三崎のシャッター商店街に開店した元Jリーガーの接骨院って、いろんな意味で大丈夫?
ココがキニナル!
三崎港の下町商店街の明るい建物を覗いてみたら「MFクラブ」という元Jリーガーのスポーツクラブ。閑散とした場所で最近多くの店がオープンしているけど、正直こんな場所で経営が成り立つ?(横浜の美食家さん)
はまれぽ調査結果!
MF(ミッドフィルダー)クラブは元湘南ベルマーレの鈴木翔太さんが経営。ノウハウを一緒に考える仕掛け人もいて経営は成り立っている
ライター:やまだ ひさえ
三崎活性化仕掛け人の経営戦略
続いては、最近MFクラブの近くに新規出店が相次いでいるという点について倉橋さんに聞いた。倉橋さんは、三崎好きが高じて2007(平成19)年、市内に転居。以来、次々に新事業を展開している。
倉橋さんのコンセプトは、「三崎という街の歴史的価値を生かしながら次の100年につなげる街づくり」。これまでに開店させたゲストハウス「山田屋」も手打ち蕎麦の店「葉山商店」も、倉橋さんの考えが生かされている。
昭和初期の建物をそのままゲストハウスにした
店名も建物もそのまま活用
MFクラブが使っている建物も例外ではない。
同クラブがあるのは、三浦市出身の作曲家、小村三千三(こむら・みちぞう)氏の生家。童謡『歌の町』の作曲家としても知られ、同市白石町の歌舞島(かぶじま)公園には同歌の碑がある。
歌舞島公園内にある『歌の町』の碑
歴史的に価値があるからと、市の要請で生家部分をそのまま保存している。
スポーツクラブ内に縁側がある
小村氏のプロフィールも展示されている
昔のまま保存されている座敷で、倉橋さんにMFクラブを含めた三崎での経営戦略を聞いてみた。
りっぱな床の間の前でお話を聞いた
鈴木さんも同席
まず、スポーツクラブと接骨院が併設する「MFクラブ」について、2つの施設を同時に利用できることはメリットだが、三崎という廃れつつある場所で始めたのが疑問だった。
夜になると街灯と車の灯りのみ
この点を倉橋さんにぶつけると、「街を元気にすること」が目的だという。
夜になると人通りもなく本当にゴーストタウンと化していた場所に灯りが灯るだけで活気が生まれたように感じる。その効果を狙ったという。
灯りがあると心浮き立つ感じがする
もう一つは地価の安さだ。1坪当たりの価格が横浜市内の一等地に比べ、三崎では約5分の1の金額で済むのだという。
敷地面積は150坪だという
「ベースが安く済む分、設備や経費に回すことができる。さらに相乗効果で経営の効率化と売り上げアップが見込めるので、思い切った経営が可能だった」と倉橋さん。
「相乗効果」は、不動産コンサルタントとして経営に携わっている商売にも生かされていた。その1つ「みうら映画舎」を例にとって説明をしてくれた。
みうら映画舎(2016〈平成28〉年撮影)
みうら映画舎は、旧神奈川県立三崎高校の校舎の老朽化に伴い、映画やドラマの撮影現場として役目を終え、解体されている。その後、同映画舎の経営を任されたのが倉橋さんだ。
現在は撮影時のコーディネート専門となっているため展示は行われておらず、シャッターが閉まっている。
三浦市内でロケを行った映画のポスターや出演者のサインがあった
ドラマでもプロモーションビデオでも同じだが、撮影には日数もかかるし、人数も大勢参加する。
が、「そこに相乗効果が生まれる」と倉橋さん。
撮影は相乗効果の発生源
まず、撮影のコーディネートは「みうら映画舎」が取り仕切る。
撮影が早朝から深夜までというのも珍しくない。そうなると出演者やスタッフの食事が必要になる。その注文を受け、用意するのが「三崎港 蔵」だ。
「三崎港 蔵」も倉橋さんが経営するお店
さらに宿泊が必要な場合は、倉橋さんが三崎で最初に経営を手掛けた「城ヶ島遊ヶ崎(あそびがさき)リゾート」がある。
出演者やスタッフの宿泊も可能(同HPより)
撮影のコーディネート、仕出し弁当、宿泊と連動することで、それぞれの売上アップを図る相乗効果は「みうら映画舎」だけに限らない。倉橋さんが携わっている全てのお店で効果を発揮している。
系列店では特別サービスが受けられる
「三崎は見捨てられた街というイメージがあるが、実は、宝物が埋まっている街。昭和レトロ感が漂う街並みや建物は映画などの撮影にむいているし、住んでいる人も撮影に慣れている。だからこそ事業の連鎖が可能だった」と倉橋さん。
三崎港は古さのなかに価値がある
「それを探して生かすことで新しいシステムを構築できる。三崎港は、それ自体で立派なブランドです。三崎港というブランドを引っ提げてほかの街でも勝負することができるんです」と語る倉橋さん。
実際、倉橋さんが携わっている「三崎港ラーメン」は、沖縄県那覇市に「三崎港ラーメン 沖縄おもろまち店」という支店がある。
三崎港近くにある本店
三崎港ラーメン沖縄おもろまち店(同店HPより)
「三崎港はブランド」という考えは倉橋さんだけではない。
三崎港ラーメンの並びにある「MISAKI DONUTS (ミサキドーナツ)」も「三崎」の名前を冠にした支店展開を行っている。
MISAKI DONUTS三崎本店
同店では三崎本店のほか、鎌倉、逗子、港南台バーズと県内で4店舗を展開中だ。
「大手なら見向きをしない場所でも目的をもって見ることで戦略が生まれる。そこに資本はいくら必要なのか、そのための投資額を試算する。器が大きいほうが勝ち戦ができます」と倉橋さん。
三崎は新事業の勝負ができる街だ
まだまだ三崎の進化は止まらない。
取材を終えて
倉橋さんもそうだが「MISAKI DONUTS 」の経営者も市外から転居してきた方だ。共通しているのは三崎が好きという思い。
だからこそ古臭いイメージの街に新しい風を持ち込めたのかもしれない。
地元民としては、さらなる進化に期待したい。
―終わり―
MF(スポーツクラブ・整骨院ともに)
住所:三浦市三崎3-1-2
電話:046-801-3835
定休日:毎週日曜
営業時間:クラブ:9:00~12:00 12:21:00
接骨院:9:00~14:00 16:21:00
HP:http://www.mfsports.club/index.html
niboshiさん
2017年04月11日 09時24分
2ページ目の「すべての事業か紐づいて」→「すべての事業が」だと思います。関西?から来られて何らかのご苦労があったかのようなコメントもありますが、承認欲求を満たしたいだけの書き込みに見えてしまいます。 お疲れなのかな?
uniuni2003さん
2017年04月10日 23時46分
ダボスって人、横浜の悪口ばかり書いていて本当に気持ち悪い。こういう人は書き込み禁止にできないのかなぁ?せっかくの面白い記事が台無し。横浜に嫉妬する気持ちは分かるけど人を不快にさせる言動は慎んでほしい。
能鉄拳台さん
2017年04月10日 08時40分
ダボスさん。何で関西弁なの?