不思議なものがいくつもある愉快な街。はま旅Vol.69「あざみ野編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第69回は、「なんで?」という不思議なものがいくつもある愉快な街、横浜市営地下鉄・東急田園都市線「あざみ野駅」下車の旅。
ライター:吉澤 由美子
アザミネーゼはなぜフラダンスがお好き?
お店を出て少し歩くと、DaCafeの小林さんの言葉通り、すぐ近くにフラダンススタジオがあった!
さっそく見つかった Mahana Hula Studio
「Mahana Hula Studio」は交差点に面した大きなビルの5F。「美しいフラ」で評価が高く、入口には大会で入賞したトロフィーがたくさん飾られている。
フラのトロフィーは木のボール
中に入ると大きな窓が2面の壁いっぱいに広がる明るいスタジオ。
優雅なフラダンスは中腰の姿勢が多いため、かなり筋力を使う
先生をされている祐下(すけした)かおりさんにお話をうかがうと、あざみ野にはフラダンス教室がいくつもあるとのこと。
祐下さんは生まれも育ちもあざみ野
「フラダンスは体幹を鍛えられるので健康維持目的の方も多いんですよ」と祐下さん。この教室には、親娘3代で通われている生徒さんが多い。
気楽に無理なくはじめられ、奥が深いフラダンス。なにか趣味ではじめたいという時に、こうした特長がアザミネーゼにぴったり来たのか、スタジオができて12年で生徒さんがどんどん増え、他の教室も年々増加しているということだった。
神社の名前にビックリ! 「驚神社」
最後に、あざみ野の地図をチェックして一番「なんで?」と思った場所に向かう。
早渕川近くにその場所はある
それは「驚神社」。しかも、そのまま「おどろきじんじゃ」と読むのもすごい!
石の鳥居の奥に赤い鳥居
驚神社があるのは、昔、鎌倉街道が通っていた通りに面した場所。
文字通りびっくりの神社名
参道を進むと小さな太鼓橋の先に石段がある。
かわいらしい太鼓橋
石段を登り切った横に神社の由緒が記された案内板があった。
それを読むと、このあたりは平安時代、朝廷に馬を献上する「勅旨牧(ちょくしまき)」のひとつ、石川牧(いしかわのまき)だった。
そこで「馬を敬う」という意味を込め、「驚神社」という名前になったらしい。
驚神社拝殿。マンションに囲まれてひっそり建っている
あざみ野は昔、ゆるやかな起伏に草が茂り馬が駆けまわる場所だった。そう思うと、坂の多さもまた趣深い。
拝殿の扁額は墨痕鮮やか
旅を終えて
あざみ野は、「なんで?」という不思議がいくつも隠れた街。
坂とカーブの多さにヘトヘト
アザミネーゼという言葉からセレブっぽい印象があったけれど、実際に歩いてお話をうかがうと、親しみやすくて楽しい街だった。
■今回のはま旅「あざみ野」周辺
(googleマップより)
・「山口銘菓 豆子郎(とうしろう)横浜あざみ野店」横浜市青葉区あざみ野2-12-1
・「佐登屋 さどや あざみ野店」横浜市青葉区あざみ野2-28-3
・「Dacafe(ダッカフェ)Aloha Coffee Company 」横浜市美しが丘5-14-2
・「Mahana Hula Studio あざみ野本部」横浜市青葉区美しが丘5丁目35-2 インペリアルMビル5F
・「驚神社」横浜市青葉区新石川町1-24-9
― 終わり―
【お知らせ】
次週「はま旅」第70回より、毎週金曜日の掲載となります。お楽しみに。