これからまさかのリターン

自転車を返却しなければならなかった

　
そして、ゴールしてホッとしたのもつかの間、クリスマスイブの夜に大切なことを思い出した。

このビーチクルーザー、知人から借りたものだった。しかも新車！　ということは鎌倉まで返却しに戻らなければならない。
　

本日3度目の江ノ電に向かう山岸

　
そこで山岸からの提案があった。

「どうせ戻るのだったら途中の江ノ島駅前でカップルにインタビューでもして慰めてもらいましょうよ。万田さんの自転車が負けたことですし」
　

足が自然と江の島方向へ

　
いつもなら「何を言ってるんですか山岸さん。そんなの余計に凹むだけじゃないですか」と返すところだが、こんな聖夜は野となれ山となれ！

とことん幸せそうな方々とお話をして自らを奮い立たせようではないか！
　

イルミネーションに包まれた駅舎

　
ということで藤沢駅から最短ルートで17分、江ノ島駅に戻ってきた。まだ山岸が着いていなかったので過去記事の「江ノ島駅前のすずめ達、誰が衣替えをしているの？」に登場していたサンタ仕様のスズメを激写。

そうこうしているうちに同じ時間に藤沢駅のロータリーを出発した山岸が到着。
　

改札を通過する山岸を激写

　
今回は自転車の方が圧倒的な早さ。スタート地点や、電車に乗るタイミングによって同じような距離でも結果が違ってくることが分かった。なんだか意気揚々としてきたところで幸先よくインタビューに答えてくれそうな2人組を発見！

クリスマスイブ突撃インタビューに答えてくれるのは！？

とても好青年な同級生のお2人

　
お話を聞かせてくれたのは田川大地（たがわ・だいち）さん（写真左：19歳・鉄道会社勤務）と杉澤京祐（すぎさわ・きょうすけ）さん（写真右：18歳・学生）。それにしても若者男子2人がなぜクリスマスイブに2人きりなのか・・・。

大きなお世話過ぎるが、本題を聞く前に核心を突いてみることに。

―クリスマスイブに、なぜお2人なのですか？
変な意味はありません。何人か集めようと誘ったのですが、結局集まったのはボクら2人だけでした。

―なるほど。この後のご予定は？
小田急と江ノ電のスタンプラリーのスタンプを押しに江の島のサムエルコッキング苑にいってきます。どうせカップルばかりなので入口でスタンプ押して「たこせん」買ってグチでもこぼしながらさっさと帰ってきます。
　

スタンプラリーのシート（ご本人の私物）

　
―その気持ちよく分かります。ちなみに彼女さんはいらっしゃるのですか？
（2人とも）いないです。むしろ彼女募集中です。かといって彼女を探しにきたわけではないですよ。江の島はカップルばかりですから。

―その辺もしっかり分析されているのですね～。最後に江ノ電と自転車はどちらが早いと思いますか？
田川さん：信号などのロスタイムが無いから江ノ電の方が早いと思います。
杉澤さん：電車ですね。そもそもスピードが違います。沿線の道は細いですし。

お2人ともご名答！　まさにおっしゃる通りです。これからもベストフレンドでいてくださいね。
　

イブになかなかつかまらない

　
この後、カップルにインタビューすべく江ノ島駅前でフルスイングしていたのだが、話は聞けるものの写真はNGということで全滅。

現実を目の当たりにして引き上げようとしたところだったが、突然山岸が走り出し天使のような2人組に声をかけてみると・・・
　

エンジェルスにインタビュー、OK

　
なんと制服姿にサンタ帽の2人組がインタビューに答えてくれた。
横浜から遊びにきていた高校3年生のやんさきさん（写真左）とひとみんてぃあさん（写真中）。

―いや～インタビューに答えてくれてヒデキ感激です！ ところでお2人は高校生ですよね！？
（2人そろって）L・J・Kでぇ～す。

―L・J・K！？　何だろう・・・。部屋の間取りですか！？
かなり違いますよ笑。Last（ラスト）JK（女子高生）なので、つまり高校3年生ってことです。

―そうなんですね！　初めて知りました。ボクのなかでL・J・Kといえば舟木一夫先生ですね。
（2人とも）・・・。
　

器の大きいエンジェルス

　
―それはさておき、今日はどんなクリスマスイブだったのですか？
新江ノ島水族館から江の島の展望台に登って帰りに海鮮丼食べてきました。
　

「えのすい」ではプロジェクションマッピングが好評

　
―これはオトナ顔負けの王道スタイルですね！　最後に江ノ電と自転車はどちらが早いと思いますか？
自転車をこぐ人によって違うんじゃないですかぁ～。筋肉ムキムキの人は速そう！

―ちなみにボク（万田）が実際に自転車で走ったのですが、結果はどうだったと思いますか？
（2人そろって）それ無理でしょう～笑

L・J・Kのお2人もまさにおっしゃる通りで鋭い見解。忌憚（きたん）の無い率直なご意見を賜りまして、本当にありがとうございました。

取材を終えて