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横浜「1000ぶら」商店街探訪Vol.14 ライター井上が「リレー川柳」で妙蓮寺ニコニコ会への想いを紡いでいただく

ココがキニナル!

商店街でふれあったお店の方やお客さん計6名の方にご協力いただき、妙蓮寺ニコニコ会への想いが詰まった川柳作り2つに成功した

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ライター:井上 こん

4軒目:お家のことなら「VIP三晃(さんこう)」


 


まるみチキンの目の前


「メーカーも一流・お客様も一流・サービスも一流。だからVIP」と由来を語る店主の鈴木容子さん。1992(平成4)年に開業し、今年で創業21年の同店。ちなみに鈴木さんの息子さんが社長を務める電気店が鶴見にもありこちらは創業39年。
 


「もしかして、学生さん?」と言われ有頂天の井上


鶴見店は、駅から遠いという立地の問題から地域に根差した営業をすることが難しかった、という反省を活かし妙蓮寺店は駅から3分ほどの好立地にオープンすることにした。
 


鈴木さんの接客もひとつの商品


大型量販店が価格競争を繰り広げる一方、同店は「家のことなら何でも相談して」という別次元のスタンス。「何でも」という言葉自体よく聞くものの、実際には腰が引けてしまうもの。しかし鈴木さんの「電球1つからでも相談して」という言葉を聞くと、高機能の名のもとに電気製品に振り回される高齢の方や機械音痴にとって同店は頼もしい存在である。
 


お客さんは常連さんばかり


こんなエピソードがある。ある常連さんの娘さんが東京へ嫁ぐ際、家電一式を同店でそろえてほしいというオーダーがあった。地元のお店ならではの柔軟さに加え、信頼感が伺える。

鈴木さんにいただいた1音目は「エプロンが」。さて、この後エプロンがどうなるのか。
 


5軒目:ガチ丼銀賞「鴨屋そば香」



「大学卒業後、飲食の道に進むことを決め、ある蕎麦店で無給で修業した」という店主の加藤和巳(かずみ)さん。
 


気遣いの神様


その後、全国津々浦々を周り料理の修業を重ねる。自身が付近の学校に通っていたこともあり、この地に同店を構えて6年。今や、カウンター7席にもかかわらず昼には50人は来店する人気店。

10月19日に日産スタジアムで行われた、横浜の丼No.1決定戦「ガチ丼」に出場。77個の丼がエントリーする中、見事銀賞に輝いたのが同店の親子丼。
 


祝! 親子丼(895円)


生憎(あいにく)、手持ちが足りず実食は次回に持ち越し。こちらを注文したお客さんいわく「お肉も卵もプルプル!」だそう。内緒だという鶏肉の切り方や、蕎麦つゆとは別に親子丼用の甘めのつゆを使用している点などにこだわりを垣間見る。そして提供する際、一言。「美味しいから気をつけてね」。憎い。

井上は御膳せいろ(630円)を。ここで25円を残し、1000円をほぼ使いきった。
 


麺はたおやかな更科系
 

やみつき

「蕎麦は飲むもの」。こんな言葉を聞いたことがあるが、同店の蕎麦はまさにその通り。うっかり噛まずに喉で蕎麦を遊ばせて欲しい。

妙蓮寺ニコニコ商店会に軒を連ねる創業40、50年という店の中では「まだまだ若手です」と謙遜する加藤さんだが、すでに妙蓮寺の繁盛店として地域活性の一端を担う。

加藤さんからいただいた第2音目は「風になびいて」。
 


6軒目:真打登場「染乃よこやま」



いよいよリレー川柳も大詰め。
 


最後のピースを埋めに


商店会長の横山さんが待つ「染乃よこやま」へ。同店は着物を仕立てる創業65年の老舗反物屋さん。20代から80代まで、茶道に親しむ女性客が多いという。
 


これぞ老舗といった店構え
 

会長の横山さん
 

「ここらは治安も良いし小学校のパソコン教育なんかも充実しているから、若い夫婦もよく越してくるね」と横山さん。人や店が減り、寂しい印象の商店街がある一方で、同商店街は冒頭で述べたジャズライブなどの活発な企画が実を結んだ成功例に思う。

また、さまざまな催事の中でも、30年前から続く妙蓮寺での「除夜の鐘突き」は特に興味深い。通常、除夜の鐘を突く機会にはなかなか恵まれないが、妙蓮寺では100名の一般の方にその機会を提供。事前に配る整理券があっという間に無くなってしまうほど人気なのだそう。
 


煩悩を清めに、ぜひ


ちなみにこの日、小学校で藍染を教えてきたという横山さん。その手を見ると僅かに残る藍の染料。
 


輪ゴムで縛るんですよね、懐かしい

 
さ、横山さんに川柳を締めてもらいましょ。「最後かぁ、困ったなぁ」と悩まれる横山さんだったが、トリに相応しい「おもてなし」という言葉をいただくことができた。
 


2つめの川柳、完成



「エプロンが 風になびいて おもてなし」

1つめの川柳が消費者の姿を思わせたのに対し、こちらは商店街で働く方の姿が浮かんでくる。思いがけず表裏をなした一対の川柳が誕生。
 


取材を終えて



精肉店にせよ、豆腐店にせよ。或いは老舗にせよ、新店にせよ。
商店街の中にスーパーがあるにもかかわらず何十年も個人店が選ばれるのには確かな理由があり、おそらくそれは店主への信頼であることを感じた今回の取材。また、皆さんの感性が結集した川柳が生まれたことにも、感激。
妙蓮寺ニコニコ会、とってもいいところでした。
 


リレー川柳、成功ということでよろしいでしょうか



―終わり―

 

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  • 我が家は宮川さんとは付き合いは長く、亡くなった先代のご主人、そして今のご子息と、既に四半世紀が過ぎました。宮川さんの取材記事には書いてなかったので補足:・サク取りマグロ以外に骨や皮からスプーンでこそげ落とした自家製の中落ち、すき身をワン・トレー1000円から販売。分量的に結構あって家族4人でも十分な程。但し毎営業日の17:00から販売開始で売り切れ御免、しかも大体は長蛇の列となるので覚悟が必要。非常に美味しい。・ブツ切り(サクを切り出した時に出る切れ端から筋などを取り除いて集めたもの)も稀にあり、美味しくお買い得。またカマの部分もたまに並んでいることがあり、こちらは甘辛く煮付けたり、シンプルに粗塩で焼いたりすると絶品。・マグロだけではなくて、鮭の切り身、鰻の蒲焼、たらこ、いくら、烏賊、ホタテ、甘えびなどの単品も揃っており、これらもマグロ同様、三崎クォリティで抜群に旨い。

  • ライター○○と、記事に名前を出すライターとそうでないライターの扱いの差がキニナル。

  • 先日は当店にお立ち寄りいただきありがとうございました!赤身をご所望のところ、中トロを奨めてしまい申し訳ございません。また近くまでお越しの際は、ご来店下さいませ!美味しいマグロを用意してお待ちしてます♪三崎まぐろ丸叶宮川商店 店主

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