本牧の夜のディープなスポットはどこ?
ココがキニナル!
本牧の深夜営業の酒場って、どんな感じ?(brooksさん)、本牧のアロハカフェが歴史に幕を下ろすそう。(zionzion)、ハワイ風カフェの元祖『アロハカフェ』のその後は?(おとうさん)
はまれぽ調査結果!
1976年開店のアロハカフェは2014年4月一時閉店。同年12月移転し再オープン!深夜営業のバーは個性派ぞろいでフレンドリーな雰囲気の店も多い
ライター:大和田 敏子
夜も深まり、本牧のバーの奥深さを知る! 意外にフレンドリーな「ジェベルバー」
すでに深夜1時半過ぎ。最後は、ちょっとディープな店へと歩き始める。
「いや~、カクテルだけだとあまり酔わないですね~」という山岸の“もっと飲みたい!”コールを聞きつつアロハカフェの方向に戻り、さらに先まで行くと、やっと目指す店の看板が・・・。
ビルの2階に見えました・・・
「ジェベルバー」、ここだ~!
入っていくのに、ちょっと勇気がいります
ドアを開けると・・・
オーナーさんが出迎えてくれた。宮澤充さん、バーテンダー歴19年
「JEBEL BAR(ジェベルバー)」がオープンしたのは1992(平成4)年。宮澤さんが前オーナーからこの店を引き継いで独立してから7年目だそう。
店名の「JEBEL」は、英語の「GRAND」に近い意味のトルコ語で、「気品がある、高位の」といったイメージの言葉。その名前の通り、開店当初は、ホテルのバーに近いオーセンティクな雰囲気の店だった。そのころは地元密着の店ではなく「落ち着いた雰囲気で飲みたい人」が遠くからも訪れる店だったという。
重みのある店名のプレートが、かつての雰囲気を物語る
もとは、ここから数百メートルほど離れたところに店があったが、朝まで営業できる地域に制限があった関係で2度移転し、この場所になってからは3年目。
シックな雰囲気のテーブル席もある
こんな雰囲気のバーのマスターなのだからと、すごく渋い感じの人をイメージしていたが、宮澤さんはすごくフレンドリー。
「バーテンダーとしてのスタートは、小学校5年生の時の失恋がきっかけで・・・」と話し始め、すっかり話のペースをもっていかれたり・・・。とにかくユニークでユーモアたっぷりの楽しい人。
宮澤さんが店を引き継いでからは、その個性が反映されたこともあり、フレンドリーな雰囲気の店になってきたようだ。
お客さんとの垣根が低く、フレンドリーでいい感じです!
この店にはメニューはなく、好みに応じてドリンクを作ってくれる。「そこから、会話も生まれるでしょ」と宮澤さん。
筆者の「この店に合った感じのロックで飲めるアルコールとか、きれいなカクテルとか・・・」みたいなふわっとした希望に応えてドリンクを作ってくれた。
ずらりと並んだお酒を見て、ドリンクを考えてくれてる
「メーカーズマーク ミントジュレップ」というバーボンのロック(700円)
ミントジュレップとは、バーボンにミントやシロップを加えて作られたカクテル
「バーボンよりこちらの方が飲みやすいので」と宮澤さんの気遣いです。
氷を丸く削るプロの技!
フランクに話していても、作るカクテルは本格派です
アメリカンレモネード(700円)。ワインとレモネードカクテルだそう
よく混ぜていただきます!
ワインの香りがほんのりして、すっきりして飲みやすい味。これはお酒に強くない人にもおすすめかも。
深夜3時を過ぎ「そろそろ失礼を・・・」、と切り出すと、終わりはテキーラで、とショットを用意してくれた。
「飲んだらすぐにかじった方がいいよ」とオレンジをつけてくれた
皆さんとテキーラで乾杯!
テキーラの喉にくる感じを、オレンジの甘みと香りが和らげてくれました。おいしかった!
「家に着くまでがジェベルバーですよ、気を付けて!」と宮澤さんに、楽しく温かくお見送りいただき、家路に着きました。
取材を終えて
全盛期とは比較できないほど、ひっそりと静かになってしまった本牧だが、現在は、老舗店を若い世代が継いだり、新しい店がオープンしたりして、少しずつ活気を取り戻そうとしているようだ。今、深夜まで飲めるバーは7~8軒ほどだそう。
交通の便が悪い本牧。バーのオーナーらは「わざわざ行きたいと思ってもらえるような店にならないとね・・・」と口々に言う。そんな気持ちが伝わってくる個性的な店がいくつもある本牧の夜遊び、楽しかった! ・・・そして、まだまだ奥が深そうです。
―終わり―
店舗情報
アロハカフェ(ALOHA cafe)
住所/神奈川県横浜市中区本牧原1-6 ムラーラ本牧2F
電話/045-623-5158
定休日/なし
営業時間/ 19:00~翌5:00(2月1日より11:00から営業)
https://ja-jp.facebook.com/ALOHAcafeHONMOKU
IG(Italian Garden)
住所/神奈川県横浜市中区本牧町1-106-2
電話/045-623-6901
定休日/日曜日(三連休挟む日曜日は営業)・第3月曜日
営業時間/ 19:00~翌3:00
本牧カナリアカフェ(canary cafe)
住所/神奈川県横浜市中区本牧町1-156,1-B
電話/045-263-8727
定休日/日曜日・祝日
営業時間/ 19:00~翌1:00
http://canarycafe045.com
ジェベルバー(THE JEBEL BAR)
住所/神奈川県横浜市中区本牧三之谷1-14 玉家ビル2F
電話/090-5498-7450
定休日/なし
営業時間/ 19:00~翌5:00
参考文献
「タウン誌 浜っ子」(1983年、1985年、1988年〉
ももたろうさん
2015年03月31日 11時54分
楽しかったです。久しぶりに満足した「はまれぽ」でした(ゴメンぺこり!)参考文献の「タウン浜っこ」はよかったね。懐かしい店がたくさん、「Golden Cup」もあったしね。レポートお疲れ様でした。
本牧通りのYOUさん
2015年02月02日 19時11分
本牧の深夜営業の酒場で、昔からあるお店の、ゴールデンカップとブギーカフェを店舗情報で紹介して欲しいです。
おとうさん
2015年01月30日 23時10分
アロハカフェの内装ですが、オープン当時とまったく違う感じで残念でした。10年前の写真もありましたが、看板なども全然違う感じでしたね。確かにビリヤードはありました。その他、中二階的なフロアや、フライングソーサーをリモコンで撃ち落とすゲームやスロットルマシーン、そして一番の名物は、当時は珍しかったハワイのマイタイカクテルでしたね。太くて赤いストローが2本付いてましたが、カップルが一つのカクテルを2本のストローで同時に飲む行為が、なんとなく新鮮だったんですね。