検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

横浜で世界の料理を堪能したい!Vol.4

ココがキニナル!

横浜で、世界各国の料理を堪能したいです。お店を教えてください。(雷鳥さんのキニナル)/横浜には色んな国の料理屋がありますが、その中でも特に珍しい料理を出すお店を教えて下さい。(みうけんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

第四弾の今回は、ギリシア、アフガニスタン、スリランカの料理をご紹介!

  • LINE
  • はてな

ライター:山本 桂子

エキゾチックな気分を味わえるスリランカ料理店へ



「スリランカ」という国名は大抵の方は聞いたことがあるだろう。しかしそこがどんな国かと聞かれると、こちらもまだまだ知らない方が多いのではないだろうか。

みなとみらい線「馬車道」駅の6番出口を出れば、すぐそこに「錫蘭(セイロン)紅茶本舗sinha」はある。


とてもお洒落なエントランス


「sinha」はスリランカの言葉で「ライオン」という意味だ。後ろに「la」をつければ「sinhala」──これで、スリランカ民族を指す言葉になる。「スリランカの人たちと取り引きをするのであれば、彼らにも覚えやすい名前にしようと思って」と、店長の石井さんは話してくれた。


オーナーの石井さんはハマっ子


同店のオープンは2003(平成15)年12月、今の場所に移転してきたのは2011(平成23)年7月。

スリランカから直輸入した紅茶の販売店だが、それだけでなく石井さんが現地の友人から直接習ったスリランカの家庭料理が楽しめる。エキゾチックな店内も大きな魅力のひとつだ。インテリアや食器類は石井さんと奥様が現地から買い付けてきたものがほとんどだという。
 


南国情緒あふれる店内
 

オーナー夫妻のセンスが光る空間


石井さんがスリランカに魅入られたのは、何気なく買ったティーカップがきっかけだった。「当時は国家公務員をしていました。カップを買ったのは本当に大きな理由もないのですが・・・。ただ、買ったからには紅茶について少し学んでみようかと」

そんなある日、友人の紹介でスリランカ紅茶のお店を訪れた。それこそが運命の出会いだった。「以降、年に2~3回はスリランカへ行くようになりました。スリランカは行くたびに違った色々な面を見せてくれる国。大勢で行っても、『ここが良かった』というところが皆違ったりするんですよ」

まずいただいたのは「カシューナッツホワイトカレー」。アジアのカレーというと、激辛なイメージをお持ちの方が多いかと思うが、このカレーは辛いものが苦手な方でも問題ないマイルドな味。かつ、カレー特有のスパイスの風味もきちんと効いている。
「現地で食べればもっと辛いのですが、さすがにそれでは日本人の口には合わないので。また、休日には外国人のベジタリアンの方もいらっしゃるので、このカレーでは一切の動物性タンパク質は使っていません」
 


サラダやデザートもついたお得なセット(1300円)


続いては自家製の「紅茶ゼリー」。こちらはセットに付いているデザートだが、これもまた本当に美味しい。
 


今までにない味わいのスイーツ


紅茶のゼリー自体が珍しいが、それに紅茶のシロップを掛けているのが面白い発想だ。すっきりとした味わいで、甘党の方もそうでない方も美味しくいただけるだろう。

「お客様にも好評で、よく作り方を聞かれるんです。しかし特別なことは何もしていなくて、本当にシンプルに、紅茶とゼラチンだけで作っているんですよ。それを聞いて拍子抜けされる方もいます」

最後に「カルダモンティー(600円)」をいただいた。シナモンをもう少しスパイシーにしたような香りが漂う。
 


お茶に浮いているのが「カルダモン」


しかし香りには相反して、実際に飲んでみるとこれもまたマイルドで飲みやすい。
「スリランカの紅茶の一番の魅力は『飲みやすさ』ですね。しかし産地によってそれぞれ全く風味が違い、多彩な味わいがあるんです」と石井さん。なるほど、スリランカの魅力そのものだ。

国家公務員から飲食店オーナーへの転身は、決して気楽な決断ではなかった。しかし、周りの人たちの後押しと、何より紅茶への愛情が心を決めさせた。
「すべてが手探りですね。特に公務員気質のせいか、接客についてはどうも愛想が足りないような気がして・・・」とは言うものの、お客様を誘ってスリランカ旅行へ行ったこともあるそうだ。
「国家公務員の仕事を捨ててまで選んだ道ですから、徹底的に自分の納得できる店を作りたいです」
そう言った石井さんのこだわりこそが、料理の最高のスパイスになっているのかもしれない。



取材を終えて



どの店舗もお店の方のその国へ対する愛情が感じられたのがとても興味深かった。料理というのは特にダイレクトかつ手軽にその国の文化を感じることができる。実際にその地を訪れることは難しくとも、舌で世界を旅することは可能なのだ。少しでも興味を持ったのであれば、ぜひ、お店を訪れてみてはいかがだろう。


―終わり―


アテネ
住所/横浜市中区山下町217-4
電話番号/045-641-6614
http://www.athens-yokohama.com/shop/athens/a1.htm

cafe & bar 部族地帯
住所/横浜市西区北幸2-10-21 横浜太陽ビル2F
電話番号/045-320-9098
http://buzokuchitai.soragoto.net/cafe%26bar_bu_zu_de_dai/TOP.html

錫蘭(セイロン)紅茶本舗sinha
住所/横浜市中区北仲通4-46
電話番号/045-663-7625
http://sinhatea.com/
 

この記事どうだった?

  • LINE
  • はてな
コメントする
  • 関内にも「スパルタ」というギリシャ料理店があったはず。黄金町に貨物船の船員向けのギリシャ料理屋がひしめいていたころから営業してる古い店。できたら黄金町にギリシャ料理屋がたくさんあった時代の事をレポートしてほしいです。

おすすめ記事

野毛のくじら横丁にある、くじらを使った料理ってどんなの?

フカヒレ姿煮がのった豪華メニューも1人2400円で食べ放題! いま中華街で話題沸騰の「中国飯店」

  • PR

野毛の「珍獣屋」はどんな料理が出てくる?

横浜中華街で横浜のソウルフード「ブタまん」を提供する創業明治27年の老舗・ブタまんの「江戸清」

  • PR

【食レポ】大船に昆虫食を売る自動販売機が! 聖なる日に身体を張って食べました!

牛肉はA5ランクは当たり前、さらに等級にもこだわる至極の味わい。牛鍋・しゃぶしゃぶの「じゃのめや」

  • PR

横浜のチャレンジメニューの店は? 8人前のナポリタンに挑戦!

音楽とハンバーガーとトロピカル・カクテルがあれば、3秒で西海岸やハワイに行ける「STOVE’S」

  • PR

こんな記事も読まれてます

【ニュース】「野毛」の名前が付いたビールが登場!

そば屋なのに皆がラーメンを注文する 平塚の「大黒庵」に突撃!

ソースかつ丼は横須賀のウラ名物って本当?

【ニュース】スリーエフがサービスエリア店舗限定で「ガリガリ君フェスティバル」を開催!

横浜のアノ店の「まかない」メニューを食べ歩く旅! 根岸線編

大通り公園沿い阪東橋駅近く、謎の会員制「釣女の店」に突撃!

中華街のお粥専門店「謝甜記」のトレードマークがサンタクロースなのはなぜ?

【食レポ】大船に昆虫食を売る自動販売機が! 聖なる日に身体を張って食べました!

新着記事