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20㎞を踏破! 鎌倉街道はどんな道?【後編】

ココがキニナル!

鎌倉街道、大山街道などの街道を踏破して下さい。

はまれぽ調査結果!

今回歩いたのは栄区から鶴岡八幡宮までの約7.5km。夜の鎌倉の趣を楽しみつつそこかしこに現れる旧街道らしき分かれ道にそそられながらの踏破

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ライター:永田 ミナミ

道なりに歩けば鎌倉市街



小袋谷交差点を左に曲がると鎌倉市街だが、旧鎌倉街道「中道」と「上道」は右に曲がりそれぞれときには現代の開発や造成に埋もれながら各地へのびていくのだが、それはまた別のお話。
 


この小袋谷はこの先にある「
巨福呂坂(こぶくろざか)」にも通ずる地名だという


ここまで来ればもうあとは道なりに歩いていくだけである。
 


小坂郵便局前の
趣深いポストを過ぎると


まもなく見えてくるのは


JR北鎌倉駅である。ここで暮らさないと夜の素敵な表情を見る機会はなかなかない


さて、ここから先は歩いたことのある人は多いだろう


昼は人で溢れがちな鎌倉ならではの歩道も、夜は静かにのびていくばかり


そして再び横須賀線の踏切を渡り


歩いていくと


建長寺
が見えてくる


そして今夜は


どうやら満月らしいと知る


さあ、巨福呂坂を下って


馬車道あたりを歩きはじめた午後3時が遠いことのように思い出されつつ


胸いっぱいの鶴岡八幡宮裏


『中世を歩く』によると、上の写真で左に分かれていく道は旧街道だが、しばらく進むと行き止まりになっているということである。なるほど地図で見ても行き止まっている。
 


ただ、このときはそんなことはまだ知らず、最後の直線を歩いていった


そして小町通りの手前で左に曲がって少し歩けば


鎌倉街道踏破です。鶴岡八幡宮を背に
段葛の前で感無量。ありがとうございました


はかったように時刻は午後9時になろうとしていた。ぴったり6時間の旅路となった


この日歩いた近世+現代の「鎌倉街道」全行程はこちら


今日もありがとうニューバランス


本当は大仏でお世話になっている
腸詰屋
で大仏ビールを飲もうと思っていたが


小町通りもすっかり静まり返っているのでJR鎌倉駅前のコンビニでビールを購入


顔がてかりまくっていて自粛しようかとも思ったが証拠写真として掲載


自宅から本町3丁目までを差し引いてもなんだかんだで20kmは歩いたようだ


最後に、小町通りを歩きながら今回の踏破を振り返っていて思い浮かんだ拙歌で失礼します。

いにしへのいざ鎌倉とはことなりて煤朦々と鼻黒む道



踏破を終えて



ここ数年、個人的に旧街道熱がどんどん高まってきていたのと、ここのところ資料をいろいろと集めて読む取材が多かったので、この日の街道歩きは暑かったが楽しかった。とはいえ、ほぼ全行程が4車線の交通量の多い道路だったので、現在の街道はやはり自動車のための街道なのだなと思いながら歩いた。

ということでますます、細く曲がりくねる旧鎌倉街道を歩く日がとても楽しみである。
 


満月ということで鎌倉ビールは月にしてみた。鎌倉街道に乾杯



―終わり―


参考文献
『鎌倉街道Ⅰ【歴史編】』栗原仲道著/有峰書店新社/1976
『鎌倉街道Ⅱ【実地調査・史跡編】』蜂矢敬啓著/有峰書店新社/1976
『鎌倉街道Ⅲ【実地調査・史跡編】』蜂矢敬啓著/有峰書店新社/1978
『鎌倉街道Ⅳ【古道探訪編】』蜂矢敬啓著/有峰書店新社/1978
『中世を歩く』北倉庄一著/テレコム・トリビューン社/1998

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