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2016年1月9日に行われたJR南武線205系の「ありがとう運転」の様子を実録レポート!

ココがキニナル!

1月9日に運行を終えたJR南武線205系統最後の運行の様子がキニナル!(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

南武線205系は2014年から新型車両への置き換えが始まり、引退した車両の一部はインドネシア共和国を譲渡してきたが2016年1月9日完全引退となった

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ライター:紀あさ

回送列車の見送り


 


205系「ありがとう列車」は、すべての乗客を降ろして回送列車となった
 

 

車庫へと去りゆく姿に重なり続ける「ありがとう!! ありがとう!!」の声
 

「ありがとう列車」だけあって、それは呼ぶ名前のようにも聞こえた。

電車の姿が見えなくなったあとも、登戸駅に残っていた人たちにもう少し話を聞いてみた。
 


都筑区仲町台から来たという兄弟
 

岸俊行(きし・としゆき)さん(18歳)と弟の紀行(のりゆき)さん(14歳)は、川崎駅で最後尾1号車に乗車。登戸駅に着いてから先頭の6号車まで走ってきて、回送電車の最後の見送りをしたという果敢な猛ダッシュ兄弟。

「あんまり乗ってないんだけど、205系、ありがとう」とのこと。

続いて、駅の係員さんとこれまでのことを懐かしそうに話している人に突撃。
 


「最後だから登戸駅でずっと待っていました」
 

東京都稲城市の会社員・今井英明(いまい・ひであき)さん(39歳)は、通勤に南武線を使っているといい、「きょうの車掌さんは声を聞けば分かる名物車掌。普段のアナウンスで首都圏の他路線の運行状況なども話してくれるんですよ」など、南武線の事情にも詳しかった。

205系が無くなると聞いた時からずっと撮影していたという今井さん。多数の写真提供、ありがとうございました。

最後に登戸駅の写真展に。3連休の初日ということもあり、駅を行き交う人も多い。
 


登戸駅構内の205系写真展
 

しばらく近寄れないほど盛況だった
 

写真展の挨拶文。引退した南武線205系はジャカルタで運行を開始しているという
 

写真展の傍の人と少し話す。転職が多く、南武線だけでなく、横浜線、八高線、武蔵野線、相模線・・・と神奈川地区の全路線の205系に通勤で乗ったと話す多摩市の会社員・相川正登(あいかわ・まさと)さん(53歳)は「全部の205系が引退したら、自分も定年かな」と笑った。
 


「きょうは、勤めてきた、いろんな会社を思い出しました」
 

電車に乗った時間がそのまま会社に通った時間だったとすれば、まさに思い出のレールを見たような気分の1日になったのかもしれない。

きょう「ありがとう列車」に乗った人見送った人は、全部で2000人くらいだろうか。

それぞれの心のレールの上を、この日の思い出はどんな速度で走るだろう。



取材を終えて



205系は、2014(平成26)年の横浜線205系ラストランに続き、南武線205系も引退とあって、もう205系に出会えないような気になってしまうが、実はJRの全線で引退したわけではない。

横浜付近だと南武支線の尻手-浜川崎間や鶴見線ではまだ現役だ。
 


2014年に引退時、感謝のヘッドマークを着けた横浜線の205系
(撮影:今井英明さん)
 

最後に、横浜線でのラストランの終着大船駅での社内アナウンスがキニナリ調べてみた。横浜線の205系も「この電車との思い出もぜひお忘れになりませんようにお持ち帰りください」との言葉で幕を閉じていた。
 


網棚の上の思い出を、どうぞお忘れなく!
 


―終わり―
 

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  • 南武線205系、武蔵小杉や稲城長沼付近の大変貌を、毎日毎週毎月毎年ゆっくりと見守りながら走行してきたのですね。

  • 埼京線・りんかい線でも、定期運用こそありませんが、たまに代走で205系が走っています。蛇足ですが、電車の警笛はクラクションじゃなくてタイフォン。

  • 南武線205系がインドネシア、ジャカルタで活躍するんですね。大事に使って貰いたいです。くれぐれも定員オーバーなんかで屋根の上に腰かけてほしくないし、万が一、そんな映像や写真見せられたら泣きますよ。

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