homepage3.nifty.com/peach-golf/
桃など、池谷さんが作られた果物の販売を行っているピーチゴルフセンター
数が少ないので、ホームページで確認を
ラ ピエスモンテ
営業時間 :11:00~19:00
定休日 : 月・火曜日 ※貸切の場合も有り
住所 : 横浜市港北区新横浜3-6-12 日総第十二ビル 1F
TEL :045-470-5577
http://www.hanzoya-cake.jp/cafe/index.html
横浜ビール 公式ページ
http://www.yokohamabeer.com/
タラちゃんぷるーさん
2016年03月17日 17時36分
長年綱島近辺に住んでいながらこの桃を食べたことがないので、この春こそは食べたいと思います。