のどかな風景と小さな発見の旅、はま旅Vol.107「阪東橋」編
ココがキニナル!
第107回の「はま旅」は、横浜市営地下鉄「阪東橋駅」下車の、「のどかな風景と小さな発見」の旅。
ライター:橘 アリー
えっ!今でも出るの!?
この坂は「狸坂」という名前である
「狸坂」ということは、昔はタヌキが出たのだろうか?
そう思いながら坂を下りて行くと、ちょうど年配の男の人が息を切らせながら上って来たので、「ここは、昔はタヌキが出たから狸坂って言うのでしょうか?」と聞いてみたが、「分からん、こっちが聞きたいよ」と言われた。
「地元の方でも、あまりご存じではないのか・・・」と思いながらさらに下りて行くと、今度は、坂の途中で楽しそうに話をしている女性に遭遇。
体操をした帰りだという、石下(いしした)さん(左)と高橋さん
もう一度、「ここは、昔はタヌキが出たのでしょうか?」と聞いてみた。
すると、「今でも、タヌキを見たって言う人もいるわよ!」と教えてくれた。けっこうひらけた場所なのに、まだタヌキが住んでいるとはビックリ!
坂の横は小さな山のようになっていて、そこに、タヌキが住んでいるのかも知れないとのことだ。周辺には、少ないが自然が残っている。この日は、ウグイスが爽やかに鳴いていた。
坂の途中から見た自然が残っている様子
「狸坂」を下りて、再び、中村川沿いに出る。
万世橋を渡って川の反対側へ。三吉橋方面へ歩いて行くと、「日本最初の石けん工場発祥の地」の看板がある。1873(明治6)年に、堤磯右衛門が作った石けん工場の跡地だ。
現在は町内会館と子どもの遊び場になっている
「日本最初の石けん工場発祥の地」の横には三吉演芸場と三吉橋商店街がある
三吉橋商店街を出たところに、横浜橋通商店街がある
たくさん歩いてお腹が空いたので、横浜橋通商店街で食事をすることに。横浜橋通商店街は、「商店街のテーマソング」の取材でお世話になった。
お店を探しながら歩いて行くと、中華料理のメニューの鮮やかな写真に魅かれて立ち止まる。しばらく眺めていたら、「どうぞ!」と声をかけられたので、そこで食事をすることに。
中華料理店「華星」の様子
「おすすめのメニューは?」と聞いてみると、「サンマーメンが美味しいよ!」と言うので、それを注文。
サンマーメン(580円)
サンマーメンは横浜発祥のラーメン。このお店のサンマーメンは、さっぱりした味でとても美味しかった!
お腹がいっぱいになったところで、横浜橋通商店街を抜け、伊勢佐木町方面を少し散策してみることに。
伊勢佐木町7丁目は、関内駅に近い方の伊勢佐木町とは違った、どこかのんびりとした雰囲気がある。毎年、この通りは、5~7月の1と6が付く日に「一・六縁日」という名の縁日が開かれている。
伊勢佐木町7丁目の様子
通りの中ほどには「子育て地蔵尊」がある
伊勢佐木町7丁目を終わりまで歩いたところで、今回の旅は終了。
旅を終えて
今回もたくさん歩いた。
「阪東橋駅」周辺には、まだまだ自然が残っていて、たくさん歩いてもそれほど疲れを感じなかった。陽気の良い日に、のんびりと、周辺を散策してみてはいかがだろうか。
■今回のはま旅「阪東橋」周辺
(Googleマップより)
・「中村冒険パーク」横浜市南区八幡町78-5
・「増徳院」横浜市南区平楽103
・「唐沢公園」横浜市南区唐沢40-1
・「華星」横浜市南区真金町1-3
・「浦舟水道橋」
・「日本最初の石けん工場発祥の地」
―終わり―
ushinさん
2013年04月21日 16時47分
「浦舟水道橋」 その通り、産業記念物的に貴重なものなんで、使い回し・・・い、いや違う、移設架橋して保存した由来も書いてやってよ。
てるさん
2013年04月19日 21時51分
他の方も書かれているけど、阪東橋や伊勢崎長者町といえば風俗やドヤ街などのグレーな部分が有名なのに、一切触れないのはちょっと残念。
とうさんさん
2013年04月19日 11時40分
半世紀以上生きている私らの世代だと、阪東橋=売春婦通り、から、お隣り真金町=遊郭(赤線地帯) って良いイメージはなく、あえて住みたいと思わなかった地域だが、今は違うのかなぁ…